犬の拾い食いは叱っても取り上げても直らない!しつけのポイントは?
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繁殖犬~引退後のウェルシー, 散歩
子犬なら多かれ少なかれ拾い食いをすると思いますが、ラブラドールレトリバーは元来の食いしん坊な気質もあって、他犬種より多いかもしれませんね。
ウェルシーもパピーの頃から拾い食いが悩みでしたが、年齢と共に落ち着いてきました。
しかし、なぜか最近また増えてきました。
3歳半を過ぎ、立派な成犬なのに困っています。
真剣に下を見て何か拾おうとしていない?
犬が拾い食いをする理由とやめさせるには
私たちは、ウェルシーの拾い食いにはパピーの頃から悩んでいるので、犬が拾い食いをする主な理由と、やめさせる方法を過去にも調べました。
興味のある方は記事をご覧になっていただければと思いますが、ざっくり書くと
1.拾い食いの理由
- 拾い食いは犬としての本能。
- 飼主さんのリアクションで拾い食いが楽しいものになってしまう。
- お散歩中に不安やストレスを感じたときに、八つ当たりのようについ拾ってしまう。
2.拾い食いの対策
- 食べ物は人からもらうことを徹底する。
- 口に入れたものは「OUT」の指示で出すことを教える。
などとしてあります。
そして
そうは言っても教科書通りにいかないんだよなあ~。
とボヤいています(笑)
拾う前から「OUT(出してね)」と言う
対策の一つとして、ウェルシーが
あれ拾おうかな~?
と考えたときに(拾いそうと思ったときに)
- 名前を呼んで人に注意を向ける。
- 「OUT」と言って拾わなかったら褒める。
という方法を訓練士さんに習い、ゼロにはなりませんでしたが、そこそこ拾い食いをしなくなってきました。
こちら→拾い食い対策で犬に出すコマンドは「NO」ではなく「OUT」
成犬の拾い食い
しかしですよ!
ここへきてウェルシーの拾い食いが目立つようになってきました。
現在3歳8か月。
えぇ~!!
ですよね。
成長と共に問題は無くなっていくと思いきや、なかなかそうはいかないものなのでしょうか。
ウェルシーの現在のブームは、何かの種です。
1㎝にも満たない小さなものなのですが、目ざとく見つけて
パクリンチョ!
出すときもありますが、カリカリっと食べちゃったりもします。
叱っても取り上げても直らない
その仔の性格にもよるのでしょうが、ウェルシーの場合は拾い食いを「叱る」はNGです。
彼女の場合、叱るとイライラして余計に拾う展開になりがちです。
拾わせないように、と思ってリードを引き上げるのもNGです。
リードをグイッと引かれるのはストレスになるらしく、興奮散歩になったり、その後余計に拾う展開になりがちです。
口に手を入れて取り上げるのも、さらに拾おうとしたり、出したくないと思うと食べてしまうので下策です。
要するに、ウェルシーの場合
叱っても取り上げても拾い食いは直らない。
のです。
そういう仔なのは分かっているのに
もう3歳過ぎているのに、拾い食いなんて困る~!
という気持ちもあって、最近つい叱ったり取り上げようとしていたことに気付きました。
今のところはプラスチックなど、明らかに食べられないものは拾っても自分で出します。(出したときに褒めています)
小枝や種は出すこともあるし、食べてしまうこともあるという感じです。
叱ったり取り上げていると、拾ったものへの執着を強め、何でも食べてしまうということにもなりかねません。
ここは、呼吸を整えて仕切り直しですね。
こんな仔の拾い食い対策のポイント
- まず、拾いそうなものから離れたり、靴で踏んで隠したり、ウェルシーと落ちているものの間に自分が入るなどして、拾いそうなものを回避していきます。
- そして、今まで通り拾う前に「OUT」と言って拾わないように伝えて歩きます。
- 拾ってしまったときは、何を拾ったかだけは確認して、少しくらい食べてもお腹を壊したりしないだろう。というものには、人は反応しないことにします。
自分の中に
人が与えるフード以外のもの(種とか小枝)を拾って食べるなんて嫌だなあ。
という気持ちがあるので、私自身の忍耐が必要です。
「NO!(ダメ!)」
と言ったら拾わないようになってくれればどんなに楽なことか。
しかし、人が反応することがウェルシーにとって落ちているものへの執着を強めているようなので、ここは我慢のしどころです。
まとめのようなもの
拾い食いは、好奇心の強い子犬にはあるあるですが、成犬になってまた拾い食いが増えることもあるのですね。
叱ったり、拾わせないようにリードを引き上げたりしているうちに収まる仔もいるのでしょうが、ウェルシーの場合は上手くいきません。
拾ってしまったときに、人が反応すると拾うことを強化してしまうようなので、知らん顔をする方が改善につながりそうな気がします。
拾い食いも、犬としては本能的なものなので、拾い食いをしがちな仔は「ゼロにしよう」などと思わない方がいいのかもですね。
危険な物や、落ちているものを手当たり次第に拾って食べてしまう。
ということでなければ
OUT、それ拾わないよね~。
と言うくらいで、許容するというのも犬との暮らしでは必要なのかもしれません。
試行錯誤が続きます。
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