3回目の出産後の子犬と母犬(6歳)の状態は?
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N-20胎エリオット&ベイリー*ウェルシー仔
ウェルシーの3回目の出産のお相手は、凍結精液人工授精のエリオットと自然交配のベイリーとの2本立てでした。
親子鑑定の結果、どちらの父犬の子犬も授かったことが分かりました。
出産後の母犬の様子
ウェルシーにとって今回は3回目の出産です。
日本盲導犬協会では富士ハーネスに設備が整っているので、多くの母犬が富士ハーネスで出産育児をします。
スタッフさんのお話によると、ウェルシーはとても手際良く子育てをしていたということです。
犬も経験を積むごとに慣れてくるのか、力を入れるところと抜いていいところが分かってくるのかもしれませんね。
出産後に神経質になり、物音に吠えるのも相変わらずで、むしろ今回は多かったようです。
まさかの育児手抜き?
子犬たちが小さい間、母犬は横になってお乳を飲ませることが多いですが、子犬が大きくなると立ち飲みをさせるようになります。
初胎、×ワトソン子
二胎、×トーマス子
こうすることで子犬も体力がついたり、楽してお乳を飲めないので頭を使うことになり、脳や体の発達が促されるという説があります。
お乳を立ち飲みさせる母犬は、子犬が盲導犬になる確率が高いという研究もあります。
こちら→母犬の「愛のむち」受けた犬、優れた盲導犬に育つ 米研究
しかし、今回のウェルシーはお乳を立ち飲みさせる姿がほとんど見られず、横たわり
どうぞどうぞ~♪
という感じに見えます。
写真は、生後1か月弱です。
子犬たち、きつそうです。
寝そべる横着なウェルシー。
母犬の養育行動が子犬に与える影響についてはまだ分からないこともあり、いろいろと研究が進むのが楽しみです。
断乳も優しい?
子犬の歯が生え揃ってくる頃、子犬はフードを食べられるようになってくるので、いよいよ断乳です。
自然は上手くできているもので、お乳を吸われるときに子犬の歯が当たると痛いので、母犬が嫌がったり叱ったりして子犬を遠ざけ、断乳が進みます。
前回の×トーマス子のときは、ウェルシーはかなり厳しめに子犬に断乳を促したと聞いていました。
しかし、今回は断乳時も比較的優しい対応だったそうです。
同じ母犬でも、経験値なのか子犬たちの個性に合わせるのか、その時によって育児の様子が違うのが面白いなと思いました。
帰宅後の母犬の状態
ウェルシーは出産から48日目に帰宅しました。
(子犬たちは委託の日まで兄弟姉妹で過ごします)
今回は出生時の子犬の体重は、大きかった仔は500g台、小さかった仔でも400g台でした。
前回も、前々回も400g台~300g台だったので、ウェルシーにしては大き目な仔を出産しました。
産後の様子はどうかなと思っていましたが、回復は順調でお乳も良く出て便も軟便くらいで大きく崩さず、元気に過ごしていたようです。
6月5日に、神奈川訓練センターで産後検診を受診しました。
以下はウェルシーの状態と獣医さんの指示です。
1.体重
帰宅時は毎回体重が減ってしまうのですが、今回は28.3㎏で帰宅。
日頃が27㎏前後なので、なんと、妊娠前より増量して帰宅しました。
最も、授乳時はどんどん体重が減ってしまうので、スタッフさんが大変気を配ってフードの量や質を調整してくださいました。
2.出血
今回は、帰宅時にはほとんど出血はありませんでした。
排泄すると、ペットシーツに少量の出血が見られるときも無いときもある、という感じです。
3.湿疹
湿疹もほぼ無し。
ただ、帰宅してから数日の間に、腕や足の付け根に1つ2つできたり治ったりしています。
今回の出産は4月で、帰宅後は湿度が高い季節に向かうので、皮膚のケアに気をつけていこうと思っています。
4、抜け毛
抜け毛はやっぱり物凄い勢いです。
でも、禿げてしまったところはありませんし、皮膚が見えるくらい薄くなってしまったということも無いので
まあ、こんなものかな。
と想定の範囲です。
獣医さんからは湿疹のケア用に「ヒビテン水」と塗り薬「ドルバロン」を処方されました。
また、皮膚の状態を良くするためのサプリ「メイベット」を処方されました。
こちらはネットでも購入できます。
肌の弱い仔にいいかもしれませんね。
使用については自己責任で、また獣医さんの指示がある場合には指示に従ってくださいね♪
5.フード
フードは今まで食べていた成犬用フードを200g×3回です。
2回目の出産のときはプラス夜食100gの指示がありましたが、今回はありませんでした。
増量して戻ってきましたが、急にフードを減らすと皮膚の状態が悪くなったり、身体の回復が遅れるので、ここから2週間くらいかけて200g×2回にしていきます。
順調であれば徐々に元の量に戻っていくことになります。
排泄トレーニングやりなおし
富士ハーネスでは母犬のトイレは屋外の排泄グランドなので、帰宅すると部屋での排泄を嫌がるママ犬が多いようです。
ウェルシーは初回の出産の後がちょっと大変で、2回目は比較的早く室内で排泄できるようになりました。
今回はどうなるでしょうか?
帰宅した日は
お部屋では出ません!
と頑固さを見せ、寝る前の排泄は
外も嫌、室内も嫌!
になってしまい、結局排泄せずに寝てしまい、翌朝の散歩でワンもツーもたっぷりしました。
2日目からは、室内でできたり「しません」と頑なだったりしています。
1回室内でペットシーツでできてしまえば、あとはすんなり、というわけにはいかないところが手強いです。
また、ワンツーベルトは着けても一歩も動かず、排泄モードになりません(涙)
排泄はデリケートなことなので、ストレスをかけずに、できるだけ室内でも外でもできるように持って行きたいと思っています。
時間かかるよね…。
まとめのようなもの
ウェルシーは3回目の出産育児を終えて帰宅しました。
もう6歳なので、出産や体の回復が大変かと思いましたが、良い体調で帰宅してくれて、スタッフさんの丁寧なケアに感謝です。
完全に回復するのにはまだ時間がかかりますが、のんびりやって行こうと思っています。
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