盲導犬育成ボランティア10周年!ウェルシー子もパピーウォーカーのもとへ委託されました

本日6月20日は、わが家の1頭目パピーのイズモの誕生日です。

10歳になりました。

おめでとー♪

盲導犬になった仔は引退の年を迎えます。

カートで委託式に向かう子犬

2013年の8月

子犬の入場にざわめく会場。

どの仔が来るのか、ワクワクの時間です。

盲導犬育成ボランティア10年

1.パピーウォーカー

私たちがパピーウォーカーを始めたのは、恥ずかしながら盲導犬の育成のお役に立ちたいとか、社会貢献をしたい、といった崇高な意思があったわけではありません。

ただ自分たちの犬を飼う前に犬のいる生活を体験して、自分たちに本当に「犬の飼い主」が務まるのかどうか判断材料にしたいというものでした。

私たちはパピーウォーカーを一度体験したのち、パピーウォーカーには自分の犬とはまた別の楽しみがあり、その結果が誰かのお役に立てることになり、自分の犬と暮らす以上の喜びがあると感じました。

盲導犬の育成は愛情のバトンと言われますが、駅伝を走る心情に似ていると思います。

こちら→1歳前後でお別れと初めから分かっているのになぜパピーウォーカーをやるの?

2.繁殖犬飼育ボランティア

私たちはパピーウォーカーとして4頭のパピーを育てました。

そして、4頭目パピーのウェルシーが繁殖犬に認定されたので、ウェルシーの繁殖犬飼育ボランティアとして活動することにしました。

当時は育てたパピーが繁殖犬になった場合、パピーウォーカーが引き続きお預かりして、繁殖犬飼育ボランティアとして活動することが可能でしたが、現在は不可となりました。

(ボランティアのルールや費用などは協会によって違います。そして状況に応じ変更することもあります。最新の情報は各協会へお問い合わせくださいね。)

両方経験して思うこと

自分たちがパピーウォーカーを経験したことで、パピーウォーカーの気持ちは、喜びも、楽しみも、痛みも、願いも今でも自分の気持ちそのものです。

繁殖犬飼育ボランティアを経験したことで、パピーウォーカーだった当時は委託式の日に

どんな仔が来るかな~。

と楽しみにしていただけの無邪気な気持ちが変わりました。

繁殖は犬との暮らしの「要」で、スタッフさんの研究や仕事への取組みや、繁殖犬飼育ボランティアの協力が大きく影響することを感じました。

繁殖や医療の研究は、健康で人と暮らしやすい気質の犬を生み出すために重要ですし、親犬の生育環境は、親犬だけではなく子犬の健康にもかかわってきます。

犬の妊娠期間は約2か月。

子犬が母犬から離れ、パピーウォーカーのもとへ委託されるまで約2か月。

この短い期間の中に、たくさんの人たちの愛情と努力が実を結んでいくことが、頭の中だけではなく、はっきりと理解することができました。

ウェルシー子が委託されました

ウェルシーは、2023年の4月に3回目の出産をして、富士ハーネスのスタッフさんのお世話になり、子犬たちは6月中頃にパピーウォーカーさんの元へ委託されました。

*写真の無断お持ち帰りはご遠慮くださいね。

子犬1

子犬2

子犬3

子犬4

子犬5

子犬6

子犬7

子犬8

パピーウォーカーさん♪

うちのこ、どの仔か分かりますか(笑)

ヒントは生まれ順に並べてあります(名前の掲載はNGとのことなので、これがギリギリです)。

毛色もイエローに幅があり、顔立ちもみんな違っていて、きっと性格もそれぞれなのでしょうね。

どんな風に成長するのかとても楽しみです。

こんな可愛い子犬たちですが「育てる」ということは「可愛い」だけでは済みませんよね。

迎えたその日からトイレのしつけが始まりますし、吠えたり、甘噛みしたり、夜鳴きをしたり、家具を齧られたり、気が休まりませんね。

予防接種や予防薬も投与しなければなりませんし、子犬が体調を崩すこともあるでしょう。

悩むこともあるかもしれませんし、寝不足になったり、自分の体調が悪い日でも子犬に休日はありません。

辛いと感じる日もあるかもしれませんね。

それでも、日々成長する子犬は家族の絆を強め、家族を笑顔にし、家族に素晴らしい時間を与えてくれるでしょう。

1年にも満たない限られた時間を、思い切り楽しく過ごして、可愛いパピーに思い出をたくさん持たせて訓練センターに送り出してあげてくださいね。

まとめのようなもの

私たちの盲導犬育成ボランティアの期間が10年になりました。

この10年の間に、活動している盲導犬の数は少しずつ減少しています。

目の見えない、見えにくい人たちにとって歩行手段は盲導犬だけではありませんが、盲導犬を持ちたいと思っている人に、一日でも早く盲導犬が届いたらいいなと願っています。

今後、それぞれの道を進むパピーたちですが、手元に届いたパートナーをどうぞ大切に、仲良く過ごしていただけたらボランティアとして嬉しいです。

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Comment

  1. ケインママ より:

    イズモくんも10歳になるんですね〜!
    お誕生日おめでとうございます🎉
    そして、ウェルシー家のボランティア歴も10周年おめでとうございます👏👏

    わが家は1頭しか携わっていませんが、繁殖犬ボラを経験して命の尊さを実感しました。繁殖パパとママの元にパピーの命が宿って、生まれてきて、スクスク大きくなって、、
    みんな元気にPWさんに委託されて、10ヶ月後に協会に無事に戻ってくることも、本当は奇跡のようにありがたいこと。
    ウェルシーちゃん、出産子育てお疲れ様でした👏👏
    ウェルシー仔ちゃんたち委託おめでとう!!
    みんな幸せなパピー時代を過ごせますように♡

    • gd.vol より:

      ケインママさん

      温かいお言葉をありがとうございます。
      命は全て奇跡。
      みんなの幸せを願わずにはいられません。

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