犬の耳から茶褐色の耳垢が~!犬の外耳炎の原因・治療・予防法
蒸し暑くなる梅雨時期は、犬も皮膚や耳にトラブルが起こりがちです。
ウェルシーが軽度の外耳炎と診断されたので、犬の外耳炎の原因や治療、予防法について調べてみました。
写真はパピーの頃のウェルシーです。
犬の耳から茶褐色の耳垢が!
6月中旬にウェルシーの耳を拭いたときは、ほとんど汚れていませんでした。
しかし22日頃だったか、ウェルシーがいつもより執拗に首や頭の辺りを後ろ足でカキカキするので
もしかして、お耳が痒い?
と思い、前回から1週間ほどでしたがコットンで耳掃除をしてみました。
すると、茶褐色の耳垢がベッタリ!
やっちまった!!
と思いました。
汚れているだけなら拭けば良いのですが、炎症を起こしていると厄介なので動物病院に連れて行きました。
診察の結果、軽度の外耳炎ということで、耳の洗浄と薬(モメタオティック)を滴下してもらいました。
再診の必要は無く、定期的に耳洗浄をするようにとのことでした。
犬の外耳炎とは
外耳炎は犬には多い耳のトラブルですが、レトリバーのようなタレ耳の犬種は、耳の中が蒸れやすいため起こりやすいのだそうです。
犬の耳も人の耳と同じように
- 耳介(みみたぶやその周辺部分)と鼓膜までの細い管の部分を合わせた「外耳」
- 鼓膜からさらに奥の「中耳」
- その奥にある半規管や蝸牛、前庭を合わせた「内耳」
からなります。
外耳炎とは、耳介の部分から鼓膜までの細い管(外耳道)をあわせた部位で起こる炎症です。
外耳炎の原因
犬の外耳炎にはいろいろな原因があります。
1.アレルギー
アトピー性皮膚炎を持っている犬や、何らかの食物アレルギーを持つ犬の場合、その8割以上が外耳炎を併発しているといわれています。
逆に、湿疹ができていなくても頻繁に外耳炎を起こすのであれば、アトピーなども疑った方が良いのかもしれませんね。
2.寄生虫
外耳炎を引き起こす寄生虫の代表として、ミミヒゼンダニ(疥癬)があります。
ミミヒゼンダニは、皮膚の表面に寄生し耳垢や皮膚からの分泌物を食べますが、皮膚の表面に食いつき血液を吸うこともあるためアレルギー反応が引き起こされます。
強い痒みとともに黒~茶褐色の耳垢が耳道内に見られます。
3.細菌・真菌
正常な耳にも細菌や真菌は見られますが、耳道内に炎症が起こることで微生物が増えやすい環境ができます。
何らかの原因で耳の中に炎症が起こり、細菌や真菌が増えてしまうと外耳炎を悪化させます。
外耳炎の症状
外耳炎はどんな症状を起こすのか見ていきますね。
1.痒い、痛い
耳が痒い場合には、頭を振る、後ろ足で首元や耳を掻く、床などに耳をこすりつけるなどの行動が出てきます。
しかし、頭を振ったり、後ろ足で首や耳を掻いたりといった行動は、犬が普段からする行動ですね。
なかなか分かりにくいです。
痛い場合は、耳に触られると嫌がるので分かると思います(未経験ゾーン)。
2.耳が赤い
耳介の部分が赤みを帯びているときは外耳炎が疑われます。
暗くて分かりにくいのですが、耳の中ってもっとピンクですよね?
赤茶色になっています(汗)
3.耳が臭う
外耳炎を起こすと独特のにおいがします。
犬の耳のにおいがいつもと違ったら外耳炎を疑います。
4.耳垢・膿
コットンなどで耳を拭いたときに茶色~黒褐色の耳垢が取れたら、外耳炎を疑います。
緑色の膿が耳介や耳の穴に付着していることもあります。
外耳炎の治療法
1.耳の中を洗浄する
お薬を使うにしても、耳の中が汚れていると薬の効果が得られません。
なので、耳専用の洗浄液を使って耳の中を洗浄します。
今回は病院で洗浄してもらいましたが、わが家で耳洗浄をするときはこちらの商品を使っています。
洗浄液を直接耳の中に入れて使います。
詳しいやり方を知りたい人は
を参考にしてくださいね。
もちろん、コットンに含ませて耳を拭くときも使えます。
2.点耳薬
症状や原因によってさまざまな薬があるので、獣医さんの処方に従います。
3.駆虫薬
原因が寄生虫による場合は駆虫薬を使います。
獣医さんの処方に従います。
4.アレルギーの治療
外耳炎の原因として、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が疑われる場合、アレルギー疾患に対する治療を同時に行っていきます。
獣医さんの指示に従います。
外耳炎の予防法
1.日頃から気にかけてあげる
見える範囲で、耳が赤くなっていないか、耳垢は出ていないか、悪臭はないかなど、日頃から耳の状態を気にかけてあげます。
早期発見が大切です。
2.耳を清潔に保つ
定期的に指の届く範囲をぬるま湯に浸したコットンなどで拭きます。
頻度はその仔によりますが、ウェルシーは異常が無ければ月に1回程度です。
理由は、人も犬も肌には「常在菌」がいて、外部の刺激から肌を守っているので、除菌したり手入れをしすぎると、肌のバリア機能が弱まってしまうと思うからです。
今回のように湿度の高い季節は、2週間に1回など、間隔を短くするといいですよね。(確かにちょっとサボりました)
綿棒は慣れた人なら使っても大丈夫かもしれませんが、私は耳を傷つけるのが怖いので使っていません。
外耳炎を繰り返しやすい仔は獣医さんの指示に従ってくださいね。
まとめのようなもの
外耳炎はどの犬種でも起こりますが、レトリバーのようなタレ耳の犬種は特に起こりやすいと言われています。
日頃のケアで予防や早期発見ができるので、愛犬の耳の状態やにおいをチェックしていきます。
外耳炎は初期にケアをすれば早く完治しますが、悪化させてしまうと治すのに時間がかかってしまいます。
原因も様々なので、その仔に合った治療をしないと治療をやめると悪化したり、毎年繰り返すこともあります。
愛犬の耳の状態に気を配り、いつもと違うと感じたら迷わず動物病院を受診することをおすすめします。
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Comment
ウェルシーちゃん、その後お耳の様子はどうですか?
今年は特に暑い日が続いているから、特に垂れ耳わんこのみんなは耳の中にも要注意ですね。
この夏も体調に気をつけて、お互い元気に過ごそうね〜♪
ケインママさん
ありがとうございます。
その後は大丈夫のようです。
いつもよりこまめにお耳チェックしていきますね。
お互いに元気に過ごしていきましょう。