爪切りや耳掃除が苦手な犬を叱ってまでお手入れをやるべき?
公開日:
:
繁殖犬~引退後のウェルシー, 健康管理
犬との生活の中では、シャンプー、爪切り、耳掃除、歯磨き、肛門腺絞りなど、犬のお手入れをする場面がありますが、愛犬はお手入れは得意ですか?
ウェルシーは、ブラッシング、シャンプー、耳掃除は大丈夫ですが、爪切りと歯磨きが嫌いです。
苦手なお手入れをサクっとやらせてくれるようにならないものでしょうか?
生後3か月のウェルシー。
抱っこで訓練士さんに爪を切ってもらっていますが、緊張した表情で
やだよ~!
怖いよ~!
と言っています。
犬を叱って耳掃除する飼い主さん
YouTubeでたまたまゴールデンちゃんの耳掃除の動画を観ました。
ゴールデンちゃんは耳掃除が苦手なようで、最初から眉間にしわを寄せ、飼い主さんが耳に触ると顔を背け舌ペロして口の周りを舐めました。
この時点で
嫌だ~!
と言っているのが伝わってきます。
飼主さんがコットンで耳の中を拭くと少し我慢しますが、すぐに顔を背けます。
それでも飼い主さんが執拗に耳の中を拭くので、ゴールデンちゃんは鼻にしわを寄せ、牙を剥くような表情をします。
すると飼い主さんが強い口調で
ダメ!
と言い、ゴールデンちゃんは嫌々ながら我慢をします。
これを数回繰り返し、やっと耳掃除が終わり、ゴールデンちゃんはおやつをもらいました。
こういった動画はYouTubeを観るといくつも見つけることができます。
飼主さんは受け狙いで犬にセリフを付けたりしていますが、犬はお手入れを嫌がっていて、飼い主さんもそれが分かっています。
叱る必要ある?
犬のお手入れは必要なものなので、飼い主さんとしてはなるべくサクっとやってしまいたいですし、耳掃除なら両耳、爪切りなら足4本全部など、一度に全部終わらせてしまいたいものです。
そう思っているのに愛犬に抵抗されるので愛犬を叱るのですが、叱ったら愛犬はおとなしくやらせてくれるのでしょうか?
温厚な仔はおとなしくしてくれるかもしれませんが、それほど温厚でない仔は
嫌って言ってるでしょ!
ガブッ!
ということになったり、お手入れの道具を見ただけで逃げ回り、毎回バトルになるということにもなりかねません。
犬は仲間同士で爪切りをしたり、コットンで耳を拭いたりしません。
人のやり方でのお手入れは元々犬としての習慣ではないので、犬は「嫌」と感じるのが普通です。
自分が嫌だと思うことを叱られながらされるのは、どんな気持ちでしょうか?
私は子どもの頃、注射が嫌いでした(今でも嫌いですが)。
注射のときに、例えば、怖いと思って反射的に腕を引っ込めようとしてしまったところを医師にグイッとつかまれて
ダメ!
と叱られたらどうでしょう。
二度とその病院には行きたくないと思ってしまうでしょう。
チクっとしますよ。
ちょっと痛いけど頑張りましょう。
と言われた方がいいですよね。
飼い主が嫌がる愛犬を叱るのは、犬に「嫌」と言われて飼い主が譲歩すると、犬がわがままになるということなのでしょうか?
私が犬を叱らない理由
ウェルシーが苦手なお手入れに関して、私は無理はしません。
叱ることもしません。
ウェルシーが「嫌」と言うのを「NO、ダメ」と叱ったところで、苦手なものが好きになるとも思えないし、叱られることでますます嫌いになることが予想されるからです。
例えば、爪切りは「パチン」という音と、足にかかる衝撃が嫌みたいなので、1本切ったら褒めてまた次というように切っていますが、嫌がって足を引っ込めたらその日はそこで終わり、日を改めてまた…というようにしていました。
全部の足の爪を切るのに4~5日かかったりしますが、別に困らないのでのんびりやっていました。
3歳を過ぎた頃から
別にいいよ。
という感じになってきたので、1回で全部の爪を切れることが多くなりました。
年単位で時間がかかっていますが、今ではそこそこ「サクッ」と爪切りを行うことができます。
切るときは
ここ切るよ。
痛くないからじっとしててね。
できたね、Good♪
偉いね~。
などと話しかけながら切っています。
犬に人の言葉は分からないかもしれませんが、ウェルシーの場合は優しく言い聞かせるのが合っているようなので、何事も話しかけて行うようにしています。
まとめのようなもの
愛犬が苦手であってもどうしても「やる必要があること」があり、お手入れもその一つだと思います。
YouTubeで、嫌がる愛犬を叱りながら耳掃除をしている飼い主さんの動画を観ました。
犬もそれぞれなので、きっちり叱った方が嫌いなお手入れを受け入れてくれる仔もいるのかもしれません。
ウェルシーの場合は、優しく話しかけながらできる範囲で少しずつ、という方法が合っていました。
叱ってまでお手入れをするべきかどうかは、人の都合ではなく、愛犬の性格を見て考えてあげるといいですね。
愛犬のことを一番よく知っているのは飼い主さんなので、愛犬に合う方法を見つけてあげられたらと思います。
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