犬の肉球は何のためにあるの?役割と構造は?弱点もあるよ
公開日:
:
健康管理
犬の肉球って、ぷにぷにしていて可愛くて、ちょっと香ばしかったりして、ついついツンツンしたくなりませんか?
人間には無い、この「肉球」
何のためにあって、どんな構造をしているのでしょう?
知っているようで意外に知らないわんこの肉球の秘密について、可愛すぎるので調べてみました。
肉球の役割
1.足への衝撃を和らげるクッション
歩いたり、走ったり、ジャンプしたりするときに、体重を支え足への衝撃を和らげるクッションの役割をしています。
また、肉球は厚い皮膚でできていて、地面の熱さや冷たさも和らげています。
言わば天然の「靴」のようなもの。
私のスニーカーより、ハイスペックかも!
2.足音を消す
狩りをしていた頃は、獲物にこっそり近づけるよう、足音を消すという役割もありました。
確かに、フローリングの上を歩いても爪の当たる音はしますが、足音はしませんよね。
足音に関しては、爪を引っ込められる猫の方が上を行っていますね。
3.地面の状態を感知する
肉球にはたくさんの神経や血管があり、触れた場所の感覚を人間の指のように感じ取っています。
ウェルシーは肉球センサーが敏感だったのか、パピーの頃は、例えばアスファルトの道から芝生に変わるなど、足裏の感触が変わるとびっくりしていました。
さすがに4歳の今は大騒ぎはしなくなりましたが、犬は肉球を通して地面の状態を感知していることが、よ~く分かりました。
肉球の構造
1.ぷにぷにの秘密は脂肪と繊維組織
肉球の外側は、角質化した厚い皮膚でおおわれています。
厚い皮膚の内側は、脂肪と弾性線維(エラスチン)、膠原線維(コラーゲン)が混在した、やわらかくて弾力のある皮下組織からできています。
ウェルシー、4歳の肉球♪
2.スパイク
犬の肉球の表面は、小さな円錐状突起の集まりでできています。
確かにツルツルではなく、ザラッとした触り心地ですよね。
これが、爪とともに、犬が地面を蹴って歩くときにスパイクの役割を果たしています。
雪道でも滑らず歩けるのは、この突起のおかげです。
さすがに、タイルや氷の上はツルンってなりますね。
ウェルシーは、ツルンと滑ると
怖いよ~。
って言います。
まあ、気持ちは分かるよね。
ちなみに、猫の肉球はツルツルした感じです。
3.汗腺
犬はほぼ汗腺が無く、汗をかくことができません。
暑いときは舌を出し、ハアハアとパンティングをすることで口から熱を逃がしています。
しかし、肉球と鼻の先には汗腺があり、汗をかくこともあります。
汗をかくとは言っても、人のようにそれで体温を調節できるほどのものではなく、肉球を乾燥から守っているということです。
4.寒さから守る
犬の肉球に通っている血管は静脈と動脈がくっついているので、血液が冷えにくい構造になっています。
犬の祖先は元々寒い地域に暮らしていたので、雪や氷の上を歩いても体が冷えないようになっています。
肉球の弱点
1.怪我をすると治りにくい
肉球は皮膚の再生能力が低く、ケガをすると治りにくいのだそうです。
中身は脂肪と線維組織でパツパツの状態にあるので、尖ったものなどを踏んで傷つけると、傷口が大きく弾けるように開いてしまいます。
表皮の硬い部分は血管が少なく、肉が盛り上がってくるのにも時間がかかります。
しかも、犬の体重を支えているため負担が大きく、ふさがりかけた傷口がまた開きやすいということもあります。
2.熱や乾燥に弱い
夏の灼けたアスファルトや砂浜を歩かせると、肉球がやけどをします。
犬の肉球がやけどする恐れがある温度は40℃以上とされています。
アスファルトや砂を触ってみたときに、お風呂の温度以上に熱いと感じる場合は、外出は控えたほうが良さそうですね。
肉球を濡らしたままにしておくと、皮膚を保護している油分を奪い、乾燥の元になります。
乾燥してカサカサになったり、酷くなるとひび割れてしまうこともあります。
わが家では、3頭目のシオンが肉球がひび割れてしまったことがあり、そのときはこちらのジェルが効果がありました。
寒い時期は、雪の上を歩く、水たまりを歩く、濡れた地面を歩く程度であれば凍傷の心配はほとんどありません。
しかし、肉球が冷えてしまうことから、体が冷えてしまい体調を崩すこともあります。
温めてあげたり、マッサージをしてあげるといいですね。
まとめのようなもの
肉球は人には無いものなので、可愛くもあり不思議でもありますよね。
私は
肉球って靴みたいなものだよね。
と思っていましたが、足音を消したり、地面の状態を感知するセンサーだったり、という役割もあるのですね。
その構造はとても合理的ですが、怪我をすると治りにくかったり、熱や乾燥に弱いことも分かりました。
肉球って、可愛いだけではなくて奥深いですね。
わんこの身体を支える大切な肉球、適切なケアをして健康を保っていきたいです。
<関連記事>
スポンサードリンク
関連記事
-
体表腫瘤が完治しました
10月の上旬ごろ、シオンの左の太ももにポツッとしこりのようなものが出来ているのを発見しました。
-
犬の健康チェックと健康診断を心掛けよう
昨夜、夫がしみじみと ウェルシー 長生きしてくれよぉ~。 と言っていました。 犬が健康で長生き
-
犬が手足を舐めるのはストレス?寝る前だけや舐め続けなければ心配無し
犬のしぐさを見ていると手や足を舐めていることがありませんか? ウェルシーは前足をペロペロ舐めている
-
犬は幸せだと胴が長くなるらしい
先日、飼い主の女性が16歳のラブラドールのお腹を蹴るというニュースがありました。 犬は保護団体に保
-
犬の発情出血について知っておいてね 2回目のシーズンが来ました
ウェルシーだよ♪ あたしね、2月15日から2回目のシーズンが始まったよ。 そして、今回は
-
犬のこんな咳はケンネルコフ!治療中の経過報告
ツムギは12月9日から咳込んでしまい、その日に病院に行きました。 関連記事→犬のこんな咳はケンネル
-
犬の伸び「後ろ足編」
いつの頃からこうなったのか覚えていないのですが、イズモが腰と後足を伸ばす時の後足の恰好が面白いんです
-
犬の歯が欠けちゃいました!繁殖犬メス犬は「歯」に注意?
ウェルシーは、夕食後から寝るまでの間のまったりタイムに歯磨きをしています。 ウェルシーはパピーの頃
-
意外と簡単!自分でできる犬の耳のケア
ウェルシー地方は夏の暑さがハンパないです。 おまけに湿度が高いので、サウナ状態になります。 人に
-
子犬のお手入れは赤ちゃんをあやすように優しくね
ウェルシーは、撫でられるのは大丈夫ですが、ブラッシング、歯磨き、爪切りなど、お手入れ全般が嫌いです。
Comment