パピーウォーカーの涙

公開日: : パピーウォーカーの気持ちとか

日本盲導犬協会では、育てたパピーがキャリアチェンジになった場合、原則としてパピーウォーカーが引き取ることはできない決まりになっています。

万感の思いから流れるのは温かい涙

イズモがキャリアチェンジになった頃、先輩パピーウォーカーさんにそのことをお話ししました。

ベテランパピーウォーカーのその方も、ご自身が育てたパピーがキャリアチェンジになり、新しいご家族に迎えられていくことを経験していました。

育てたパピーの行く末を案じる

ご自身の経験をお話ししてくださり

協会は1頭1頭のことを大切に考えてくれるから大丈夫。

と励ましてくださいました。

パピーウォーカーはパピーを送り出してしまえば、役割は終了です。

犬は盲導犬協会の犬であり、パピーウォーキング期間においても預かっているだけにすぎず、一瞬たりとも「うちのこ」ではないのです。

それでも育てたパピーの行く末が、どうなるのか気がかりで心は揺れます。

イズモとの面会の日、訓練士さんは候補のご家庭について少しお話をしてくださいました。

候補のご家庭との面接は既に終わっていて、イズモとご家族の雰囲気が良い感じであったこと。

小学生のお子さんがいるので、それもイズモにとっては良い環境だと思うということ。

あとはトライアルをして、お互いにどんな感じか様子をみていくということ。

イズモを迎えてくださるご家族から直接お話を聞けるわけではありませんが、私達は訓練士さんに信頼を置いているので、その言葉にとても安心しました。

安堵の涙

そして1月4日の夜、正式に譲渡契約を結んだというご連絡をいただきました。

その時も職員さんから、イズモが新しいご家族と楽しく生活しているというお話を伺いました。

安堵の涙が流れました。

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イズモ

もうどこにも行かなくていいんだね。

新しい家族の元で、一生可愛がってもらえるね。

温かなパピーと温かな涙

イズモの嫁入り先が決まって、先輩パピーウォーカーさんにご連絡しました。

そして、先輩パピーウォーカーさんからこんな言葉をいただきました。

イズモちゃん、温かなご家庭でずっとずっと幸せに暮らしていくことでしょうね。 

心から 安心して送り出せたなぁ と感じられたのではないでしょうか・・・。

これからもパピーウォーカーを続けられるのですよね。

たくさんの出逢いが待っていますね。

そして、いつも温かい涙が溢れることと思います。

私も可愛いパピー達の温もりのお蔭で、いつも心の中がぽかぽかです。

元気に送り出すまで精一杯の愛情を注ぎ・・・

しばらくはぽっかりと心に穴が空いた時を過ごし

そしてまた温かなパピーを迎える・・・

ずっとその繰り返しかもしれませんが・・・

私達家族も出来るだけ(パピーウォーカーを)続けていきたいと思っています。

まとめのようなもの

パピーウォーカーが流す涙は、悔しいとか、悲しいとか、辛い、といった冷たい涙ではなく、いろいろな思いがたくさん詰まった温かい涙でした。

それはパピーウォーカーに贈られる、育てたパピーからの贈り物なのでしょう。

イズモは私達にいろいろな形の「温もり」をプレゼントしてくれました。

その「温もり」に触れたくて

また「温かい涙」に出会いたくて

私達もパピーウォーカーを続けてしまうのでしょうね。

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Comment

  1. スピカ より:

    1. 無題
    温かいぬくもり。
    温かい涙。

    また、ブログを通して、私もそのお裾分けを
    いただきたいです。

    春。そんなに遠くありませんね(*^_^*)
    http://ameblo.jp/witch-of-the-east/

  2. イザベルマミー より:

    2. 無題
    本当にそうですね、いつも前向きな涙だなと私も思います。
    みんなみんな幸せなワンコ達ですね。
    イズモ今頃きっとイズモパパママさんとの思い出を胸に幸せな日々をおくっているんでしょうね!
    CC犬もボランティア夏祭りにきているので、イズモも来てくれたら嬉しいですね!
    またあいたいなぁー。イズモ‼︎

  3. くるみ より:

    3. 無題
    人も成長させてもらうのですね

    そんな気がします。

    我が家は、チョコが最初で最後になると思います(私たちの年齢的に)

    彼女に学んでいけたらと思います
    そして成長共にできたら…幸せ
    http://ameblo.jp/song3-25music/

  4. Nicomama より:

    4. 無題
    ステキな先輩ウォーカーさん❤︎
    「温かい涙」それ以外の何ものでもありませんね。
    一言に全てが凝縮されていますね(*^^*)

    イズモちゃん❤︎しあわせに暮らしているんですね~。
    親はいつまでたっても親ですよね。子供を忘れる日はありません。
    これから、何頭もの親になり、親として成長していくんですね。
    たくさんポカポカしてください。

    また、当たり前になってしまって忘れちゃってる大事な心を、私に教えてくださいね!
    ポカポカのお裾分け、待ってます(*^^*)
    http://ameblo.jp/nikovodoka/

  5. gd.vol より:

    5. Re:無題
    スピカさん
    家族の一員であるそれぞれのペットたちと、その飼い主さんに
    それぞれのドラマがあるのでしょうね。

    また素敵な出会いを待ち、一緒に成長していきたいです。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  6. gd.vol より:

    6. Re:無題
    イザベルマミーさん
    マミーちゃん、よく泣いたよね(笑)
    でもいつも前向きで温かい涙でしたよね。
    思い出をたくさんくれたパピーに感謝ですね。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  7. gd.vol より:

    7. Re:無題
    くるみさん
    家族の一員として迎えた犬と、一緒に成長しながら思い出をたくさん作って、その仔の命を全うさせる。
    一番素敵なことだと思います。

    チョコちゃんは気持ちが素直で可愛い仔だと、ブログを拝見していつも思います。
    楽しい時間をたくさん過ごしてくださいね。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  8. gd.vol より:

    8. Re:無題
    Nicomamaさん
    犬を育てることでこんなにたくさんの人に出会えたり
    いろいろな感情を経験できるとは思っていませんでした。

    当たり前になって、つい忘れてしまう大切な心
    きっとたくさんありますよね。
    とりあえずパピーウォーカーをやりたいと言った夫に感謝します。

    私も4わんこちゃん達が運んでくるポカポカのお裾分けを楽しみにしています。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  9. くるみ より:

    9. 無題
    >gd.volさん
    ありがとうございます。
    好き嫌いのハッキリした、甘えん坊のワガママっ子だとつい飼い主は思ってしまいますが、素直って捉え方をしたらまた違ってきますね(^_^;)
    http://ameblo.jp/song3-25music/

  10. gd.vol より:

    10. Re:無題
    くるみさん
    喜んだり抗議したり甘えたり、その仔なりの表現の仕方があるのでしょうね。
    チョコちゃん、とっても可愛い仔です。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  11. インディーPW より:

    11. 無題
    先輩PWさんからのお言葉「温かい涙」
    とても素晴らしいです。

    パピーとの生活がとても心地よくて楽しかったから流せる涙なんですね。

    イアルとの別れを経験した後すごく寂しくて「温もり」がまた欲しくて私は今もPW続けているんだと思います。
    http://ameblo.jp/ichandog/

  12. gd.vol より:

    12. Re:無題
    インディーPWさん
    インディーが入所するとき、イアル君とは全然違う仔と言っていましたね。
    リーベちゃんも、また違う仔なのでしょうね。

    それぞれのパピーからそれぞれの「温もり」を
    パピーウォーカーである私達ももらって
    パピーと一緒に成長していくのでしょうね。

    リーベちゃんがどんな仔で、どんな風に育っていくのか、ブログを楽しみにしています。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  13. ケインママ より:

    13. 無題
    温かい涙・・・素敵です♪
    温かい心で、温かいパピーを育てあげて、温かい経験をたくさん積んだからこそ流れる、パピーウォーカーさんの素敵な涙、ですね。
    イズモちゃん、新しいご家族の温かい愛に包まれて、ずっと幸せに暮らせますね。
    http://cane312.blog.fc2.com

  14. gd.vol より:

    14. Re:無題
    ケインママさん
    本当ですね。
    パピーと暮らす時間は1年弱しかないのに、抱えきれないほどたくさんの経験をさせてもらい
    温かい思い出をたくさんもらいました。

    イズモは好調に第二章をスタートしたことでしょう。
    私達もイズモからのプレゼントを大切に
    今少し余韻に浸り、第二話へスタートしていきます。
    http://ameblo.jp/wan0824/

  15. イーリィの父 より:

    15. 無題
    正直「安堵の涙」というのは新鮮でした。
    全力で愛情を注いだがゆえに、そういった感情の発露の仕方があるんだろうな、と思います。

    今、手元にいるイーリィを同じ気持ちで育て、送り出したPWさんのことを思い浮かべつつ、今日も猫っ可愛がりに可愛がろうと思います。
    手始めに、頬ずり攻撃でも仕掛けてみようかしらん。
    http://yaplog.jp/breedingwalker/

  16. gd.vol より:

    16. Re:無題
    イーリィの父さん
    娘の結婚式で流す母親の涙に近いでしょうか?ちょっと違うかな?
    今までの苦楽が胸を巡り、落ち着き先が決まってホッとした瞬間涙が流れました。

    イズモもイーリィちゃんのように頬ずり攻撃を受けているかもしれませんね。
    CCボランティアさんに、毎日楽しんでもらいたいです。
    http://ameblo.jp/wan0824/

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