犬の性格診断 6つのタイプの特徴と見分け方・育て方のポイント 

公開日: : 雑感

先日、訓練士さんとお話しする機会がありました。

ウェルシーについてご相談している中で、訓練士さんが

ウェルシーはこの兄弟たちの中では、一番繊細な仔なんですよぉ~。

と言いました。

えぇ~!!

これでですか~!!

なんと訓練士さんは

おおらかな方を「1」繊細な方を「5」だとすると、ウェルシーは「4」くらいですね。

と言ったんです!

まじっすか。

確かにウェルシーは慎重なところもありますし、警戒して吠える場面もあるので怖がりなところもあります。

でも、まあこれでも普通の範囲かな?

フツーフツー。

と思っていましたよ。

この程度で「4」ということはですよ・・・。

いままでお預かりしたパピーたちは「5強」とか、計測不能とか?

そんなレベルだったってことになりますね。

膝の上で甘える子犬

ひょえ~~!!

と思いました。

犬の性格の見分け方

タイトルは性格としましたが、その仔が持って生まれた性質=気質ということにして話を進めていきたいと思います。

ざっくりですが6つに分けてみました。

  1. イケイケタイプ
  2. ワイルドタイプ
  3. かまってちゃんタイプ
  4. おっとりタイプ
  5. ブルブルタイプ
  6. マイペースタイプ

1.イケイケタイプ

手を叩いたり、呼んだりすると真っ先に走って来るタイプ。

明るく積極的で、ぼく、ぼく、と自己主張が強い傾向にあります。

お犬様にしてしまうと暴君になる可能性有り。

どんな時に褒められて、どんな時に叱られるのか、ルールを徹底させて育てると明るく素直な仔に育ちます。

2.ワイルドタイプ

抱っこしたときに暴れたり甘噛みする仔は、拘束されるのが苦手な野性的なタイプ。

警戒心が強い傾向にあります。

穏やかに優しく接するように心がけ、人と一緒に暮らす楽しさを伝えていくと心が安定した仔に育ちます。

3.かまってちゃんタイプ

愛想が良く外交的なタイプ。

社交的で興奮が高く元気すぎるので、お年寄りや乳幼児がいる家では負担を感じるかもしれません。

社交的なことは良いこと。

良いところを伸ばしながら、興奮をコントロールできるようにサポートしてあげると、人懐こく可愛い仔に育ちます。

4.おっとりタイプ

手を叩いたり、呼んだりしたときに、元気な仔たちの後から出遅れ気味にやって来るタイプ。

周りの様子を見て動く慎重さがあり、自己主張しすぎないので生活しやすいかもしれません。

しつけや新しいことを教えるときは、犬のペースを大切にすると無理がありません。

5.ブルブルタイプ

みんなの後ろで座り込んだり、動かないタイプは臆病な気質です。

おとなしく無駄吠えもしない生活しやすい犬に育ちます。

しかし、体罰を与えたり恐怖で支配するような育て方をしてしまうと、最強の噛み犬になる可能性があります。

6.マイペースタイプ

手を叩いたり呼んでもあまり関心を示さず遊んでいるような仔は、マイペースタイプです。

人に気持ちを向けるのに努力を要するので、芸をさせたりするのには向かないかもしれません。

しつけはその仔のペースに人が合わせ、小さなことも褒めてあげるなど努力が実を結びます。

飼う目的に合う子犬を選びましょう

犬を飼う目的は人それぞれ違いますよね?

  • 遊び相手?
  • ドッグスポーツをしたい?
  • 癒されたい?
  • 番犬?

もちろん1つだけではありませんが、これから子犬を迎える人は犬を飼う目的を頭の中で整理しておきましょう。

なぜならその犬の気質によっては、こんなはずじゃなかったということも起こり得るからです。

おもちゃを噛みながら眠そうな子犬

癒されたいと思って犬を迎えたのに元気すぎる犬。

あちゃ~!!

みたいなことが起こっても、それはそれで可愛いということになるかもしれませんけどね。

まとめのようなもの

犬の気質をざっくり6タイプに分けてみましたが、複合する場合もありますし

  • おもちゃへの興味はどうか?
  • 音への反応はどうか?

など、他の要素もありますよね。

そして、気質の違いは目的に向く向かないはあると思いますが、犬の優劣ではありませんよね。

持って生まれた気質と、育て方などの環境によって「性格」は作られていきます。

その仔に合った接し方をしていけば、みな可愛い「うちのこ」に成長してくれるはずです。

犬はみんないいこですから。

おまけ

ちなみに「繊細度計」5強、もしくは振り切ってしまうわが家の歴代パピーたちですが、「繊細の形」はそれぞれでした。

  • イズモ→2(ワイルドタイプ)
  • ツムギ→5(ブルブルタイプ)
  • シオン→5(ブルブルタイプ)で、1(イケイケタイプ)の武装をしている。

シオンが育てにくかったのは、ブルブルタイプでありながら気に入らないことがあると

ぼくは強いんだぞ!

やるってのか?!

と臨戦態勢で人に対峙してくるからだったと思います。

それでも成長と共に、穏やかな暮らしやすい仔になっていきました。

散歩中に振り向く子犬

繊細度計の目盛りが「1」とか「2」の仔ってどんな感じなのでしょう?

そういう仔も育ててみたいものです。

パピーウォーカーの私は、委託前の子犬を見て選ぶことはできませんけどね。

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Comment

  1. Lママ より:

    犬の気質6つのタイプ、興味深いですね。
    ウェルシーちゃん、繊細度4なんですか‼︎
    かなりおおらかな方だと思っていました。
    うちのパピーはどのタイプか、考えてみました。
    エル夫はおっとりとマイペースのミックスですね〜。
    かまってちゃんも入っていますが、元気すぎるってことはないです。
    いつものんびりしてて穏やかなのは良いところですが、呼んでも気が向かないと来ないです。
    一頭目のLちゃんもおっとりタイプでしょうね〜。
    みんながワンプロをしていても、後ろで見てるってタイプで、興奮するってことも少なかったです。
    なので、ちょっと物足らないところもありました。
    犬はこの2頭しか知らないので、繊細度はわかりませんが、Lよりはエル夫の方が繊細だと思います。

    • gd.vol より:

      Lママさん
      6つのどれにも当てはまらない仔もいるかもしれませんけどね~。

      ウェルシーは、私が思うより繊細な仔だったみたいです。
      何しろ今までが今までなので、これで普通くらいだと思っていました。
      まあ、警戒吠えしたり、留守番は寂しいよ~と吠えていたので、おおらかではないですよね。

      私は個人的には「おっとりタイプ」が好きです。
      「育てやすいかも」じゃなくて「好みかも~」だったかな?
      でも、そういう仔は来てくれませんね~。
      Lママさん、ちょっと羨ましいです。
      好みのタイプだから育ててみたい!
      って訓練士さんに話しておこうかしら(笑)

  2. サナ父ちゃん より:

    サナは家族にはタイプ6、他の人やワンコ、その他の動物に対してはタイプ3でした。

    ワンコへの接し方もいろいろで、どう対処したらいいのか考える際にはとても参考になると思います。

    貴重なお話、ありがとうございました♪

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      以前、サナちゃんとツムギは似ているとおっしゃっていましたが、なるほど似ています。
      ツムギも家族にはタイプ6
      それに加えてタイプ5の部分が強力でした。
      経験によって緩和されていきましたが、私達も神奈川の訓練士さんもココがCCの理由になるであろうと予測していました。
      家族以外の人や、他のわんこに対してはタイプ3で、計測器の針を振り切っちゃっていたのがCCの理由になりました。

      盲導犬になるならないは、本当に向き不向きで、しかもわりと紙一重なんだなあ・・・。
      と思いました。
      どの仔もそれぞれに個性があり、みないいこなのでその仔に合った接し方を考えていきたいと改めて思いました。

  3. すず より:

    非常に興味深く読ませていただきました。なるほど~、大きくこのようなタイプに分かれるのですね。
    ウェルシーちゃんは私も、大らかな方かなと感じていたのですが、繊細寄りなのですね。

    先代は、「野性的」にビビっと来ました(笑)。抱っこも好きではなかったし、外からの物音に警戒もしていましたので、ワイルドタイプですね。
    動きが俊敏で、小さなころは余りじっとしていない感じでしたが、非常に人の気持ちに敏感で、実はとても繊細な子だったと思います。

    今の子は、すごーーく慎重で、怖がりな面はありますが、先代ほどの繊細さはないような気がします。
    基本的には眠っているのが一番幸せなようで^^;こちらから誘わない限りは動かないし(汗)、一つ一つの動作もゆっくりです。
    おっとりタイプでしょうか。

    こんなにそれぞれみんな違うのですから、伝え方や対処もそれぞれになるのは必然ですね。
    上手に伝えて、ワンちゃんの声にも耳を傾けて、人間にもワンちゃんにも、自分にも他の人にもストレスにならない生活ができるといいですね。

    • gd.vol より:

      すずさん
      あくまでざっくりですが、大きく分けてみました。
      ウェルシーは繊細な一面もあるとは思っていましたが、今までの仔たちに比べるとそれほど気を使う必要がないので、普通くらいかな?と思っていました。
      いつか、ものすごくおおらかな仔が来たら、また違いに驚くのかもしれませんね。

      ツムギもすご~く慎重で怖がりな一面もありましたが、ピリピリした感じはなく、穏やかでおっとり・・・。
      ほんわかした性格で、さりげなく家族に寄添ってくれるような陽だまりみたいな仔でした。
      可愛かったな~♪
      パートナーの黒ラブちゃんもツムギも、そこが良いところですよね♪

  4. ツムギ母 より:

    ママさん的にはツムギはブルブルタイプなんですね。私はブルブルタイプとおっとりタイプが混在していると思います(個人的感想です)
    ツムギを迎えるにあたって、ツムギのお友達のくーちゃんがイケイケタイプで『こんな子がくるんだろうなあ…』と覚悟して譲渡していただいたら、まぁ〜おとなしい。言葉に語弊がありますが『とんでもない暴れん坊がくるぞ』と覚悟していただけに、拍子抜けしたました(^^)クーちゃんはクーちゃんで家族に愛されてのびのび幸せに暮らしているんですよね。吠えたりするけど、基本的な躾はクリアしてますもん。
    協会のマッチングシステムってスゴイですよね〜。あんな簡単なアンケートでその家庭にピッタリのCC犬の進路を探してくるるんだもの。

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      あくまでも「繊細」の傾向としてで、繊細と一言で言ってもいろいろな形がありますねという話なのですが、ツムギが生まれ持った気質としては、この6つの中では「ブルブルタイプ」というか、超慎重だと思います。
      わが家に来た頃、パピーのくせに家の中の物を全くいたずらしないのは物が「怖いから」でした。
      性格の方は「おっとりタイプ」にまで、成長したのだと思います。
      ツムギは良い意味でマイペースなところもありますし、かまってちゃんのところもありますね。
      性格というものは、持って生まれた気質プラス環境で形成されていくので、これからまた違う一面も育ってくるかもしれませんね。

      マッチングシステムのお蔭で、わが家にはその胎の中での「繊細な仔」が来るらしいです。
      W15胎の中では一番繊細で、繊細度「4」らしいウェルシーの繊細のタイプは
      「ワイルドタイプ」と「ブルブルタイプ」が混在しています。
      特に音に敏感に反応します。
      生まれ持った気質は生涯変わりませんが
      怖いけど過剰にビクビクしなくても大丈夫だよね。
      吠える必要もないよね。
      というように成長していけたらいいなと思っています。

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