犬におやつを与えてはいけない理由
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健康管理
読者様は愛犬におやつを与えていますか?
与えている人はどんなタイミングでおやつを与えていますか?
日本盲導犬協会では
- 決められたフード以外の食べ物を与えない。
- 犬の訓練やしつけに食べ物を使わない。
という方針なので、私はウェルシーが繁殖犬を引退するまではおやつを与えたことがありませんでした。
引退後はおやつも解禁になるので、私もウェルシーにおやつを与えることがあります。
犬におやつを与えるタイミング
一般におやつはしつけのご褒美に与えることが多いでしょうか?
犬は、飼主さんの言うことを聞くと「おやつ」という良いことが起こると学習して、しつけが上手く進んだり、愛犬との絆を強めることができますね。
歯磨きガムなどは、歯磨きが苦手な仔にとって歯のお手入れの助けになるかもしれませんね。
野菜や果物をおやつに与えると水分の補給や、ビタミンやミネラル分の補給になりそうですよね。
牛皮などを加工したおやつは長持ちして、お留守番のお供に良さそうですね。
このようにおやつには様々なメリットがありますね。
わが家のおやつの与え方
わが家がおやつに使っているのは、フード、野菜や果物、ヤギミルクです。
犬用のジャーキーやおやつは与えていません。
しつけは生活に困らない程度に完了していますし、おやつが無くてもお留守番はできるので、ご褒美おやつやお留守番のお供おやつは使っていません。
わが家では、おやつはこんな風に与えています。
1.長時間の散歩の休憩時
散歩が長時間になるときは適度に休憩を入れます。
人も犬も水分を補給して、人も飴を食べたり、ウェルシーにも1粒、2粒のフードを与え休憩します。
ウェルシーはよく歩きますが、疲れてきたときにベンチを見つけるとベンチの方に向かい
ちょっと休みましょうよ。
と言ってくれるので分かりやすいです。
2.水分補給
主にドライフードを食べているので、水をしっかり飲んでくれるときは良いのですがあまり飲まないときもあるため、生野菜や果物を与えたり、薄~く作ったヤギミルクを与えたりしています。
犬用のおやつを与えないわけ
一言で言うと「嗜好品だから」です。
犬にとって特に必要なものではなく、知らなければそれまで(切って捨てていますね笑)と思っているからです。
与えない理由は
- ウェルシーに健康でいて欲しい。
- 人は犬におやつをあげたい生き物だから。
です。
犬用のおやつは嗜好性が高いので、与えれば犬は喜びます。
嬉しそうな顔を見たり、おねだり顔を見てしまうとつい与えたくなってしまいます。
ついつい…という感じで歯止めがきかなくなる自分が心配なだけです。
犬の知能は3歳児程度とよく言いますよね?
3歳くらいの子どもに、ちゃんとした食事とケーキを並べて
どっちを食べたい?
と聞いたら、ほとんどの子どもがケーキを選ぶのではないでしょうか?
それを、毎食繰り返していたらどうなるのでしょう?
大人なら
ちゃんとした食事を食べて、嗜好品はお楽しみ程度にした方がいいよね。
と考えることができますが、小さい子どもも犬もそう考えることができません。
思考は「美味しいから食べたい」の一択です。
犬に過度なおやつを与え続けると、犬は概ね2つのパターンに分かれます。
1.フードを食べなくなるタイプ
おやつの方が美味しいことを学習しているので、おやつが出てくるまでフードを食べず、飼い主さんも何も食べないと心配になるので、愛犬が食べてくれるものを与えてしまいます。
当然おやつだけでは必要な栄養を満たせないので、やがて身体を壊すことにつながります。
2.おやつもフードもしっかり食べるタイプ
フードはしっかり食べていますが、おやつは別腹で欲しがります。
犬が嬉しそうにする様子が可愛いので、ついついおやつをあげたくなっちゃいます(多分わが家はこのタイプです)。
そして、見事な肥満犬が出来上がります。
これも肥満による病気へと邁進することにつながるかもしれません。
犬におやつを与えるのは自分の欲望を満たしたいだけ
犬におやつを与えるのは、しつけのご褒美、歯磨きの助け、お留守番のお供etc…など、明確な目的がある場合を除いて、人の愛情の勘違いでしかないと私は思っています。
意味無く犬におやつを与えるのは
美味しい!
意外、犬にとって何のメリットも無く、ではなぜそれを与えたいかというと、犬が嬉しそうにするのを見たいから、という人の側の欲望に過ぎないと思うのです。
愛情ではなく欲望ですね(切って捨てます笑)。
喜ぶ愛犬を見て可愛い可愛いと言いながら、長い間には肥満を招いたり、病気を招いて愛犬を苦しめることになるのに、無駄にあげちゃうんかい…。
です。
まとめのようなもの
犬におやつは必要ないでしょ、みたいなことを書いてきましたが、そもそも犬用のおやつは「嗜好性が高い」ということを理解して上手に利用すれば良いのではないかと思っています。
犬が喜ぶと自分も嬉しい。
という感情は人として当然の気持ちなので、可愛いからおやつを与えるということがあっても良いと思います。
ですが、そこに流され過ぎず「おやつ」というアイテムを愛犬との絆を深める道具としてうまく使っていきたいものです。
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