子犬が不安を感じているときの表現それぞれ

公開日: : 第三話 シオン, 犬育て

皆さんの愛犬は不安を感じていたり、怖いなと感じているときどんな行動を取りますか?

犬が不安を感じていることが、分かりやすい仔もいれば、分かりにくい仔もいるんだなと思ったので今回の記事にします。

不安の表現は犬それぞれ

不安を感じたり、怖いと思ったときに

  • 飼い主のそばを離れない。
  • あくび、前足をしきりに舐める。
  • キュンキュン鳴く
  • 震える

などの行動が見られる仔は、比較的分かりやすいのではないかと思います。

しかし、人から見るとイタズラばかりするように見えたり、やたらと反抗的な態度に見える仔もいるのだと、今回シオンを育てていて感じました。

いたずらや反抗も不安のせい?

お散歩デビューしたばかりのシオンは、人の足元にまとわりつき、靴ひもを引っ張ったり

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リードを咥えたり

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咥えたリードを離してもらおうと思うと、引っ張りっこになってしまったり・・・。

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道に落ちているものを手当たり次第拾ったり

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リードを咥えたり物を拾うのでおもちゃを咥えてもらうと、おもちゃを咥えたままピーピー言い、歩かなくなったりしていました。

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家の中でもいたずらっ子だったので、お散歩のときも

目の前にある人の足や靴ひも、リードなどにじゃれたいのかな?

と思っていました。

好奇心が強いので、じゃれたりものを拾ったりするし、おもちゃを咥えるとピーピー言うのは

お散歩よりもおもちゃで遊びたいからなのかな?

と思いました。

しかし

どうもそういうわけじゃないみたいだな~。

と思ったのは、家の中でのいたずらがピタッと止んだ頃でした。

関連記事→いたずらっ子のわけは・・・不安で落ち着かないから

シオンとのお散歩が大変なのも、根底に外の世界に対する不安があるからだと思う。

ということがこの記事にも書いてあります。

子犬のペースで慣れてもらう

それから、シオンにはお散歩は楽しいと感じてもらえることを目標にして、少しずつ外の世界に慣れてもらうようにしました。

落ち着いているときはいい感じに歩けるようになっても、ちょっとしたことで突然スイッチが入ったように荒れることもあり、なかなか大変でした。

関連記事→散歩中に突然スイッチが入ったように飛びついたり噛みつく子犬

この頃は、もうすぐ生後6か月齢で体重も20㎏近くになり、力もついてきて本当に大変でトホホな日々でした。

でも、いい時もあるのだから、シオンの心の成長を待つしかないよな~。

根気

根気

と自分に言い聞かせていました。

そして、8月上旬(生後6か月齢)あたりからでしょうか?

お散歩中の笑顔がだんだん増えてきた気がします。

関連記事→散歩嫌いな犬が散歩好きになる工夫

歩きながら見上げてくれることも多くなってきました。

CIMG2131

ちょっと早足になっても

早いよ~。

とリードでチョンチョンと合図を送ったり、名前を呼ぶと

CIMG2138

えへへな笑顔。

リードも張れていません。

もちろん、まだまだ早足になったり、物音や走り抜けるバイクなどにびっくりしてしまうこともあるのですが、ハンドラーに飛びつくことも少なくなりましたし、落ち着くのも早くなってきました。

落ちているものを拾うのも格段に減ってきました。

もう一息です。

ここからですね。

もうすぐ生後7か月齢になります。

時間はかかってしまいましたが、シオンの様子を見ながら少しずつ、車や人の多いところに連れて行ったり、行動範囲を広げていこうと思います。

CIMG2128

怖がっていることが分かりやすい仔

例えば、2頭目パピーのツムギ。

まず、パピーのくせに家の中の物をほとんどいたずらしませんでした。

楽チンと思いましたが、ちょっと待て!!

それ、絶対おかしいから!

観察していると、ツムギの場合は見知らぬものは怖いので

さわらぬ神にたたりなし

だったわけです。

なので、あえて家の中にいろいろなものを置いておいて、身の回りのものは怖くないよと伝えることにしました。

生後6か月齢を過ぎた頃から、身の回りのものに好奇心を示すようになり、パピーらしくなってきました。

あ奴

こたつの足をかじりやがった!

しかも、カメラを向けたら逃げやがった!

つむたん唯一のおいたのあと(笑)

DSCF9926

階段昇るの、怖いからやだ~!!

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

でも、ツムギの場合は

  • 怖いから触らない。
  • 怖いからやらない。

という表現なので分かりやすいです。

ツムギのペースで、少しずつ経験値を増やすようにしていきました。

もし、シオンが階段をのぼるのが怖いとしたら

ダ~ッ!!

と駆け上って、のぼり終わったらリードを持つ人に飛びついて、服や腕に噛みつくという表現になります。

人の方は

なにするんだよ!

怒!!

と思ってしまいがちですよね。

わがまま

逆切れ

気が強い

攻撃的

などと感じてしまうかもしれません。

まとめのようなもの

ツムギとシオン

表現は全く違うのですが、根底にあるのは不安や怖いと思う気持ち。

ああ、おんなじなんだな。

と思いました。

ツムギみたいな仔が来て、シオンみたいな仔が来る・・・。

なんだか運命的です。

私もパピーウォーカーとして、大きく成長したような気がします。

よく

子育ては自分育て

っていいますよね。

相手は犬ですが、しみじみとその言葉を噛みしめています。

さて、後半戦ですね。

シオンとの暮らしを楽しんでいきます。

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Comment

  1. すず より:

    大変興味深く読ませていただきました。

    先代黒ラブは、以前コメントさせて頂いたとおり、私に対して噛む子でした。
    好奇心旺盛で動きも素早く、気になるものがあると、とりあえずとびついて咥える。咥えたものは離さない。
    お散歩もあちこち引張り、最初の頃は横につけて歩く練習に明け暮れていました。

    色々大変でしたが、ある時期から本当に良い子になりました。

    今の子は、まさにツムギちゃんタイプです。(お顔も似ているんですよ♪)
    大人しく、全くと言って良いほどいたずらをしません。

    何かがあると、遠くからじいっと様子を伺い、あえて自分からは近づきません。
    お散歩も、これはシオン君に似ているかな、興味本位で匂いをかぐのでなく、不安でカーミングシグナル的にしつこくしつこく匂いを嗅ぐことも多いです。

    最初の頃はクンクンするばかりで歩かないのでイライラしたりしましたが、そうではない、一生懸命がんばって歩こうとしているんだという事を、トレーナーだった方に教えていただいてからは、「一歩しか歩かない!」でなく「一歩進めたね」そんな気持ちで接するようにし、それからは本当に少しずつですが歩けるようになりました。
    とは言え、まだまだスムーズではないので、2歳になる今も練習中ですが……。

    先代→石橋を壊しながらでも、勢いで向こう岸へ渡る
    今の子→石橋を確認して、そおっと何度も何度も叩いて、それでも心配でなかなか渡れない

    こんな感じです。

    家の子の場合は、「根底が同じで表現が違う」と言うよりも、「性格が違う」という感じですが
    全く同じ「黒ラブの女の子(血縁はありませんが)」なのに、こんなにも違うものなんだな~と、色々学ばされたし、
    「こういう問題行動(人間からみた上での問題行動ですが)の対処は、こうしましょう」という風に、テキストどおりにはいかないこと。その子その子への対応があるのだなと、本当に学ばされています。

    シオン君にとっての不安な物が、少しずつ緩和されていきますように。その可愛い笑顔で穏やかにお散歩したり遊んだりできますように。

    • gd.vol より:

      すずさん
      先代の黒ラブさん→石橋を壊しながらでも勢いで向こう側に渡る。
      シオン→不安を感じながらも、石橋を壊しながら勢いで渡ってしまって、渡ってしまった自分にパニくる。
      かな?

      現在のパートナー黒ラブさんとツムギは似ていますね。
      え~!!顔も似ているんですか?!!
      それは美犬でしょう~(笑)
      確かに「一歩進めたね」というこちらの気持ちが犬にも伝わり、その仔の自信に繋がっていくように感じます。
      ゆっくり成長していきましょうね^^

      同じような行動をとる犬でも、行動の向こうにある犬の気持ちはさまざまかもしれません。
      犬がどう思ってその行動をとるのか、理解しようと考えながら犬を見ていくと、少しは解決方法も見えてくるのかもしれませんね。

      犬育てがこんなに深いものだとは知りませんでした。
      シオンにも
      君が生きている世界は楽しいんだよ。
      と伝えてあげたいです。
      時々アドバイスをよろしくお願いしますね☆

  2. I君母 より:

    「子育ては自分育て」まさにそうですね。
    私も4頭のパピー達のおかげで成長したと思います。
    忍耐力がつきました。(笑)
    シオン君、笑顔が可愛いですね。
    ウーノも笑いますよ。特に嬉しい時は、人間で言う口角が目の
    近くまで上がるんです。
    お散歩・・リーベがとても大変だったと思い出します。
    何がストレスなのか分からず、毎日の散歩がトホホ状態でした。
    リードをカミカミし注意するとブチ切れて私への噛み付き攻撃。
    訓練士さんからの指導で、散歩はしばらく止めて近くの公園でロングリードを
    を使い塀や柵に繋いでおもちゃ遊びに変更しました。
    またリードの先(カラー側)に10cm程の鎖を付けました。
    噛み心地が悪い(痛い)のでリードへの噛み付きもなくなり、
    その結果私への攻撃もなくなりました。
    生後7ヶ月ぐらい経ってから普通に散歩が出来るようになりました。
    大変だったけどリーベのおかげで「犬の気持ち」をちゃんと考えられるように
    なり、今ウーノ育てに活かされています。

    • gd.vol より:

      I君母さん
      犬って本当に表情が豊かですよね。
      犬と暮らす前は知らなかった世界でした。
      シオンもだんだん笑顔や穏やかな顔が増えてきて、ちょっと嬉しいです。

      リーベちゃんも大変な時期がありましたよね。
      リードに着けていたカラー側のチェーン、覚えています。
      おもちゃには優しいのに私には厳しい
      とかも言っていましたよね。

      犬の気持ちを考える。
      私はやっぱりイズモですね。
      もっとイズモの気持ちを理解するように努めていたら、イズモは(特に前半)もっと楽しい子犬時代を送ることができたのではないかと、今でも思っています。
      後半は多分楽しく過ごしてくれたと思うのですけどね。
      私もその経験が、その後のパピーウォーキングの力になっています。

      短くて多感な子犬時代。
      楽しい時間を過ごさせてあげたいですね。

  3. サナ父ちゃん より:

    シオン、いいカンジですね。
    焦らず、シオンの声を聞いてあげながら様子を見てこちらの意図を上手く伝えてらっしゃるからでしょうね。

    初めての経験をシオンが余裕で受け入れられるように、もうちょい大人になれば、きっと外出大好きになってお散歩問題、一気に解決!

    って、なりそうですね。

    もう少しで更に涼しくなります。
    また「抱っこ~♪」の季節到来ですね。
    何となく、ですが、抱っこの数と成長は比例関係あるように感じます。

    なので、秋以降はシオン大成長するのではないかと…♪

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      それがね~・・・。
      なかなか難しいんですよね。
      良くも悪くもこの仔、頭がいいんですよね。
      人間的に言うと、ああ言えばこう言うみたいな・・・。
      知恵比べみたいになってしまって・・・。

      それでも、少しずつ成長が見られますから、根気よくですね。
      抱っこの季節から大成長してくれるとありがたいなあ~。

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