成犬のしつけは犬と仲良く暮らすことを目指す

子犬の頃にうまくしつけたと思ったのに、成犬になってから言うことを聞かないということはありませんか?

今回の記事は、子犬の頃に盲導犬ルールで「ワンツー」の指示でどこでも気持ちよく排泄ができるようになったはずのウェルシーが、部屋での排泄を嫌がるようになったその後のお話になります。

人の意に反する犬への対処

ウェルシーは盲導犬候補パピーとして、トイレは部屋でも外でもほぼ失敗なくワンツーコールでできるようになって入所の日を迎えられました。

その後、繁殖犬に認定されて再びわが家の家族になりました。

ウェルシーは、2019年12月に富士ハーネスで出産をして、2020年の2月に子育てを終えて帰宅しました。

お乳を飲む子犬

そして、帰宅後から

排泄は外がいいです。

と言うようになってしまいました。

富士ハーネスでは、ママ犬の排泄はお部屋の外です。

犬の本能として、排泄は外でしたいというものがあるので、帰宅しても

お外がいいなあ。

になってしまったのだと思われます。

トイレのしつけのやり直し

寒い夜間、雨の日、などは排泄のために外に連れていくのは大変です。

本当に人の都合でしかなく、ウェルシーには申し訳ないのですが、もう一度お部屋での排泄を受け入れてもらうことにしました。

帰宅して間もなくは、根気よく促していると部屋でしてくれたのですが、そのうちに棚の上のおもちゃを見上げ

遊んでくれたら排泄してもいいよ。

と言うようになりました。

こちら→甘え?わがまま?犬のトイレのしつけをやり直しています

犬が言うことを聞いてくれないときの対処法は、その仔の性格にもよりますし、言うことを聞かない理由にもよるので、その仔に合う方法を考えなければ改善しません。

私は、ウェルシーは部屋で排泄ができないわけではなく「甘え」だと思ったので、まず甘えたい気持ちを受け入れることにしました。

遊んでくれたら排泄してもいいよ。

と言うので、おもちゃで遊んで頃合いを見て排泄を促しました。

してくれるときは思い切り褒めましたが、しないときもありました。

しないときは諦めて、また頃合いを見て排泄に誘うようにしました。

ウェルシーの「お外がいいなあ」を尊重して、1日のうちの2回くらいは最初から外で排泄を誘いました。

お部屋じゃ嫌なの?

じゃあお外ね。

にならないように心がけたところがポイントです。

そんな日が続き、6月頃(帰宅から4か月過ぎ)から、部屋で排泄に誘うとワンは文句なくしてくれるようになりました。

ツーは頑固に外だったのですが、その頃からワンツーベルト(注)をつけてコールすると一気にやる気モードになり、部屋でツーをしてくれるようになりました。

ワンツーベルトで排泄する犬

その後は

ワンツーベルトならツーしてもいいよ。

という態度になりました。

それにしても、なぜワンツーベルトにハマるんだか?

ウェルシーの気持ちは分かりません。

それから2か月が経ち、やっと最近、部屋でのツーも渋々ながらしてくれることが多くなってきました。

基本的にはまだ外の方がいいみたいですが、ウェルシーは人の要求に応えようと頑張ってくれているので、褒めまくっています。

成犬のしつけは仲良く暮らすことを目指して

子犬のしつけは人の社会のマナーを教えるためのもので、トイレのしつけ以外にも、例えばコマンドに従うこととか、ハウストレーニングとか、お散歩での歩き方などを教えていきます。

しつけは犬が人の要求に合わせるよう、仕向けていく部分が大きいですよね。

散歩する犬

子犬の頃にしつけたはずと思っても、成犬になってできなく(やらなく?)なったり「自分はこうしたい」と主張してくることもありますね。

成犬になった犬は「自分」というものをしっかり持っている一方で、人と仲良く暮らすのは楽しいということも分かっています。

なので、ウェルシーの「こうしたい」を尊重しながら、人の希望も伝えていくようにしました。

排泄はデリケートなことなので、無理をしないようにしたので時間はかかっています。

ツーはさらにもう少しかかりそうですが、家でも普通にしてくれることも増えてきたので、根気よくやっていきます。

また次の出産で崩れるかもしれませんけどね。

自分たちの「楽」を取るためにまた元に戻そうとすると思いますが、もしダメなら雨の日も寒い日の夜間も人が外に連れて行けばいいのですよね。

人との暮らしの中で、犬は我慢していることがたくさんあると思うので、人の方も犬が快適に暮らせるよう譲歩する部分があってもいいと思います。

まとめのようなもの

今回は排泄の話ですが、子犬の頃にできていたことが、成犬になってできなくなることも(高齢によるものはまた別の話ですが)普通にありますね。

成犬のしつけは、お互いの生活が辛くないような妥協点を見つけながら、犬と人が仲良く暮らせる方向に持っていくと良い関係が保てそうですね。

勉強中ですが、ウェルシーと話し合いながら

お互いに仲良く暮らそうね♪

と伝えていきたいです。

(注)ワンツーベルト

目の見えない、見えにくい人は犬の排泄物を片付けるのは難しいため、盲導犬が外で排泄するときに使うグッズです。

候補犬は、その仔の状況に合わせてパピーの頃から少しずつ練習します。

こちら→ワンツーベルト練習中|実際に使ってみる

この夏からコンビニでビニール袋をもらえなくなったのが痛いですね(笑)

犬に指示で排泄させるのは可哀想だと言われることもありますが、わが家ではこんな感じです。

こちら→犬にコマンドで排泄させるのは虐待なのか?

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