愛犬の殺処分を選択するの?ペットを捨てる人たち
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:
動物福祉
最近、ショックなことがありました。
ある日、自宅から車で30分くらいのところにある公園に行きました。
この公園は犬を連れて入ることができるのですが、しばらく公園を散策していると、こんな立て札がありました。
1つ目と、3つ目は、まあよく見かけます。
よく見かけるということは、いくら注意喚起をしても気にしていない飼い主さんが多いということですよね?
これだけでも、飼い主さんの意識が低すぎると思えてなりませんが、しかし、2つ目!!
驚きました。
公園にペットを捨てる人がいるということですよね!!
なぜペットを捨てるの?
犬を手放す理由を調べてみました。
- 思ったより世話が大変
- 引っ越し先がペットの飼育不可のため
- 家族が病気になった、介護が必要になった
- 犬を飼ってみたらアレルギーだった
- 犬が高齢になり費用がかかるようになった
- 吠える、噛むなど、問題行動のため飼育が困難
- おとなし過ぎる
- 子犬がたくさん産まれ、面倒見きれない
調べてみるともっとたくさんありましたが、あまりに身勝手に思えて書くのが辛くなってきました。
行政による犬猫の引き取り
以前、動物愛護法では、飼い主が何らかの理由で飼育ができなくなり行政に持って行くと、行政はこれをひきとらなければならないとしていました。
これは、動物を飼えなくなった飼い主が動物を捨ててしまうことが多いということの対策として、設けられた規定です。
特に犬については、捨てられてから行政が捕獲に乗り出すより、むしろ飼い主自ら保健所などに持ち込んでもらった方が労力の削減になるという考えもあったようです。
そのためほとんどの自治体では、犬猫の引き取りを無料で行っており、飼えなくなった犬猫の回収のための巡回サービスも行われていました。
積極的な引き取りは、確かに捨てられた犬が野良犬になり、住民を脅かしたり、捕獲の手間を減少させるのに役立ってきたのかもしれません。
その一方で
飼えなくなったら保健所にタダで引き取ってもらえばいい。
といった安易な風潮を作り出すことにもなったように感じます。
現在では多くの自治体や動物愛護団体が、保護された犬猫の里親探しや、新たに持ち込まれる犬猫を増やさないための避妊・去勢手術の推奨などの活動を行っています。
保護期間中に新たな飼い主が見つかったり、ボランティア団体による里親探しで新たな飼い主が見つかればいいのですが、保護のための費用やスペースにも限界があり、未だに多くの犬猫たちが処分されてしまうのが現状のようです。
しつこいですが、もう一度!
何気ないようで衝撃的な立て札を!
まとめのようなもの
放棄された犬猫は一定の保護期間が過ぎると処分(殺すこと)されることを知っていますか?
引き取った犬猫は行政が処分しますが、あなたが殺すのと同じことです。
ペットを飼うのは自由です。
自由には責任があるということも知っていますよね。
上の写真は、文章とは関係ありません。
飼い主さんに連れられて無邪気に砂浜で遊ぶわんちゃんです。
夏を楽しんだかな?
みんな幸せであって欲しいです。
<2020年12月8日追記>
飼育放棄されたり迷子になるなどして保護された犬を引き取り、殺処分ゼロを目指す動物愛護団体「ピースワンコ」のご紹介と、殺処分される犬を減らすために私たち一人一人ができることを考えてみました。
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Comment
仰ることに激しく賛同です!
こんな立札か公園にあるなんてあり得ません!
このような事がもう起こらないように人間がしっかりして欲しいてす…
サナ父ちゃんさん
気が滅入ります。
そして、こんな個人のブログに書いたところで、何が変わるわけでもないし・・・。
と思うのですが、書かずにいられない気持ちになりました。
看板にわざわざ書くのだから、ペットを見捨て公園に放置して行く人がいる、と言うことなんですね。悲しいです。
私が幼い頃は野良犬がいましたが、今は見なくなりました。(多分、どこの地域でも)
人間からすると安全になって良かった!ですが、実は野良ちゃん達は殺されているんですよね。
『ペットを飼う』は人間の一時的な感情で衝動的にしないで欲しいですね。
どの仔にも幸せになってもらいたいです。
ツムギ母さん
「わざわざ」ですから、ペットを捨てる人がいるのだろうと思ってしまいますよね。
本当に、みんな幸せになって欲しいですね。