「待て」はできるけれど「待つ」ができない犬
公開日:
:
繁殖犬~引退後のウェルシー, コマンドに従う
みなさんの愛犬は「Wait」(待て)はできますか?
待ての上級とも言える「Stay」(待機)はどうでしょう?
ウェルシーは、苦手分野なんですよね。
Wait(待て)ができるとどんなメリットがある?
一般的にはお散歩のときに「わ~い!」と玄関から道路に飛び出すなど、犬の衝動的な行動や興奮を抑えることができると言われます。
実際の生活の中で、例えば
- ドアの出入りのときに「Wait」と言って犬を待たせ、安全を確認して人が先に出てから「OK」と言って犬を出入りさせる。
- 道路を渡るときに「Wait」で待たせて、車をやり過ごしてから渡る。
- 他犬とすれ違うときに座らせて「Wait」で待たせてやり過ごす。
など犬の安全を確保したり、犬の興奮が上がるのを抑えることができます。
Wait(待て)の教え方についてはこの記事では割愛しますが、興味のある方は過去記事をご覧になってくださいね。
Waitが確実にできればStay(待機)もできるようになります。
病院やカフェなどで、足元におとなしく待機していられるようになると安心ですよね。
「待て」はできるが待ち続ける「待機」が難しい
ウェルシーは「生活の中での待て」までは、そこそこできます。
横断歩道を渡った先に、大好きな人がいる!
なんていうときは
「OK」(渡るよ)
と言ったとたんにダッシュしようとする。
ということもありますが、その都度
リードを固定して
走らないでね。
ゆっくりね。
と伝えています。
盲導犬だと、お仕事の半分は「待機」という感じですし、私もウェルシーには確実にマスターしてほしい科目です。
待機が苦手な2つの理由
ウェルシーが「待て」はできても「待つ」が苦手な理由して、気質の特徴があります。
- 人への期待値がとても高い。
人が好きで、人が近くに来ると期待感でつい立ってしまったり、人の方へ行こうとしてしまいます。
- 活動的な犬。
じっとしているより人と一緒に何かしたいタイプで、どちらかというと作業は得意でも待つのは苦手です。
そういったところが、ウェルシーの良いところでもあり課題でもあります。
先日、動物病院に行きましたが、中が混雑していたので病院の玄関先で待ちました。
道路に面していて、バスやトラックなども通るのですが、ウェルシーは往来には無関心です。
歩道を歩く人やランニングの人にも無関心でいることができます。
ところが
待っていた場所が病院の玄関先だったため、人や犬の出入りがある度に立ち上がって人や犬の方に行こうとしてしまうんですよね。
その都度呼び戻し、SitやDownの指示を与え
ウェルシー、今はWaitだよね。
と言いました。
そのうちに理解してくれて、頑張って伏せて待ってくれましたが、人や犬が出入りするたびに伏せながら尻尾がブンブン(笑)
期待で気持ちが上がるのを一生懸命我慢しているんですよね。
可愛いと言えば可愛いのですけどね。
2歳代の目標はStay(待機)
人や犬が通ろうが、ザワザワしていようが
自分には関係ない。
と思うと無関心になり
やることないし寝ちゃお。
と横倒しになって寝てしまうような仔もいます(そういう仔はうちには来たことないですが)
待ち時間が1時間くらいあったのですが、その日は最後まで人や犬が出入りするたびにウェルシーは
もしかして遊んでくれるかも?
という期待で、伏せながらも尻尾をブンブン振り、たまには立ち上がっていました。
寝ていればいいのだと思いなさい!
というのは、ウェルシーには難しいかもしれませんが
落ち着いて待つのがいいこと。
と理解させたいと思っています。
人や犬が射程距離に入って来なければ、のんびり待つ(寝ませんが)ことは確実とまでは言えませんが、できるようになってきています。
フレンドリーなウェルシーの課題は
人への興奮をコントロールする。
ですね。
これも少しずつ良い方に向かっているので、根気よく頑張っていきます。
ウェルシーの2歳代の目標は「Stay」かな?
まとめのようなもの
Wait(待て)ができると日常の事故やトラブルを回避することができます。
短時間から、刺激の少ない環境で練習しますが、最終的にはいつでもどこでも、生活の中でできるようになるのが目標です。
Wait(待て)の上級編とも言えるStay(待機)はウェルシーにとっては我慢を強いる場面になりがちなので、褒めて根気よく練習していきます。
<2022年4月7日>
いつの間にかウェルシーも、もうすぐ5歳という年齢になりました。
年齢による落ち着きもありますが、3歳を過ぎた頃からこの練習の効果は少しずつ、確実に出ています。
苦手なものが得意にはなりませんが、興奮をコントロールして落ち着いた生活ができるようになってきました。
こちら→「待て」は重要!我慢をさせることが犬にもメリットになる
おまけ
シオンの待機の練習の記事です。
関連記事→待機の練習をしてみました
シオンは不安が強く、ウェルシーは遊びたい気持ちが強いのですね。
同じ状況であっても心の中はその仔によってそれぞれですね。
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Comment
ステイは難しいですよね…
レクチャーでは教わった事がありませんでしたのでどう教えてあげるのがベターかわかりませんが…
OK!と言われるまでダウンしている事が結果としてそれがステイだった…みたいな感じなのでしょうか…
あまこちゃんもまだまだお勉強いっぱいあって大変ですが、頑張ってくださいね~♪
サナ父ちゃんさん
レクチャーでは、他の仔が課題をこなしている間の待ち時間が、ステイの練習になりますね。
ウェルシーは、早く自分の番にならないかな?
とジリジリ待つタイプ。
ちょっとウロウロして、床の匂いを嗅ぐ仔とか、どてっと寝てしまう仔とか、兄弟姉妹もいろいろでしたね~。
足元ダウンをさせて、指示が出るまでそこでのんびり待っててね。
と教えていくのでしょうね。
カフェや病院などで、落ち着いて待てる程度に理解してくれると、お出かけも安心できるので、少しずつ練習していきますね。