犬の記憶力はどのくらい?楽しい記憶で脳内を満たしてあげよう
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犬育て
「犬は今を生きている」といいます。
しかし、犬がいろいろなことを記憶していることは、日頃の犬の行動から感じますよね。
犬の記憶力について調べてみました。
犬の記憶力はどのくらい?
記憶とは、経験したことを頭の中に覚えておき、必要な時にその経験を思い起こして利用することです。
記憶には、感覚によるもの、短期、中期、長期、連想など様々な記憶があり、犬の場合はまだ研究が進んでいないものも多いそうです。
今回は「短期記憶」と「連想記憶」について調べてみました。
短期記憶
人間の短期記憶は数十分程度は保たれているため
さっき話した○○だけどね・・・
と言われれば
あ、あれね。
と思い出せますが、犬の短期記憶は一瞬で、10秒程度で忘れてしまうのだそうです。
なので、カーペットの上に粗相を見つけて叱っても、そこに排泄したことを覚えていないので、犬は何を叱られているのか分からないと言われています。
(人から見て)申し訳なさそうな顔をするのも、飼い主さんの表情や声のトーンに反応しているだけで、カーペットの上に排泄をしてはいけないと理解しているわけではないので、また同じことを繰り返します。
褒めるのも叱るのも、犬がしようとしたとき、した瞬間が大切と言われるのはそのためです。
連想記憶
物事を何かに関連付けて記憶するのを「連想記憶」と言いますが、人も例えば
ナクヨ(794)ウグイス平安京。
などと語呂合わせで覚えたりしますよね。
犬はこの「連想記憶」が得意で、長く記憶しています。
私が思うに、人よりずっと優れているのではないかと思います(あくまで主観です)
盲導犬は、子犬の頃のほんの1年程度をパピーウォーカーの家庭で過ごしますが、10歳くらいで引退した後もパピーウォーカーのことを覚えています。
私の実感だと、私たちが同窓会に参加すると気持ちが学生時代に戻るように、パピーの頃の気持ちに戻るのではないかと感じています。
ほとんどの仔が、パピーウォーカーさんに会うとパピー返りしますからね。
繁殖犬ボランティアのことは覚えているのでしょうか?
人が2歳以前のことをほとんど覚えていないのと同じように、記憶には残らないのでしょうか?
どうなのでしょう?
しかし、記憶には残らないとしても人の赤ちゃんが、両親に優しく話しかけられて、温かな触れ合いの元で成長することが心の成長に大切なように、犬もこの時期の人の接し方は心の成長に影響はあるのではないかと察せられます。
また、この時期に兄弟姉妹や母犬とのかかわりの中で、犬としての振舞いを学んでいくので、記憶に残らないとしてもやはり大切な時期なのでしょう。
実はしっかり記憶しているかもしれませんしね。
五感を使い記憶する
犬は五感に優れ、特に聴覚や嗅覚は人には想像できないほど優れています。
日々のいろいろな出来事を、五感を使い記憶していきます。
お散歩中に怖い音(人にとっては何でもないようなものであっても)がしたから、あの道は行きたくない。
とか
この角を曲がると、よく猫がいるんだよね。
とか
この先に可愛がってくれる人がいるよね。
とか、そういったことを景色だけではなく、周囲の音やにおいなどにも関連付けて記憶しています。
例えば、パピーウォーカーさんが
ワンツーコール=排泄
を教えるときに、室内ではコールで排泄ができても外ではできない(または逆)ということがありますが、パピーは
ワンツーという声(音)=排泄
だけではなく、トイレサークルだったり、ペットシーツの感触だったり、部屋のにおいや音など、さまざまなものと関連付けて「排泄」を記憶していることがあります。
なので、条件が違うと
ここはトイレじゃないもん。
と思ったりすることもあるので、その仔にとっての排泄の条件を見つけてあげることが解決の糸口になったりします。
まとめのようなもの
犬の記憶力についてはまだわかっていないことも多いそうですが、短期記憶については人より早く、一瞬で忘れてしまいます。
なので、褒めるのも叱るのもタイミングが大切ですね。
一方犬は連想記憶に優れていて、人が感じないようなことも優れた五感を使い記憶していきます。
10年も会わなくてもパピーウォーカーのことを覚えているのですから、犬の記憶力を侮ってはいけません。
楽しいことも、嫌なことも、よ~く覚えていると思った方がいいでしょう。
飼い主さんの優しい声掛け、笑顔、温もり、のんびりできる空間、落ち着いた生活、楽しいお散歩、遊びetc・・・
特別なイベントが無くても犬は喜び、楽しんでくれるので、そういった楽しい記憶で犬の脳内を幸せで満たしてあげたいです。
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