【動画】母犬が子犬を噛むのはなぜ?母犬は実践で教育する
公開日:
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D‐18胎ワトソン*ウェルシー仔
ウェルシーは去年(2019年)の12月に富士ハーネスに里帰りして、初めての出産をしました。
子犬にお乳を与え、排泄のお世話をし、子犬を舐めてあげて、一生懸命お世話をしていました。
富士ハーネスのスタッフさんも
ウェルシーはとてもよく子犬の面倒を見ています。
と言っていました。
ところが・・・。
衝撃的な行動を目にしました。
母犬が子犬を追い回し噛む!
子犬が産まれて40日くらいの頃、断乳しました。
まずは、動画をご覧ください。
もう少し小さめに埋め込むことはできないのでしょうか?
知識がなくてすみません。
見られるでしょうか?
母犬が子犬を噛む理由
ウェルシーひどい!
と思いませんでしたか?
スタッフさんのお話によると、これは母犬の教育なのだそうです。
以下、スタッフさんのお話をまとめてみました。
1.犬社会を教える
動画の場面は、遊びの一環です。
激しく見えますが、母犬は子犬と遊びながら
噛む力の加減。
世の中は自分の思うようにはいかない。
こういうことをされたら嫌でしょ。
などのことを実践で教えています。
2.子犬を叱る
私たちは、面会の時間の中でウェルシーが子犬を強く噛んでいる場面を見たことはありませんが、YouTubeなどで探すと子犬がキャンキャン悲鳴を上げるほど噛んでいる動画もあります。
母犬は、してはいけないことを「噛む」ということで教えていきます。
3.人は見守るように
子犬たちは母犬から小突かれたり噛まれたり、兄弟姉妹でガウガウ言いながら取っ組み合ったり、相手の首や耳を噛んだりします。
噛まれた仔が悲鳴を上げたりすることもありますが、子犬たちはこうやって犬社会のルールを学んでいきます。
この時期に母犬からの教育を受けたり、兄弟でじゃれあって遊ぶ機会が少ないと、怖がりに育ったり攻撃的な仔に育ってしまって、人の家に迎えられてから育てにくい仔になるのだそうです。
なので、人は基本的には仲裁せず、犬に任せて見守っていきます。
まとめのようなもの
私は「母犬が子犬を教育する」ということは知識としてはありましたが、実際の場面を目にすると、明らかに強い母犬が、体も小さく力も弱い子犬をいじめているように見えてしまいました。
スタッフさんのお話を伺って改めて動画を見ると、子犬たちも尻尾を振っています。
小突かれても果敢にウェルシーに向かっていく仔もいます。
ウェルシーに小突かれた後、座って兄弟の様子を見る仔もいます。
他の仔がやられている隙に、おもちゃを持ち逃げする仔もいますね。
子犬たちは、母子や兄弟姉妹とのやり取りの中で、いろいろなことを学んでいるのだなと思いました。
ウェルシー
グッジョブ!
君は「いいおかあさん」しているじゃないか!
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Comment
あまこちゃん、お母さんとして立派に頑張ってますね…
素直に感動しました♪
こうして子育てを紹介して頂けると色々参考になります♪
それにしても、母性本能って凄いですね…
誰に教わるでもなく、自然と当たり前にお母さんが出来てしまうんてすから…
もうすぐあまこちゃんが帰って来ますね♪
是非、委託式には出席してあげてください…
サナのお母さん、レミーちゃんは委託された我が子、ひとりひとり全員に、ペロッと…
まるで、「元気でね…頑張るんだよ…」って言ってるように最後に声を掛けてたようでした…
それを見て、パピーウォーカーとしてのいろんなものの決意、覚悟を私達は決めました…
お時間、大変でしょうが、是非、ウェルシーちゃん、委託式に連れて行ってあげてください…
サナ父ちゃんさん
母性ってすごいですよね。
ウェルシーもお母さん犬として頑張っています。
ウェルシーは、スタッフさんに甘え、頼り、子犬に愛情を注ぎ、母犬として子犬を教育しています。
ガリガリに痩せているのに、富士ハーネスでの生活を楽しんでいるように見えます。
与えられた環境の中で最大限楽しんでいけるのが、ウェルシーのいいところだと思います。
このポジティブな性格に、私たちもいつも元気をもらっているんですよ♪
委託式には出席したいと思っています。
おっしゃるように、パパ犬やママ犬が出席した方が、パピーウォーカーさんも決意とか覚悟とかを強く感じられるのではないかと思います。
しかし、神奈川の繁殖スタッフさんからまだ連絡が来ません。
日程的には(月齢的に)8日か15日だと思っているのですが、場所と日程が分からないと仕事の調整とかできませんしね・・・。
レミーちゃんのお話、以前もされていましたね。
本当に優しい立派なお母さんでしたね。
空の上から、子どもたちを見守ってくれていると思います。