犬にすももを食べさせても大丈夫?死に至る可能性あり!絶対に与えないで!

公開日: : 健康管理

*記事には広告が含まれていることがあります。

すももには、見た目が桃に似ている日本すももと、プラム・プルーン・ソルダムなどの西洋すももがあります。

すもも

日本では5月頃からスーパーに並び始めます。

出荷は夏をピークに、秋の初めまで続きますね。

犬にすももは絶対に与えないで

甘酸っぱくてジューシーなすもも。

愛犬にも食べさせてあげたいかも?

ちょっと待った!

犬にすももは絶対に与えてはいけません。

なぜ与えてはいけないのか、調べてみました。

すもももももももものうちじゃない!

早口言葉で「すももも、桃も、桃のうち」というのがありますね。

桃の果肉は犬に食べさせても大丈夫なので、すももも大丈夫なのでは?

と思ってしまいますが、桃とすももは似ていますが別物です。

桃もすもももバラ科の植物ですが、桃はバラ科モモ属で、すももはバラ科サクラ属の植物です。

ややこしいですね。

何が違うのでしょうか?

【重要】アミグダリン

桃の果肉には含まれていませんが、すももの果肉にはアミグダリンという成分が含まれています。

アミグダリン自体には毒性はありませんが、犬の体内で消化活動が行われる過程シアン化水素という物質が発生します。

シアン化水素は有害な物質で、シアン化水素が体内で発生することによって犬は中毒症状を起こします。

シアン化中毒が発症すると、粘膜の充血、呼吸促迫、頻脈、嘔吐、痙攣などの症状が見られ、最悪死に至ることもあります。

致死量は年齢や体重、健康状態によっても変わります。

息や胃の内容物が特有のアーモンド臭を放つことが特徴です。

【重要】種も危険

アミグダリンは、すももの中では種の部分に最も多く含まれています。

また、すもも以外のバラ科の果物、梅、ビワ、桃、杏、さくらんぼの種や未成熟な果実にも含まれています。

また、リンゴの種にもアミグダリンが含まれているので、愛犬が誤飲しないよう注意しましょう。

熟した果肉は犬に与えて大丈夫な果物も、未成熟だったり種はダメだったりするので気を付けたいですね。

桃

すももの種はそこそこ大きいので、小型犬などは喉に詰まらせてしまったり、飲み込んでしまった場合には内臓を傷つけたり、消化されず腸内で詰まってしまうこともあります。

飼主さんが気付かないうちに誤飲されたら大変ですね。

すももの加工品も与えてはダメ

すももを加工したジャムやドライフルーツも犬に食べさせてはいけません。

ドライフルーツは乾燥させることで栄養が濃縮されていますが、同様にアミグダリンも濃縮されています。

犬がすももを食べてしまったら

もし愛犬がすももを食べてしまったら、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

飼主さんが無理に吐かせるなどすると、重症化することもあります。

くつろぐ犬

食べた量が少なかったとしても、大事に至らない場合もありますが、中毒を起こす量は犬の体重や健康状態、個体差によって違います。

食べたすももの種類や量を獣医さんに伝え、指示に従いましょう。

すももに含まれるアミグダリンはそれ自体に毒性はありません。

犬の体内に入り、消化の過程でシアン化水素が発生するので、中毒症状が出るまでに時間がかかることがあります。

場合によっては死に至る危険もある成分なので、様子見をしないで早めに動物病院を受診することが大切です。

まとめのようなもの

犬はすももを食べても大丈夫なのか、調べてみました。

結果、与えてはいけない果物だということが分かりました。

初夏から秋にかけてはいろいろな果物が出回ります。

特に暑い時期は水分補給も兼ねて、愛犬に果物を与える飼い主さんもいると思います。

すももは犬に与えてはいけない果物という認識を持ち、種も中毒を起こしたり腸が詰まってしまう可能性があることを頭に置いて、愛犬が誤飲しないよう気を付けたいですね。

桃は果肉を犬に与えて大丈夫ですが、すももは絶対にNGです。

「すももも、桃も、桃のうち」じゃないんですね。

  • すももはアミグダリンが中毒の原因となる。
  • 種を飲みこんでしまうと窒息や腸閉塞の危険性もある。
  • 加工品も与えてはいけない。
スポンサードリンク
PREV
「愛情のバトン」盲導犬界の特殊な犬愛事情の心構え
NEXT
望んでもいないのに勝手に番犬化する愛犬たち

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

関連記事

犬のこんな咳はケンネルコフ!治療中の経過報告

ツムギは12月9日から咳込んでしまい、その日に病院に行きました。 関連記事→犬のこんな咳はケンネル

記事を読む

ケージの中に座る子犬

犬のノミ・ダニ予防薬は何がいいの?メリット・デメリット・副作用は?

ノミやダニに寄生されると、犬が痒みや貧血、皮膚炎を生じるだけではなく、犬や人の命にかかわる病気を媒介

記事を読む

陽だまりにて

冬になると太陽の位置が低くなるので、晴れた日には部屋の中にお日様の光が差し込みます。 ポカポカ

記事を読む

顔を拭かれる犬

犬の口の周りが茶色くなるよだれ焼け(髭焼け)の原因・予防・改善方法

ウェルシーは夏になると、口の周りの毛が赤茶色になります。 訓練士さんには「水焼け」と言われましたが

記事を読む

7歳からの老犬ごはんの教科書本

手作り犬ごはんに挑戦したい!【7歳からの老犬ごはんの教科書】を読んでみました

*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーは昨年(2023年)の夏に繁殖犬を引退しま

記事を読む

伏せる犬

命に係わるかも!犬の急性膵炎の原因と症状!犬からのサインを見逃すな!

私たちの2頭目パピーのツムギは、キャリアチェンジになり家庭犬として幸せに暮らしています。 ツムギ母

記事を読む

フードを食べる母犬

犬のフリーズドライフードはメリットだらけ?危険性も理解して与えよう

フリーズドライの技術を使ったドッグフードやおやつが人気があるそうですね。 日本盲導犬協会のボランテ

記事を読む

車内の犬

大型犬にできやすい「肘タコ」予防サポーターを女性用靴下で作ってみた

大型犬の飼い主の皆さん、愛犬の肘の部分に「タコ」ができたりしませんか? 肘タコは大型犬に多く、中型

記事を読む

困り顔の犬

犬が人の言葉を話せたらいいのにと思った日|トイレに行きたいと言えなくて…

*記事には広告が含まれていることがあります。 読者様は 犬が人の言葉を話せたらいいのに。 と思った

記事を読む

ドッグフードが気になる子犬

ドッグフードの選び方|正しい知識を身に着けてドッグフードを選ぼう

私たちの場合は、盲導犬協会の犬なのでフードは協会から指定されたものを与えています。 家庭犬の皆さん

記事を読む

散歩する犬
【体験談】酢を使った歯磨きの驚く効果!歯石が着かない!よだれ焼けも予防できる?

*記事には広告が含まれています。 ウェルシーは歯磨き(正確には歯ブラ

プレスティージ
プレスティージエイジングケアをわが家なりに評価してみました

*記事には広告が含まれています。 7月に入りました。 今年は6月から

睡蓮
愛犬への最初のプレゼントは「名前」最後のプレゼントは?

犬の寿命は、近年では14~15年くらいが平均でしょうか? ラブラドー

伏せる犬
犬をノーリードにすると思わぬ事故になるかも再び

ウェルシーだよ。 パパとママと一緒にお散歩に行ったよ。 この日、ち

散歩する犬
夏が来る!夏の犬の健康管理で気を付けたいこと

関東はまだ梅雨入り前ですが、気温や湿度が高い日が増えてきました。 そ

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑