稟性のお話とパピーウォーカーにできること
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第二話 ツムギ
お泊りが終わって家に帰って来たツムギは、ぐっすり寝てその後散歩に行きましたが、歩き方はセカセカした感じで落ち着きがありませんでした。
でも、パパに甘え
そうだ、自分の家だったんだ。
と徐々に安心感が戻ってきたようでした。
翌日は柔らかい日差しが当たる窓際で眠ったり、おもちゃで遊んだり、徐々に日常の状態に戻ってきました。
遊び方はまだ興奮が高い状態が見受けられ、散歩もゆったり歩ける時間帯とセカセカする時間帯がありました。
これも徐々に普段のペースに戻ると思います。
頭の中で情報処理を頑張っているのでしょうね。
家に帰って来てからのツムギは、私達が近付くと身構え、逃げるようなしぐさを見せるようになりました。
別に訓練センターで嫌なことがあったわけではないと思います。
もともとツムギは慎重な仔なので、家に来た頃は初めてのことに対する抵抗感がとても大きかったです。
例えば、お散歩デビュー前に部屋でリードをつけて練習しようと思い、リードをつけたら一歩も動かなかったりとか
関連記事はこちら→反則ギリギリ?お散歩デビュー前の練習
初めてのレクチャーでは、訓練センターのおもちゃをなかなか咥えることができませんでした。
今回のお泊りでは、ツムギにとってさまざまな「いつもと違う」状況があったと思います。
その中には不安に感じることももしかしたらあって、家でも身構えてしまうのだろうとおもいます。
2~3日中には元に戻ると思います。
ツムギはいろいろなことを受け入れるのが早くなったよね
と思っていたのは、私達と一緒ならという条件だったり、知っている環境ならという条件があればということで、全ての条件が変わるとやっぱり思い切り慎重な仔なのですね。
持ってうまれた性質=稟性は生涯変わらない
という見本のような現実を垣間見ました。
訓練士さんが見たかったのは、パピーのこういった「本質」の部分なのでしょう。
車に乗れるようになるとか、人に対して飛びつかなくしていくというのは枝葉の部分で、教えればやがて出来るようになっていくことですが、幹の素材である稟性は変わらない。
その仔が持って生まれた性質に合わせた訓練をして、その仔の持ち味に向いている進路を選んでいく。
それが犬の幸せに繋がっていくんだろうなあと感じました。
私達がツムギと暮らす時間は、私達にとってもツムギにとっても短い期間ですが、ツムギにとっては生涯のベースになる期間です。
犬として生まれ、人と一緒に生きていく以外の選択肢は無い彼女に、人と一緒に暮らす喜びを伝えてあげること。
それがパピーウォーカーの私達に出来る唯一のことで、パピーへの最大の贈り物なのかもしれませんね。
おうちバンザイ~!
爆睡中(笑)
ツムギ
どこのおうちに行ってものんびりくつろいで暮らしてね。
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Comment
ママさんのおっしゃる事*とても共感できて… 大きく頷きながら読み進みました☆
そして… ばんざーい♪のつむたんU^ェ^U…… あれあれ?そのポーズのまま爆睡ですか~( 〃▽〃)
また今日も可愛いすぎるつむたんに ばんざーい♪の私でした(*^^*)
グラン♪のPWさん
その仔が持って生まれたものは、全てその仔の宝なので、それを活かせるフィールドで生きていけたら幸せだと思いました。
寝ながらばんざーい♪です。
犬は鎖骨が無いので、大の字になれないだけですけど、ちょっと可愛い寝相ですよね^^
本当にそうですね。稟性は変えられない、これは本当にそう思いますね。
生まれ持ったもの、兄弟でもやっぱり違いがあるし、
人間もそうですもんね。みんな本当にひとそれぞれで、犬それぞれ。
それを見極めていくって、ものすごく大切なことなんだなってしみじみ思います。
なんだかものすごーくこの感覚文字にすると難しいのですが、感覚的にものすごく共感できるのは、パピーウォーカーだからなんでしょうね。
その中で自分ができること、与えてあげられる経験、犬の様子を見ながらこっちも手探りで、あの手この手(笑)
ボランティアなんですけど、本当にこんなに楽しくていいのかな?って思う毎日です。確かにお別れは辛いけど、それ以上のものを与えてくれているなって感じますね。
イザベルマミーさん
例えは不適切かもしれませんが、私は料理に似ていると思います。
調理方法や味付け(環境やしつけ)は変えられて、変えれば違う雰囲気の料理になりますが、野菜なのか、肉なのか、魚なのかという素材は変えられない。
どんなに調理方法や味付けを変えても、野菜は野菜、肉は肉みたいな・・・。
でも、その素材を活かして美味しい料理(人と一緒に楽しく暮らせる犬)にしていくベースの部分は、パピーウォーカーの役割はとても大きいと思います。
パピーとのお別れは寂しいですが、その腕に抱えきれないほどの宝物が残りますね。
ここのところは、経験してみないとわからないことかもしれないですね。