音に敏感な犬への対処法
ウェルシーは、音に敏感です。
そうは言っても、掃除機に過剰な反応もしませんでしたし、トイレの水を流す音も大丈夫でした。
トイレの水を流す音は、委託前、富士ハーネスにいた頃は怖がっていたそうです。
委託までの間に慣れたのでしょうか?
音に敏感な犬に怖くないことを伝える
家に来た頃は、電子音にいちいち反応していました。
家電や電話、家の中って結構いろいろな音がありますよね。
電子音は自然界には無い音なので、不安を感じる音なのかもしれません。
しかし、それも次第に慣れて反応しなくなっていきました。
お散歩に行っても最初の頃は、鳥の鳴き声や室内で吠える他犬の声、車の音やバイクの音なども怖がりました。
それも、立ち止まって音源になっているものを観察させてあげたりしながら、毎日の散歩の中で慣れていきました。
なので、音に敏感ではあるけれど、自分で受け入れていける力は持っているかな?
と思いました。
音を怖がる犬への対応
1.人が「大げさな反応」をしない
犬が怖がる音はいろいろありますが、日常の些細な音に怖がることもありますよね。
- 物を落としたときの音
- ドアの開け閉めの音
- 外を走る車やバイクの音
- 風雨や雷、花火の音
些細な音にビクビクしちゃうと可哀想になって、抱っこして大丈夫だよと撫でてあげたくなりますが、これはあまりお勧めできません。
飼い主さんがいつもと違うっていうことは、この音はやっぱり怖いことなんだ~。
と思ってしまう場合があるんですよね。
次第に
怖い音が聞こえる→飼い主さんが反応する→怖いよ~!
というように関連付けてしまって、実際たいして怖がらなくても良さそうな音を、自分の中で怖いことに仕立て上げてしまうんですよね。
2.人が落ち着き、犬を落ち着かせる
対策としては
怖がる犬に反応せず、飼い主さんが落ち着くこと。
が基本になります。
人が「吠えるかも!」と緊張するのも、犬に伝わるので人が平常心を保つのも大切ですね。
人が落ち着いた笑顔で犬を軽く撫でてあげると、安心する仔もいますね。
怖がって吠える犬場合は叱らず、呼び戻したりそばに行って犬を落ち着かせ「人と一緒にいれば安心」と伝えてあげると、吠えやんだり次第にあまり吠えなくなる仔もいます。
関連記事→花火や雷を怖がる犬 対策を考えてみた
テリトリー意識にかかわる音が怖い
ウェルシーは、家の中の音やお散歩中に聞く様々な音には慣れてきましたが
家の中に不審なものが侵入するかも~!!
と感じる音を怖いと思うようです。
委託から間もない頃は、庭で猫が鳴いたりカエルが鳴いたりするだけで
不審者だ~!
わん!!
と吠えていましたが、生後5~6か月頃から「車の音」に限定されてきました。
家の前で車が停まる。
耳がピクピク。
大抵、郵便や宅配の車なのですが、車のスライドドアが開く音がして、人の声や足音がする。
そのあたりで
わん!
と吠えます。
吠えたけど、自分の家に来るわけじゃなかった~。
ということが多々あります。
毎回吠えるわけではなく、ウェルシーの中で勝手に
自分の家に何か入ってくるかも?
と感じているとき。
そして、ほとんど寝ているときに吠えます。
頻度はひと月に数回程度です。
音の正体がわかると大丈夫らしい?
最近暖かくなってきて、日中は窓を開けてあったり部屋の扉も解放してあって、どの部屋にも自由に行ける状態になっています。
ウェルシーは、家の前あたりに車が停まってドアが開くと、玄関や窓のところに行って確かめようとすることが多くなりました。
覗いても何も見えないことが多いのですが、それでも
見に行く→別に何も来ないぞ。
と思うのか、そういうときは吠えません。
実際に家に人が来てチャイムが鳴ったり、玄関を開けて目の前に見えた人に対しては吠えないので、人が家に来ること自体が怖いわけではないのでしょうね。
安心感を与える
ウェルシーが怖いと感じる音が聞こえたときも
- 怖いことは絶対に何も起こらない。
- 人と一緒にいれば大丈夫。
それを伝え続けることが大切かなと思っています。
今までも実際に怖い思いはしていないはずですが
家に何かが入ってくるかも?
と「感じること」がウェルシーにとっては怖いことなので、現状の「たまに一声吠える」というのをゼロにすることはできないような気がしています。
しかし実際に怖い経験をしてしまうと、些細な音でたくさん吠えるようになってしまうかもしれません。
ウェルシーの将来の幸せのためにも、それだけは避けたいと思います。
それでも警戒心はおとなになるほど強くなるので、子犬の頃に大丈夫だったものが怖くなることもあるんですよね。
ウェルシーの怖がりは今後どうなっていくのか?
怖がりなウェルシーを手元に置いておけないことが、ちょっと辛くなります。
<2019年3月8日追記>
2018年9月にウェルシーは繁殖犬になって戻ってきました。
少し心もおとなになり「聞きなれない音」に対して、自分で対処できるようになってきました。
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Comment
アルタもテリトリー内がより繊細に敏感に音に反応します。
外ででくわしても気にしないくせに家の中だと
吠える、人にくっついてくるなど反応が大きいです。
訓練士さんからは、アルタの場合は音の発生源を見せながら
座らせてあげて体をさすりながら怖くないよ〜と
伝えてくださいって教えてもらいました。
こればっかりは伝え続けるほかないんでしょうね〜。
mikoさん
だって、ぼくとおとうさんおかあさんと、ねえにゃんのおうちだもんね。
怪しい奴が来たら嫌だよね。
アルタ君、怖がってもSitの指示で座れるんですね。
偉いなあ。
座ることで、少し落ち着けるので、気持ちが冷静になったところで
よしよし、大丈夫だよ~。
ですね。
音源がわかれば怖がらないのであれば、見せてあげると
なんだ、あれか~。
と思って、次第に反応も小さくなるかもしれないですね。
お互いに根気よく伝えていきましょうね。
初めまして。ツムギちゃんの頃から楽しく拝読している、はると申します。
我が家には、音に敏感ということでキャリアチェンジしたラブがいます。ウェルシーちゃんの様子がうちのこにとても似ている、と思い初めて投稿させて頂きました。
うちに来た頃は全ての物音に反応して緊張している様子でした。今でもチャイムや宅配便の車の音には必ず反応します。散歩中に予想外の音がすると、ピョン!と飛び退くこともたまにありますが、飼い主はどんと構えて落ち着いていないとなのですね。
はるさん
初めまして。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。
おうちに迎えたばかりの頃は、犬も人も不安が一杯ですよね。
少しずつ家族になっていくのだと思います。
音への反応は、反応の強さによってと、その仔の性格によっても変わってくると思いますが、飼い主さんは落ち着いて穏やかに接してあげるといいみたいです。
音に反応しても落ち着いていられることがあれば(小さな音だったら大丈夫とか、もしあれば)Goodだね、と優しく褒めて撫でてあげて
落ち着いていることがいいことなんだね。
と伝えてあげるのもいいと思います。
散歩中にびっくりして飛びのくときも
びっくりしたね~。
などと犬の気持ちに共感してあげて、座らせる、呼ぶなどその仔の得意なことを指示して、気持ちを人に向けられたら褒めてあげる。
撫でてあげるのもいいと思います。
音源がわかれば大丈夫なのであれば、納得するまで一緒に見てあげると落ち着ける仔もいます。
人よりも耳のいい犬が、大きな音や聞き慣れない音を怖がるのはむしろ当たり前(平気な仔もいるんですけどね)と受け止め、寄り添ってあげると安心してくれると思います。
音に敏感な仔が、音に鈍感にはならないと思いますが
びっくりしたな~。
でも、おうちの人が一緒だから大丈夫だよね。
という感じになってくるといいですね。