「待て」は重要!我慢をさせることが犬にもメリットになる

愛犬は「待て」は得意ですか?

ウェルシーは人と一緒に何かをするのは好き(作業意欲が強い)ですが、一方でじっとしていること、待つのは苦手でした。

関連記事→「待て」はできるけれど「待つ」ができない犬

ボール遊びをする犬

ウェルシーはもうすぐ5歳になりますが、苦手なものはやっぱり得意にはなりません。

しかし年齢に伴う心の成長や、日々の練習の成果も(多分)あって、だんだん待つこともできるようになってきました。

「待て」は練習するほど上達する

パピーのときは、「OK」の指示でハウスから出るとか、おもちゃを使って遊びの中で

「Wait」と言って待たせ、「OK」と言ったらおもちゃを咥えていいよ。

というようにして「Wait(待つこと)」を教えていきました。

夢中づくりウェルシー

ウェルシーは遊びの中では、次におもちゃを咥えられることが分かっているので待てるのですが、生活の中で「待ち続けること」のハードルが高かったのです。

例えば、お散歩の支度をすると玄関で待つように言っても

お散歩♪お散歩♪

と期待が高まるので、一瞬座ってもすぐに人の後をついて歩く有様です。

別に困ることもないし、それはそれで可愛いのですが、「待っていられない」ということは、別の場面で困ることがありました。

例えば、カフェや病院などで落ち着いて待っていて欲しい場面で、スタッフさんや他のお客さんがそばを通るたびに立ち上がってしまったり、犬好きな人に笑顔を向けられたりすると

遊んで♪遊んで♪

と尻尾をブンブン振り、人が撫でたりすると甘噛みをしてしまったりしました。

伏せる犬

外から建物の中に入るとき(出るとき)は、協会のご指導もあり、事故を防ぐため人が先、犬が後にしています。

これも家の玄関ではできますが、外だと「Wait」で一瞬待っても人が扉を開けると「OK」も言わないのに入ろうと(出ようと)したりしていました。

興奮をコントロールする

ウェルシーが待てないのは、人に遊んでもらえるとか、扉の向こうは何か楽しいことがあるかも、といった期待による興奮が大きいと思いました。

なので、興奮をコントロールできるようになれば、落ち着いて待てるようになるのではないかと考えました。

「我慢する力」というのは脳の「前頭連合野」というところを使っているそうで、「前頭連合分野」というのは、トレーニングをすれば筋肉のように鍛えることができるのだそうです。

ある場面で「待て」ができるようになると、別の場面でも「待て」の上達が早くなるのだそうです。

「待て」の習得はメリットになる

最初に取り組んだのは、安全で誰にも迷惑をかけないお散歩に行く前のシーンです。

お散歩の支度をすると、嬉しさで人の後をついて歩くウェルシーに「Wait」の指示を出し、待たせるようにしました。

一瞬座って待っても、自分で勝手に「待て」を解除して人の後をついて回るので、その都度玄関を指さして「Wait」と言って待つことができたらお散歩に行きました。

ウェルシーにとって「待つ」のはストレスになりますが、トレーニングを重ねていくことで、ストレスを感じても

待っていればお散歩に行けるから大丈夫。

と思えるようになっていきました。

ドアの出入りにも

わ~い!早く行きた~い!

の興奮を抑えるのがその時はストレスになっても、パパやママに褒められて楽しく歩けるのだな、と思えるようになっていきました。

反射的な衝動を抑えることができると、待つことが以前よりストレスに感じなくなり、少し不快な状況に置かれても過剰な反応はしなくなっていきます。

我慢することを教えて、その先に良いことがあると教えることができれば、待つというストレスを超えて安定した生活が送れるはずなので、ウェルシーにとって幸せなことだと思います。

まとめのようなもの

「待て」は犬にとっては「我慢」を教えるコマンドになりますね。

そうでなくても犬は、人の生活の中で我慢することが多いと思うので、コマンドで「我慢」をさせるのは可哀想と感じてしまいますね。

ウェルシーの場合は、元気すぎる(?)他犬とすれ違うとき、避けられる場所が無ければ道路の端に座らせて「Wait」の指示で待たせると落ち着いてやり過ごせます。

ドアの出入りも、一呼吸待たせて人が先に出入りすることで安全を確保できますし、ウェルシーも興奮を抑えて歩き出すことができます。

興奮すると引っ張ったりして、人も大変だったりしますからね。

未だにときどき「Wait」の指示を勝手に解除して、うろうろして

あれ?

今何するんだっけ?

と言われて「しまった!」というような顔をして慌てて座ったりする「待て」が苦手なウェルシーですが、練習の成果と年齢による心の成長もあり、以前だったら興奮する場面でも落ち着いていられることが多くなりました。

落ち着いた生活を送れることは、ウェルシーにとってメリットが大きいと思うので、「待つ」のトレーニングは継続していこうと思っています。

何の苦労もなく待てちゃう仔もいるんですけどね。

スポンサードリンク
PREV
犬連れ笛吹川フルーツ公園|見晴し最高!大人も子どももわんこも楽しめる
NEXT
【NPO法人社会動物環境整備協会】愛犬の心のつかみ方教室に参加しました

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

関連記事

子犬たちのランチタイム

日本盲導犬協会のスタッフブログに「子犬たちのランチタイム」という記事がUPされていたのでご紹介します

記事を読む

犬の吠えをやめさせる しつけ以外のヒント

最近、ウェルシーが小さかった頃の記事を読み返してみましたが、ウェルシーには「吠える」という傾向があり

記事を読む

おもちゃを齧る犬

犬が誤飲したときの怖い症状!基本はすぐに病院へ!

ウェルシーだよ♪ ママとおもちゃで遊んで、少しカミカミしていたよ。 ママが ウェルシー♪

記事を読む

ボール遊びをする子犬

犬を楽しませる遊び方!遊びにはリズムも大切だった

日本盲導犬協会では、パピーウォーカーに対して パピーとたくさん遊んでくださいね。 と指導をしてい

記事を読む

待機の練習をしてみました

花園フォレスト(埼玉県)に行ってみました。 ここのバームクーヘンがお気に入りです。 オンラインで

記事を読む

座る犬

成犬なのにしかも他人様に甘噛みしちゃう犬

ウェルシーの課題として 甘噛みが治らない。 というのがあります。 おねーさん! 2歳にな

記事を読む

眠る犬

【体験談】犬の膿皮症の原因・症状・治療・完治まで

犬は皮膚トラブルを起こしやすいそうで、「膿皮症」は犬種、体格、性別、年齢を問わず犬には多い皮膚疾患

記事を読む

眠そうな犬

ウェルシーまさかの夏バテ!犬の夏バテの症状とケア・やってはいけないこと

6月も1週間が過ぎました。 ウェルシー地方も雨の日が増え、梅雨入り間近ですね。 ここ数日のウェルシ

記事を読む

アイコンタクトで「ごはん食べていい?」と聞く犬

毎日の楽しみ ごはん 現在、日本盲導犬協会では フードを食べることは犬の当然の権利 という考

記事を読む

怖がりで刺激に敏感な犬には納得して受け入れるのを待つ

ウェルシーだよ♪ 朝起きたら、2階のベランダから見える遠くの山に雪がかかっていたよ。 近郊で

記事を読む

諏訪湖
諏訪湖一周約16㎞を犬と一緒に歩いてみたよ

ウェルシーだよ♪ 諏訪湖は、長野県のほぼ中央に位置する周囲約16㎞の

諏訪湖を臨む
犬連れ立石公園|諏訪湖を一望できる美しい風景

ウェルシーだよ♪ 長野県諏訪市にある立石公園に連れて行ってもらったよ

座る犬
ラブラドールレトリバー8歳|初老の風情を感じています

5月連休も明け初夏の日差しと風を感じます。 少し時間が経ってしまいま

遊んで欲しい犬
犬におやつを与えてはいけない理由

読者様は愛犬におやつを与えていますか? 与えている人はどんなタイミン

桜と犬
犬を痩せさせたければ〇〇の多いフードを、太らせたければ〇〇の多いフードを与えるといいらしい

わんこの飼い主だったら、みんな愛犬に元気で長生きして欲しいですよね?

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑