犬への指示は大きな声ではっきり伝える?犬に指示を出すときのちょっとしたコツ

公開日: : コマンドに従う

犬との暮らしの中で、指示(コマンド)に従うことを教えたり、褒めたり叱ったりする場面があると思います。

そのときの言葉は

  • 家族全員で統一する。
  • はっきりした発音にする。

と犬が理解しやすいと言われています。

犬への指示はシーンで使い分ける

パピーウォーカーさんはパピーレクチャーに参加すると、訓練士さんが明るくよく通る声ではきはきと指示を出しているのを目にしますよね。

カムの練習

1.犬のやる気を引き出すとき

訓練士さんは、はっきりした声と言葉で犬に指示を出し、褒めるときも明るく褒めます。

2.犬を落ち着かせるとき

パピーレクチャーでは、他の仔がプレイをしている時間は待機の練習です。

しかし、そこはパピーのこと、すぐに飽きてウロウロし始める仔もいます。

訓練士さんは、落ち着いた穏やかな声で「Sit」や「Down」の指示を出します。

褒めるときも、落ち着いた声で「Good(笑顔)」という感じです。

3.まとめると

「Come」や「House」など、動作を促す指示は、短くはっきりと言い「Down」や「Wait」など、動作を止める指示は、穏やかにゆっくり言うと犬に伝わりやすいです。

褒めるときも、モチベーションを上げたいときは明るく高めの声で褒め、落ち着いてほしいときは優しく「Good(笑顔)」というのが犬にとって「褒められている」ことが伝わりやすいです。

聞こえていても言うことを聞かない

パピーレクチャーでは、夢中作りの課題を一組ずつみんなの前で行っていく場面がありますが、あれ、嫌ですよね(笑)

特に初心者のみなさんは緊張するのではないでしょうか?

おもちゃで引っ張りっこする子犬

私は1頭目のときは全くできず、私のせいで犬が可哀想に思えました。

例えば

おもちゃをアウトさせて座らせよう。

座ったら「Good」と褒めて「OK」でまたおもちゃを咥えさせよう。

とかイメージしているのですが、おもちゃをアウトさせ「Sit」と言っても、まさかの

犬が座らない!

という事態に!!

おまけに、早くおもちゃを取りたくて自分に飛びつく始末。

座らせなければ!

と焦り、頭が真っ白になり、ついつい大きな声で

Sit!Sit!

と何度も言ってしまいました。

犬は聞こえているはずなんですけどね。

コマンドを大きな声で言ってしまう理由は

言うことを聞いてくれないので焦る。

というのもありますし、無意識のうちに

声で威圧して言うことを聞かせたい。

というのもあったと思います。

犬に指示を出すときのちょっとしたコツ

犬に自分の指示を聞いてもらうのに必要なのは、声の大きさではないのですね。

私はレクチャーのたびに、先輩パピーウォーカーさんを観察しました。

訓練士さんと同じようには無理でも、同じ「素人」のパピーウォーカーができることなら自分にもできるのではないかと思ったのでした。

先輩たちのマネをしながら、私が気付いた「犬に指示を与えるときのコツ」は

犬の注意を自分に向けてから、優しいトーンで言うこと。

です。

犬が気持ちを人に向けてくれなければ聞く耳を持ってくれませんし、大きな声を出したり語調が強いと、その仔によって興奮してしまったり、目を背けてしまって聞く気が失せてしまったりすることがありました。

おもちゃを1回ピヨッと鳴らしたり名前を呼んで、犬が

ん?

と気を向けてくれたら「Sit」や「Down」などの指示を出すようにしました。

指示語の選び方も重要

日本語の「スワレ」「コイ」「マテ」など命令形の指示語は、つい飼い主側の語気が厳しくなりやすく、犬もネガティブな気分になりがちです。

「オスワリ」「オイデ」「マッテ」など優しい語調で、飼い主さんが言いやすい言葉を選ぶといいですね。

車に飛び乗る子犬

英語の指示語は、日頃が日本語で生活しているため感情が乗りにくく、語気が強くなりにくいのはメリットですが、意識しないとテンションを上げて褒めたいときも淡々とした感じになります。

家族がなるべく同じ言い方で、使いやすい言葉を選ぶといいですね。

関連記事→犬への指示語は日本語?英語?結論はこうだ!

まとめのようなもの

犬に指示を与えるときのちょっとしたコツを、私の経験の中から考えてみました。

言葉は人にとっては「意味のあるもの」ですが、言語でコミュニケーションを取らない犬にとっては「音」でしかありません。

人間の言葉という「音」を犬がどう捉えているのかが、コミュニケーションのカギになってきます。

例えば、ごはんを食べて嬉しいとき、遊んで楽しいとき、排泄ができて気分のいいときなどに常に「Good」と声をかけていくことによって「Good」という「音」にポジティブな意味を持たせることができます。

これを続けていくと「Good」が聞くだけで嬉しい言葉になり、「ご褒美」としての力を持ちます。

人間の言葉という、犬にとっては全く知らないコミュニケーション方法を使っているのだということを頭に置いて、丁寧に指示を伝えてあげたいですね。

(写真は、ウェルシー、シオン、ウェルシーです)

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