パピーウォーカーは辛い?子育てと毒親とパピーウォーカー
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パピーウォーカーの気持ちとか
「毒親」という言葉があります。
これは、子どもにとって「毒」になる親のことで、将来的に子供に悪影響を与えると言われています。
毒親のタイプとして
- 過干渉
- 過保護
- 放任
- 支配・管理
などがあります。
親は子どもに良かれと思ってしていることなのですが、根底には
子どもを自分の思うようにしたい(育てたい)。
という願望があり、子どものためと言いつつ実は自己満足、自分の気持ちを優先したい、満たしたい、という自己愛であると位置づけられています。
今日は毒親ならぬ毒パピーウォーカーについて考えてみました。
子育てと毒親とパピーウォーカー
パピーウォーカーは人間に換算すると、2~3歳頃から18歳くらいまでの期間を子犬と共に過ごすことになります。
「お預かりしている犬」と分かってはいても、まさにわが子の子育てと同等の感情が芽生えるものです。
これって毒親?
パピーを訓練に送り出すのは、親元を離れて進学させるようなもの。
会えないことは分かっていても、パピーのことを考えない日はありません。
協会のブログが更新されると
訓練犬の情報が出ていないかな?
と探したり、訓練犬の写真が出ていると
これってうちのこですか?
と聞いちゃったり、何かの用事で協会に行くことがあると訓練士さんを捕まえて
うちのこ元気ですか?
って聞いちゃう。
その裏には少しでも「うちのこ」の近況を知りたいという心理があるのですが、訓練士さんも心得たもので
元気ですよ。
の一言で素っ気ないものです。
TPの結果など、決められたときに連絡するでしょ。
それまで待っててね。
ですよね(笑)
そして
進路が決まり新しい家庭にご縁を結ぶときは、可愛い息子や娘が結婚して相手方の家庭に入るような心境でしょうか?
新たな親戚と交流できたらいいなと思いますし、できれば元気な姿を一目見たいと思ったりもします。
そして、運良くご縁があって新しい家族と繋がれると
あ~もう!
可愛いうちのこのためには何でもしてあげたい。
新しいおうちに行ったからって、うちで育てた仔という事実は変わらないんだからね。
近況が知りたくてつい頻繁にメールしちゃったり
お腹こわしたときはこうやってね。
とか、聞かれてもいないのに「指導」しちゃったり
うちのこ、これが好きだったから使ってね。
とついつい、プレゼントを送りまくっちゃう。
だって、離れていてもうちのこが可愛いんだもん!!
これって「毒親」ですか?
ユーザーやCCボランティアと義理親
パピーとご縁を結んだユーザーさんにとって、迎えた犬はかけがえのないパートナーです。
CCボランティアさんにとっては、生涯を共に過ごす「うちのこ」です。
(日本盲導犬協会では育てたパピーが盲導犬にならなかった場合、原則としてパピーウォーカーは引き取れない決まりになっています)
ユーザーさんもCCボランティアさんも迎えた犬と絆を結び、家族になっていくべく努力をしていきます。
犬にとっても、今やそこが自分の家、自分の家族です。
ユーザーさんやCCボランティアさんにとっては、パピーウォーカーは義理親のような存在かもしれませんね。
パピーウォーカーさんのお陰で、良きパートナー、可愛い仔に出会えた♪
という感謝の気持ちはあるものの、パピーウォーカーとご縁を繋ぐというのは少しハードルが高いのです。
犬だって育ての親が恋しいのではないか?
会ったら帰りたがるのではないか?
ならば会わせるのは可哀想なのではないか?
と思ったり、また
パピーウォーカーさんに、この仔にはこう接してください、これはやめてください。
などなど、いろいろ言われるのは嫌かも…。
と思ったり、交流が始まって多大なプレゼントをもらったりしたら有難迷惑だしな~。
などなど、不安がたくさんあるものです。
そんな不安を振り切って、パピーウォーカーと連絡を取ってくださったらそれだけで本当にありがたいことです。
「義理親」と考えたら、あまりかかわりたくないと思われても当然なわけで、繋がれることが決して「当たり前」ではないのです。
誰のためのボランティア?
盲導犬の育成には多くの人がボランティアとしてかかわっていくので、いろいろな人のいろいろな思いがありますが、ボランティアの目的は
盲導犬を必要とする人のお手伝い。
ですよね。
パピーウォーカーにとって、お預かりしたパピーはかけがえのないわが子。
愛情があふれ過ぎて周りが見えなくなっちゃう!
でも、愛情は心の中にしまっておきますね。
パピーウォーカーが子犬を育てるのは自分のためではありません。
誰のためのボランティアなのか?
ということを忘れないようにしたいものです。
関連記事→わが家がパピーウォーカーになった理由とパピーウォーカーの幸せ
まとめのようなもの
子育ては子どもを社会に送り出すことが親の役割で、子どもが自身で未来を切り開いていく力を育てることが目標になりますね。
可愛いわが子ですが、子どもの人生は子どものもので、成人後は親が干渉すべきものではありませんよね。
パピーウォーカーの役割はパピーを入所させるまでです。
パピーウォーカーもそういった点で子育てに似ていますね。
どんなに愛情が深くても「毒パピ」になってはダメなんですよね。
行き先が決まったわが仔の幸せを願うのであれば、見守るのが「愛情」ということになるのでしょうね。
それが辛いと思うのであれば、自分の犬を飼うしかないな~。
自分の犬は永遠に「うちのこ」ですものね。
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