繁殖引退犬6歳、避妊手術をしました!手術の流れと方法を解説

公開日: : 健康管理

8月に盲導犬繁殖犬を引退したウェルシーですが、9月半ばに避妊手術をしました。

現役中は避妊手術はできないので、犬としてはシニアの入り口での避妊手術になりました。

エリザベスカラー

これ、でっかすぎないでしゅか?

困り顔のウェルシー。

避妊手術をしました

避妊手術にはメリットもデメリットもあるので、するかしないかは飼い主さんの判断になると思います。

近年では、室内飼育の犬がほとんどになり避妊手術の目的は、望まない繁殖を防ぐというよりは、生殖器関連の病気の予防に軸足が移っています。

また、愛犬の子どもを望まない場合には、シーズン(発情出血)が来るたびに愛犬にストレスがかかることになるので、生殖に関わるストレスからの解放になります。

避妊手術を受けた犬は女性ホルモンが少なくなるため、尿道括約筋が緩くなってしまうことがあります。

緩くなると意思が及ばなくなる睡眠中に尿が漏れやすくなることがあります。

また、太りやすくなると言いますね。

避妊手術はいつ頃行なうのがいいの?

一般に避妊手術は、初めてのシーズンを迎える前に行なうのが良いと言われています。

乳腺腫瘍の予防のためには、発情出血を迎える前に避妊手術を行うのが最も効果が高いというのが、その根拠になっているようです。

伏せる犬

そんな「適齢期」はとっくに過ぎてしまったウェルシーさん。

この仔の身体を使って3回の出産をさせておいて、引退になったら

もう、生殖器は要らないよね?

と言われている気がして切なくもありますが、卵巣や子宮の病気のリスクは無くなりました。←気持ちより現実が大事♪

乳腺腫瘍には、引き続き注意が必要ですね。

避妊手術の流れ

避妊手術をすることになったら、ざっくり流れを頭に入れておくと、獣医さんとのやり取りがスムーズにいきます。

1.事前検査

概ね手術の1週間くらい前に、血液検査や胸部レントゲン撮影などを行います。

避妊手術は全身麻酔で行われるため、検査で犬の健康状態をしっかり把握します。

2.手術前日

手術を始める時間によって変わりますが、手術前は絶食になります。

フードは何時までOK、水は何時までOK、というように指示が出るので獣医さんの指示に従います。

3.手術当日

獣医さんから手術の内容やリスクについての説明があり、同意書にサインをするインフォームドコンセントがあります。

4.手術後

抗生物質や消炎鎮痛剤などのお薬が処方されるので、指示通りに投与します。

抜糸までは激しい運動は控えるように指示されます。

帰宅は、日帰り、一泊または二泊など、術式や犬の状況によって、また病院の方針によっても違うので、確認しておきます。

ウェルシーは術後一泊して、翌日の夕方のお迎えでした。

痛みでヘタレているかと思いましたが、予想外に元気でした。

帰宅後は夕ごはんを食べてまったり過ごしましたが、翌日から

お散歩に行きましょう♪

おもちゃで遊びましょう♪

と誘ってくるので、ぐったりされるよりは安心感はありますが

頼むからおとなしくしてくれ~~!!

という感じでした。

散歩を要求する犬

お散歩に行きましょうビームに勝てず、翌日から家の周りを数分という感じで散歩に行きました。

ウェルシーにとっては、少し外に出るのが気分転換になったようです。

その子の状態に合わせて、なるべくストレスを少なく過ごせるといいのかなと思いました。

5.抜糸

問題が無ければ、手術から10日前後で抜糸になります。

避妊手術の方法は?

避妊手術の方法は

  • 卵巣のみ摘出。
  • 卵巣・子宮ともに摘出。

と2通りの方法があります。

1.卵巣のみ摘出

  • 子宮も摘出する手術よりも傷が小さい。
  • 手術時の出血が少ない。
  • 手術時間が短い(麻酔時間が短い)。

卵巣・子宮ともに摘出する場合に比べて、犬への負担が少ないと言えます。

ウェルシーの避妊手術は「卵巣のみ摘出手術」でした。

また、ウェルシーは開腹手術でしたが、卵巣のみ摘出の場合は、腹腔鏡を使う方法もあります。

費用は高くなりますが、傷も小さく犬への負担が少ないので、獣医さんに相談してみるといいと思います。

2.卵巣・子宮ともに摘出

  • 卵巣、子宮に関する病気の心配が無くなる。

子宮がある限り、子宮が絶対に病気にならないとは言い切れないので、どちらも摘出するという考え方です。

子宮に関する病気のリスクについて

卵巣を摘出すれば黄体ホルモンの影響を受けなくなるので、子宮に関するトラブルは、ほぼ無いとされています。

卵巣摘出手術と卵巣・子宮摘出手術は、病気の予防という意味では差異はないと考えられています。

子宮になんらかのトラブルがある場合は「卵巣・子宮摘出手術」を行います。

いろいろな動物病院のホームページを見ると、獣医さんによって考え方の違いがあるように感じました。

子宮の病気の可能性に対して「ほぼ」で手術時の犬の負担が少ない方を選ぶのか、犬の負担が増しても「絶対」を選ぶのか…。

決めるのは飼い主さんなので、獣医さんの説明を聞いて、納得して手術を受けるようにしたいです。

まとめのようなもの

繁殖犬を引退したウェルシーは、6歳5か月で卵巣のみ摘出の避妊手術をしました。

内臓疾患の状況によって手術ができないこともありますが、一般的な避妊手術の「適齢期」を過ぎていても、十分な事前検査を行なってリスクに対処することで、避妊手術をすることができます。

中年期以降の犬の避妊手術はリスクが高まるので、病院選びは慎重にした方が良いと思います。

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