犬が拾い食いをする理由と拾い食いをやめさせる方法

公開日: : 第四話 ウェルシー, 散歩

ウェルシーの場合、拾い食いの主な理由は好奇心ですが、なかなか拾い食いが無くならないんですよね。

そこで、犬が拾い食いをする理由や対策を考えてみました。

犬が拾い食いをするのはなぜ?

草をむしる子犬

1.だって本能だも~ん

狩猟動物の本能として食べられそうなものが落ちていたら、誰かに取られる前に食べるという行動をとります。

視線も低いですし、優れた嗅覚を持っていますから見つけるのは人より早いですよね。

2.遊んでくれるの?

飼い主さんが

あ~!!

と叫んだり、リアクションをすることで、遊んでもらった、かまってもらった、と勘違いをして拾い食いを楽しいものにしてしまうことがあります。

かまって欲しいために物を拾うということもあります。

3.八つ当たり?

犬も散歩中にストレスを感じることがあります。

自分が行きたい方向に行けなかった。

もっとにおいを嗅ぎたかったのに嗅げなかった。

横を走って行った自転車にびっくりした。

人から見れば些細なことでも犬はストレスに感じてしまい、物をパクッ!とやることがあります。

拾い食いをやめさせるには

1.食べ物は人からもらうもの

家の中でも落ちているものを食べないように気をつけましょう。

人の食べこぼしなどは綺麗に掃除しておきます。

ゴミ箱も漁られないように。

犬の食事は人の手から(日本盲導犬協会ではNGです)与えたり、食器から与えて

食べるものは人からもらうんだよね。

と教えていきます。

2.OUT(出して)を教える

OUTなどのコマンドで、口に入れたものを出せるように教えていきます。

3.あえて拾い食いができる環境をつくる

私はやったことがありませんが、あえてフードをばらまいておき、犬が拾って食べたくなる環境を作ります。

拾おうとしたらwaitなどのコマンドをかけ、拾わなかったら褒める。

拾ってしまったらOUTで出させる。

出せたら褒め、飼い主さんからフードを与え、食べるものは人からもらうということを強化する。

というものだそうです。

教科書通りにいかないんだな~

  • 家の中を片付け、食べ物は人からもらい食器から食べるもの。
  • おもちゃのOUTも完璧にできる!

はずのウェルシーさんなのに、外は別物。

興味津々でいろいろなものを拾います。

おもちゃはOUTできたって、道路で拾ったものはなかなか出してくれません。

おもちゃはまた遊んでもらえますが、拾ったものは取り上げられるのがわかっていますからね~。

アイコンタクトとOUTのコマンドで対策

そこで、訓練士さんからご指導いただいたのが

ウェルシーが物を拾う前から「OUT」と言うこと。

関連記事→拾い食い対策は「NO」ではなく「OUT」

ある日のお散歩の様子です。

何か見つけましたよ。

散歩する子犬

拡大っと。

青丸の中、何かの実が落ちて潰れたものがあります。

何だこれ?

美味しいのかな?

頭にシワを寄せてガン見です。

何かを見つけた子犬

ウェルちぃ・・・。

それを舐めようと思っているでしょ?

ママにはわかってますよ~だ。

そこで

ウェルシー♪

と名前を呼んでみました。

なあに?

見上げる子犬

見上げてくれたので

OUTだよね~。

と言って、さりげなく落ちているものを靴で踏んで隠しました。

えぇ~っ?

という表情のウェルシー。

ウェルシー、それは拾わないよね~?

OUTだもんね~♪

ママちゃん、だめなの?

と食い下がる(?)ような視線のウェルシーですが

見上げる子犬

行こっか。

と言うと、そのまま歩き出してくれました。

散歩する子犬

ウェルシー

Goodだね~♪

と言うと

チラッ。

やや不満?

チラ見する子犬

この「OUT作戦」はウェルシーには合っているようです。

コツは

執着させず拾いたいものから気をそらす。

ことなのでしょうね。

行き慣れない場所だと、まだまだ物を拾うことは多いのですが、毎日の散歩コースでは減ってきました。

絶対やってはいけないこと

犬が拾ってしまった時に無理に取ろうとすることです。

私もプラスチックやたばこの吸い殻など危険と思われるものは、口を開けさせて取ることもありますが、たいていの犬は明らかに食べられないものを、いきなり食べてしまうことはありません。

(手当たり次第食べてしまう仔の場合は、ストレスなど違う問題があると思います)

無理に取り上げてしまうと、危険なものでもなんでも「取られる!」と思って食べてしまうようになることがあります。

ウェルシーは、しばらくしてOUTと言うと出してくれることが多いので、そこを褒めるようにしています。

まとめのようなもの

犬にとって拾い食いは本能に基づく自然な行動です。

拾い食いをやめさせる方法はいろいろあるみたいですが、ウェルシーの場合は「OUT作戦」が有効なようです。

そして、落ちている物より人と一緒に歩くことが楽しいと思えること。

結局ここに行きつくと思うので、根気よく頑張っていきますね。

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Comment

  1. すず より:

    落ちている実が気になりつつも、きちんとママさんの声に耳を傾ける事ができ、ママさんのお顔を見つめ、「out」を理解できていますね。素晴らしいです。

    これらの経験を積んでいくうちに、「何かが道路にあっても、お口を付けない」という事が、ウェルシーちゃん自ら、できるようになっていくのでしょうね。
    頭にしわを寄せてじーっと見ている様子も、なくなっていっちゃうのかな、それはそれで寂しいような(笑)。

    ところでプレゼントのカラーとリード、ものすごくウェルシーちゃんに似合っていますね。グリーンがこんなに女の子らしく感じられるなんて♪グリーンとオレンジの組み合わせって可愛いですね。

    先日付けていたお花模様のカラーも、大人っぽい雰囲気もあり、とても素敵でした。
    ウェルシーちゃん、お洒落さん♪

    • gd.vol より:

      すずさん
      ウェルシーの拾い食いは、ほとんど好奇心で、行動は同じでもシオンのときとは、犬の気持ちが違っています。
      興味があるものをがまんして、人に気持ちを向けてもらうのも、本当に難しいですね。
      毎日の散歩コースで物を拾うのは少しずつ減ってきましたが、まだまだ大変です。
      根気よくやるしかないのでしょうね。

      プレゼントのカラーですが、本当に可愛いです。
      うちでは、なかなか選ばない色とデザインだろうな~。
      と夫とも話していました。
      明るい緑色がこんなに可愛く女の子っぽいというのは、本当に発見でした。
      カラーにオレンジの糸で刺繍された名前も素敵なんですよ。

  2. サナ父ちゃん より:

    なるほどですね~♪
    いろんな対応策が考えれているんですね~♪

    足で隠す、は特になるほど~!と思いました。

    いつもありがとうございます♪

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      いろいろな対策法、なるほどですよね~。
      拾い食いは子犬に多いですが、程度はその仔によってまちまちですよね。
      OUTと言っている間に、いつの間にという感じで拾わなくなる仔もいる一方、しつこく拾う仔もいます。

      拾い食いに執着のあるシオンとウェルシーはなかなかの知能犯で、落ちているものに気付かないふりをして、さりげなく通り過ぎ、ささっと人の後ろに回ってパクッ!と口に入れたり、足で踏んで隠しても、そこにあったことを理解しているので、行くよ~と歩き出すと次の瞬間に後ろに回ってパクッと口に入れることもあります。
      毎度毎度思うのですが、知恵比べなんですよね~・・・。

  3. ツムギ母 より:

    『教科書通りにはいかないんだよな〜』
    ママさんの心の声ですね(^^)
    身体は大きくなっても、まだまだパピーのウェルシーちゃん。本能なんだもん!ですよね〜(^^)
    でも好奇心の塊のウェルシーちゃんが見つけちゃった物よりママさんの声に反応しているじゃないですか!スゴイ!!!
    去年はどんぐりをパクリンチョしていたツムギさんですが、先日のプチ登山では一度もパクリンチョをしませんでした。興奮で気づかなかったのか?それともお姉さんになったの?(^^)

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      拾い食いは子犬に多い行動で、なんだかんだ言っても心の成長を待つ必要はありますよね~。
      ウェルシーは好奇心が強すぎるのが(5段階で言ったら5強かしら?)悩みですが、家の周りの歩き慣れた場所なら人の声が耳に入るようになってきたので、少しは進歩ですよね。

      落ち着いて歩いているとクンクンはしても、そんなに物を拾わないと思うので、ツムギもお姉さんになったのではありませんか?
      まだまだ心は成長しますからね♪

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