犬の金属アレルギーの原因・治療・予防法

公開日: : 健康管理

知り合いのラブラドゥードゥルちゃんは、首の周りの毛が赤っぽくなっていました。

毛だけではなく、皮膚も赤くなり湿疹もできてしまい、金属アレルギーと診断されました。

犬にも金属アレルギーは起こる

私は金属によるアレルギーが犬にも起こることを初めて知りました。

そこで、犬の金属アレルギーについて調べてみました。

座る犬

犬の金属アレルギーの原因

ラブラドゥードゥルちゃんは、チェーンのついたカラーを使っていました。

カラーの金属の部分と皮膚との接触がアレルギーの原因、と飼い主さんは言っていました。

ハーフチェーンカラー

ウェルシーも協会のご指導のもと、ハーフチェーンカラーを使っています。

犬の身近にあるもので金属を使っているのものは主に、ステンレス製の食器、カラー、ハーネスなどの留め具金具です。

また、サークルやケージに使われている金属に反応することもあります。

金属アレルギーは、金や銀、チタンやジルコニウムなどの純度の高い金属では発生しにくく、合金やメッキ加工のもので引き起こしやすいです。

犬のカラーなどの留め具やDカン、チェーンなどは、錆び防止のためにメッキ加工をしてあることが多いので、犬のグッズは比較的金属アレルギーを起こしやすいものになります。

金属アレルギーは、金属から溶け出した「金属イオン」が皮膚などのたんぱく質と結合するとアレルゲンへ変化し、アレルギーが引き起こされます。

金属アレルギーの症状

犬が金属アレルギーを起こした場合はどんな症状が出るのでしょうか?

1.痒み

原因がカラーなら首の周り、食器であれば口の周り、などというように金属と接した部分に痒みが起こります。

2.湿疹

皮膚がアレルギー物質(金属イオン)に触れることによって炎症を起こし、湿疹ができます。

3.脱毛

皮膚が痒いので、犬はかきむしったり舐め壊したりして脱毛が起こります。

4.目やに、涙

目の周りに炎症が起こると、目やにや涙という症状が現れることもあります。

掻くことによって目の周りをひっかいてしまうと、結膜炎や角膜炎などを引き起こすこともあります。

5.外耳炎

耳の周囲に炎症が起こると、犬は耳のあたりをしきりに掻いたり、ブルブルと頭を振ったりします。

掻いたことで傷になったり、耳血腫を起こすこともあります。

耳介の皮膚と軟骨の間に内出血が起こり、腫れてしまうこともあります。

6.脂漏症

アレルギー症状が長引くと、皮膚がベタベタと脂っぽくなる、皮膚の角質化、フケの増加などが見られる「脂漏症」になることがあります。

皮膚の新陳代謝異常やホルモン分泌以上を起こすことにより、引き起こされる症状です。

7.その他

皮膚に金属が接触するだけではなく、何らかの理由でアレルゲンを体内に取り込んでしまった場合には、下痢や嘔吐が起こる場合もあり、気管支に炎症が起きて呼吸困難になることもあります。

金属アレルギーの治療

犬の皮膚のトラブルにはアレルギー以外にも様々な原因があり、素人が判断するのは難しいので、皮膚トラブルを見つけたら動物病院へ行くことが大切です。

金属アレルギーの治療としては、外用薬、薬用シャンプーなどがありますが、獣医さんの指示に従いましょう。

ウェルシーは「外耳炎」や「脂漏症」になったことがありますが、金属アレルギーではありませんでした。

自己判断をしてしまうと、治癒に時間がかかってしまうかもしれませんね。

金属アレルギーを予防するには

アレルギーは食べ物だったり、花粉やハウスダストだったり、金属だったり、様々な物が原因で起こりますね。

特徴としては、かゆみや湿疹など皮膚のトラブルです。

犬は皮膚が毛に覆われているので気付きにくいため、犬が痒がっていないかなど、日々犬の様子を観察することが大切です。

初期の段階で動物病院に連れて行けば、ひどくなる前に適切な処置や指導を受けることができます。

1.犬の周囲から金属を遠ざける

金属アレルギーであることが分かったら、カラーや食器など、犬の身の回りから金属を遠ざけます。

フードを食べる犬

ウェルシーの食器はメラミン樹脂です。

割れるということに気をつければ陶器もいいですね。

プラスチックは傷になりやすいので衛生面でいまいちです。

2.日々の生活では

なかなか予防は難しいということですが、普段の生活の中で免疫力を高めたり、皮膚のバリア機能を強化する取り組みすることが予防につながると言われています。

定期的なシャンプー、ブラッシング、適度な日光浴などを心掛け、日頃から皮膚の状態を気にかけ清潔を保ちます。

その仔に合った食餌の内容、日々のお散歩、生活リズムを整えることによって免疫機能が高まると言われています。

まとめのようなもの

金属アレルギーを起こした犬の症状は、痒み、湿疹、脱毛、脂漏症、嘔吐下痢、呼吸困難などがあります。

治療には薬剤や薬用シャンプーが用いられますが、治療には根気が必要で、治療も長期化しがちです。

犬の様子を日々気にかけ、皮膚トラブルを早く発見すること、甘く見ず早い段階で獣医さんの診断を受けることが大切です。

スポンサードリンク
PREV
うちの犬は幸せなのだろうか?と思ったら見直す5つのこと
NEXT
成犬のしつけは犬と仲良く暮らすことを目指す

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

関連記事

初めてのシャンプー

3回目のワクチンが終わって1週間程度経つとシャンプーが解禁になります。 委託されてから身体を拭

記事を読む

伸びをする犬

犬の歯が欠けちゃいました!繁殖犬メス犬は「歯」に注意?

ウェルシーは、夕食後から寝るまでの間のまったりタイムに歯磨きをしています。 ウェルシーはパピーの頃

記事を読む

ラブラドールの標準体重はどのくらい?体重を増やしたい

ウェルシーだよ♪ ありがとう平成 こんにちは令和 だね。 令和元年はあたしにとって幸先が良さ

記事を読む

子犬の肉球

犬の肉球のひび割れ治療はワセリンでいいの?カサカサの原因は何?

ウェルシー地方の冬は空気が乾燥します。 パピーたちの肉球がカサカサになるので、今までの仔は1日に1~

記事を読む

みごとな脱ぎっぷり 換毛期真最中

脱いでいるのは、わんこですよ。 ここのところ、急に気温が上がってきたからなのでしょうか?

記事を読む

犬用スクラバーブラシ ハゲチャビンになるんじゃない?と思うほど抜け毛が取れる

わんこにとってブラッシングは大切ですが、皆さんはどんなブラシを使っていますか? 今日の記事は「短毛

記事を読む

抱っこされる子犬

病院初体験 2回目のワクチン接種

4月16日 2回目のワクチン接種のため、動物病院に行きました。 この日は暖かくお天気も良

記事を読む

顔を拭かれる犬

犬が臭い理由は何?対策には独断と偏見あり

犬は動物なので、当然体臭があります。 これが嫌だったらぬいぐるみかロボットと暮らすしかないのですが

記事を読む

本格的な夏が来る前に!犬の熱中症の予防と対策を学んでおこう

梅雨真っ盛りのウェルシー地方です。 だんだん暑くなってきて、熱中症が心配ですね。 犬の熱中症の

記事を読む

ニュートリエンス「サブゼロカナディアンパシフィック」をわが家なりに評価してみました

*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーは、夏の間は散歩の距離が伸びませんでした。

記事を読む

散歩する犬
【体験談】酢を使った歯磨きの驚く効果!歯石が着かない!よだれ焼けも予防できる?

*記事には広告が含まれています。 ウェルシーは歯磨き(正確には歯ブラ

プレスティージ
プレスティージエイジングケアをわが家なりに評価してみました

*記事には広告が含まれています。 7月に入りました。 今年は6月から

睡蓮
愛犬への最初のプレゼントは「名前」最後のプレゼントは?

犬の寿命は、近年では14~15年くらいが平均でしょうか? ラブラドー

伏せる犬
犬をノーリードにすると思わぬ事故になるかも再び

ウェルシーだよ。 パパとママと一緒にお散歩に行ったよ。 この日、ち

散歩する犬
夏が来る!夏の犬の健康管理で気を付けたいこと

関東はまだ梅雨入り前ですが、気温や湿度が高い日が増えてきました。 そ

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑