犬の急性胃腸炎は早急に動物病院へ!原因・症状・治療・完治まで

公開日: : 健康管理

9月も終盤になりましたが、まだ、日中は30℃近くなる日もあるウェルシー地方です。

近年は暑い時期が長いですね。

それでも、朝夕はだいぶ涼しくなりお散歩もだいぶ楽しめるようになってきました。

散歩する犬

夏の犬は生活に注意が必要

ウェルシーは夏を越すのに注意が必要で、備忘録として

こちら→夏が来る!夏の犬の健康管理で気を付けたいこと

にまとめてありますが、主に

  • 夏太り
  • 胃腸炎
  • 夏バテ

あと、前述の記事には入っていませんが

  • よだれ焼け
  • 皮膚トラブル

も、ウェルシーにとっては梅雨入りくらいから注意が必要です。

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今年も注意しながら生活していましたが、先日まさかの下痢、嘔吐に見舞われました。

動物病院を受診したところ急性胃腸炎と診断されたので、原因・症状・治療・完治までを今日の記事にしました。

症状

胃腸炎の主な症状は

  • 嘔吐(胃の内容物が無くなっても胃液まで吐きます)
  • 下痢(泥状~水様便、血便が出ることも)
  • 元気がない
  • 食欲がない

などになります。

ある日の深夜0時過ぎ、気配を感じてケージを見ると、ウェルシーがケージの中で突っ立っていました。

そして床のにおいを嗅いでいる風。

えっ?

吐いた?

夫を起こし、ウェルシーをケージから出すと、ケージの床に吐瀉物がありました。

深夜にケージの床を掃除して、ウェルシーは水を飲みまた眠りました。

そして明け方5時頃、もう一度吐きました。

この時はほとんど胃液でした。

排泄に誘うと見事な泥状の便。

ウェルシーは季節の変わり目(特に夏の終わり)に便を崩すことはありましたが、嘔吐は初めてで、ましてや下痢と嘔吐のWパンチは初めてのことでした。

吐いても下痢しても、元気ならそんなに心配はありませんが、尻尾が下がり、目に力が無くだるそうで、ラブラドールのくせにフードを見せてもそっぽを向きます。

これは絶対におかしい!

と思いました。

動物病院を受診しようと思いましたが、この日はかかりつけ病院は休診です。

一瞬、明日まで様子を見ようかと思いましたが、ラブラドールのくせに食べたがらないのと、目に力が無くだるそうなのが赤信号に見えて、少し遠いのですがたまにお世話になっている別の動物病院に行くことにしました。

原因

胃腸炎の主な原因は

  • 食べすぎや食べ慣れないものを食べた。
  • 細菌やウィルス。
  • 寄生虫。
  • アレルギーや食べ物不耐性。
  • ストレスや環境の変化。

などがあります。

便検査で寄生虫は見つかりませんでした。

熱も38.8℃で平熱でした。

思い当たるとしたら、最近朝夕の気温が下がり気温の変化に体が対応し切れなかったうえに、ウェルシーがよく歩くようになり、散歩の距離が急に伸びたことです。

夏の間は1回の散歩で2㎞くらいしか歩かなかったのに、最近は1回の散歩で5㎞くらい歩いていました。

ウェルシーさん、気は若いようですが体は間違いなくシニア(8歳5か月)。

疲れが出て免疫力が落ちて、いつもなら問題にならないような菌やウィルスで胃腸炎になってしまったのかもしれません。

去年までは犬任せの散歩で問題はありませんでしたが、これからは季節の変わり目は歩きたがるウェルシーをセーブしないといけないと思いました。

(いつかは歩けなくなるのだから、今は歩きたいだけ歩かせてあげたいと思っちゃうんですよね…)

治療

動物病院では、診察(問診、体重測定、検温、触診、聴診、検便など)と点滴(皮下補液)、注射をしました。

病院は午前中に行きましたが、夕食までは絶食。

処方された整腸剤、制吐剤などの飲み薬を、その日の夕食(普段の1/3の量)に入れて与えるように指示されました。

水は飲ませても良いとのことでしたが、症状によってはしばらく絶水の指示が出ることもあるようです。

完治まで

動物病院から帰宅したウェルシーは、点滴のお陰か吐き気が落ち着いたようでしばらく眠りました。

眠る犬

しかし夕方になってから、吐きそうというわけではないものの、気持ち悪いのかよだれがたくさん出ました。

夕食は普段の1/3量を食べさせるとのことでしたが、全く食べてくれません。

心配性なので病院に電話をして指示を仰ぎました。

よだれは様子を見て、翌日も変わらなければ再受診、ごはんは食べられなかったら与えなくて良いので、薬は飲ませるようにとのことでした。

ウェルシーのお顔を上に向かせ、歯の隙間に指を入れて口を開けさせて喉の奥にお薬を放り込み、閉じさせた口を持って喉の辺りをなでなで、ごっくん。

投薬完了です。

飲み薬

飲み薬が効いたのか、その後はよだれも止まり、一夜明けた朝は食欲も出て茹でササミを食べられました。

ササミは犬にとっては人のお粥のようなもので、消化が良いと獣医さんが言っていたので、ササミにしました。

その日の夕食はいつものフード1/2、翌朝は3/4、夜はいつもと同じにして無事回復したので「完治」としたいです。

まとめのようなもの

去年までの夏の終わり、秋口と生活は変わらないのにウェルシーが胃腸炎になってしまったことがショックでした。

私の中で、ウェルシーはいつもお転婆で元気印の女の子でしたが、最近は歳をとるその速さは光よりも早いのではないかと感じます。

今後のウェルシーの幸せな老後のためには、人の認識も日々アップデートが必要ですね。

下痢や嘔吐物の片付け、掃除、タイルカーペットやマットの洗濯などにも気力と体力を奪われました。

尻尾が下がりしょぼ顔で、ごはんも食べないウェルシーを見ているのも辛かったです。

胃腸炎くらいで大げさなと思われるかもしれませんが、気持ちの余裕がなく、写真が全く撮れませんでした。

今までいかに健康に過ごしてこられたことか…。

そのことに感謝して、これからのために自分も健康で、心も強く保たねばです。

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Comment

  1. M美 より:

     パピーの時からのウェルシーちゃんをブログで拝見させて頂いてました イズモちゃん・ツムギちゃん・シオンくん…とこちらのブログで犬育てを楽しみながら参考にさせていただいてました
      今回ママさん気力・体力と大変でしたねm(_ _)mお疲れ様でした  その後ウェルシーちゃん元気になったのかなぁ…大事にしてください
      
     ウチのワンコはもう虹の橋を渡っていっちゃってもうワンコは飼うのをやめようと決めてるのでこちらのブログでウェルシーちゃんの成長〜その後を見て癒されてます
      ずっとずっとウェルシーちゃんの元気を見届けていたいです
     
    ウェルシーちゃんずっとずっと元気で長生きしてね
    ママさん・パパさんももちろん
     突然のコメ失礼しましたm(_ _)m

    • gd.vol より:

      M美さん
      コメントありがとうございます。
      愛犬さん、お空に帰られたのですね。
      お辛いときに暖かいお言葉をありがとうございます。

      8歳前後から、今までとは違う体調の変化を感じたり、少し大きな病気をする仔が増えると聞いています。
      今回がその始まりかもしれないと、心の準備が必要かもですね。
      夜中に起こされたり、掃除や洗濯が増えたり、そういったことは今後避けられないことなので、予行練習(?)になりました。

      24頭の子犬を産み育て、たくさんの人の笑顔のために頑張ってくれた仔なので、健康で幸せに過ごしてもらいたいです。
      これからも見守ってくださると嬉しいです。
      M美さんの愛犬さんもお空から見守っていてね。

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