覚えているかな?パピーウォーカー育てたパピーと約10年ぶりの再会
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第二話 ツムギ, パピーウォーカーの気持ちとか
日本盲導犬協会では、育てたパピーが盲導犬にならなかった場合、原則としてパピーウォーカーは引き取れない決まりになっています。
わが家を巣立ったパピーたちも、それぞれの家庭で家族の一員として暮らしています。
今回、わが家にとって2頭目のパピー、ツムギに会うことができました。
ツムギの簡単な紹介
ツムギがわが家に委託されたのは、2015年3月28日。
父犬ワオン君のご家族から大事に手渡されました。
母犬は北海道盲導犬協会のべいるちゃん。
北海道盲導犬協会では、委託前のパピーの個体識別にリボンをつけるので、ツムギはピンク色のリボンをつけていました。
北海道の繁殖ボランティアさんのおうちでは「ももちゃん」と呼んでいたそうです。
そして2016年1月31日に委託終了式を迎え、車に乗せられ島根あさひ訓練センターへと旅立っていきました。
人が(犬も)大好きすぎて、気になる人(犬)がいると挨拶したくてテンションが上がり、盲導犬としての作業に集中できなくなる。
という理由でキャリアチェンジになったツムギは、島根県のあるご家庭に迎えられました。
1月生まれのツムギは、来年(2026年)の1月に11歳になります。
元気に暮らしているとのことですが、それなりにシニアですし、わが家のウェルシーも8歳です。
犬を連れての旅は車になるため、長旅ができる時間はもうあまりないと思い、今回ツムギに会わせていただくことにしました。
再会、覚えているかな?
再会場所は、ツムギが暮らす家。
パピーウォーカーの私たちとツムギの再会を、最高のものにしたいというツムギのご家族の提案で、ウェルシーを車に残したまま駐車場でツムギを待ちました。
玄関から出てきたツムギは尻尾をブンブン振り、猛ダッシュで私の元へ来てくれて、次にパパさんに突進、股くぐり!
ツムギのご家族は何日も前からツムギに
パピーウォーカーのお父さんとお母さんに会えるからね。
と言い聞かせていてくださったそうです。
ツムギも歳を重ねて落ち着き、さすがに飛びついたり体当たりはしませんでした(笑)
君は入所後の面会のとき、パパさんを押し倒しちゃったんだよ♪
証拠写真↓
ひとしきり興奮のラブラブ挨拶タイムが終わってツムギは部屋に戻り、私たちはウェルシーを車から降ろし、ツムギのお家にお邪魔しました。
ウェルシーとの相性はどうかな?
おっとりしたツムギとお転婆なウェルシーは波長が合わず、お互いに遊びたいようなきっかけがつかめないような感じでした。
そして、接近したのをきっかけにウェルシーが手を出しました。
次の瞬間
わん!
ツムギさん、お姉さん風を吹かせてウェルシーをけん制。
叱られたウェルシーはダ~ッと走ったかと思うと、なんと床に置いてあった1㎏のダンベルを咥え、さらに走りました。
え~~~ん!
叱られちゃったよ~~!!
みたいな感じでしょうか?
OUTのコマンドで離してもらいましたが、足の上に落とさなくて良かったわ!
<2025年10月15日追記>
ツムギママさんから写真が送られてきました。
なんと!
ダンベルは3㎏だった模様です。
ひえ~~!!
盲導犬引退犬とも対面
この日は、ウェルシーと同期で盲導犬になり、引退してパピーウォーカーさんのもとに帰ったウイ君家族も都合が合い、ツムギの家で会うことができました。
今日の記念の一枚。
ツムギママさん、訓練士さんみたい!
ウェルシーは、ウイ君とはこたつの下でイチャイチャ。
くつろぐときはツムギの横でまったり。
カメラを向けたらつむたんが起きちゃった。
初対面なのに、お互いに性格を見極めながら程よい距離感で接していくところが、犬ってすごいなと思いました。
人たちがこたつを囲みおしゃべりしているとき、ツムギは私の横に来てずっと背中を撫でさせてくれました。
可愛いのでぎゅっとしたらニコニコしているのは私だけで、ツムギは
早く離してくれないかな~。
みたいなお顔をしていました。
無関心で寝ているウェルシーも、今日の場を心得ているかのようでした。
そしてツムギは横倒しになり、私にお腹を撫でさせてくれました。
ツムギがお客さんに甘えたいだけならば、ウイ君のご家族のそばに行ってもいいはずです。
無礼を働かれたウェルシーがそばにいるにもかかわらず、私の横に来て撫でさせてくれたのは、ツムギの優しさだと思います。
わが家にいる頃から、陽だまりのように優しいつむたんでした。
ウイ君ご家族が一足先に帰り、私たちは最後にツムギとお散歩をしてさよならすることにしました。
2頭で仲良く並んで歩くことができました。
ツムギママさんのご厚意で、ツムギのリードを持たせていただくこともできました。
ツムギがわが家にいた時間は、はるか遠くになっていましたが、リードを通して伝わるツムギの動きが懐かしい時間を呼び起こしてくれました。
ツムギは10年前のほんのひと時、確かにうちのこだった。
短い時間を駆け抜けるようなパピーウォーカーの時間を経て、幸せいっぱいのツムギに再会できてとても温かい気持ちになりました。
パピーウォーカーは、誰かの笑顔のために犬を育てるのがお役目。
育てた犬が幸せに過ごしていることと、犬を迎えてわんこライフを楽しんでいるご家族に会えるのはパピーウォーカーの最高の幸せです!
ツムギ家のみなさん、ありがとうございました。
つむたん♬
君は名前の通り、人の出会いと幸せを紡いでくれる犬だね!
まさかね、ウイ君とも会えるとは思っていなかったよ。
委託終了式→パピーウォーカー涙のお別れ|委託終了式
入所後の面会時→【面会】ありがとうツムギ!笑顔をその胸に焼き付けて
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