シアトル発わんこのお話 アメリカの盲導犬育成システムにも言及

公開日: : 雑感

アメリカのシアトルで生活していらっしゃるナオミ・シェラーさんが、シアトルの日本語情報サイト「JUNGLE CITY.COM」に寄稿された記事があります。

寄稿は全六回です

こちらは2014年の寄稿なのですが、この度ナオミ・シェラーさんに私のブログでこの寄稿をご紹介させていただきたい旨をお願いしたところ、快諾していただけました。

ナオミ・シェラーさんありがとうございます。

ナオミ・シェラーさんのプロフィール→こちら

P9201765

第一回

日本では「パピーウォーカー」という呼び方が定着してきていますが、もちろんこれは英語ではありません。

「子犬と一緒に歩く(歩む?)人」というような意味合いでつくられた造語です。

英語ではパピーレイザー(Puppy Raiser)です。

シェラーさんがパピーレイザーをはじめたきっかけや、アメリカのガイドドッグ(盲導犬)育成システムなどが紹介されています。

第一回 ガイドドッグ(盲導犬)パピー育成ボランティア

第二回

犬育ては家族全員で取り組むことが必要です。

盲導犬の育犬は家庭犬にも当てはまることが多いです。

だって、盲導犬だってお仕事をしている時以外は、ユーザーさんご家族と一緒に暮らす「家庭犬」ですから・・・。

私が個人的にいいなと思ったのは「NO」は使わない。

代わりに 「That’s enough 」を使う。

というところです。

叱るのではなく「それは違うよね」と伝え、正しい行動を教えていくという感じでしょうか?

日本盲導犬協会では「NO」を使いますが、それは日本人が英語で指示を出すという特殊性があるので「NO」が言いやすいためかと思います。

訓練士さんは「NO」は「Good」を輝かせる言葉と言います。

まず、正しい行動を犬に教えてあげて、正しくない行動をとった時に「それは違うよ」という意味合いで「NO」を使い、正しい行動に犬を導いて「Good」で終わる。

このようにご指導をいただいています。

しかし、やはりそこは未熟者で、つい「ダメ!」という意味で「NO」と言ってしまい、言いっ放しになってしまうことがあり、「NO」の使い方のスキルをあげたいと思っています。

第二回 犬の躾け

第三回

ドッグパーク(日本で言うところのドッグラン)の紹介です。

ドッグランでは犬がリード無しで自由に遊べますが、無礼講ではありません。

マナーを守り、楽しく利用するのは日本でも同じことですよね。

盲導犬候補パピーがドッグパークに行くことは禁止されているところは同じですが、ペットショーや動物園も禁止ということです。

第三回 ドッグパークで楽しむ

第四回

グッド・シチズン(優良市民犬)検定についてとイエローリボンについて紹介されています。

イエローリボンというのは「この犬をそっとしておいてください」というものです。

この二つが日本でも普及すればいいなと思いました。

第四回 犬のグッド・シチズンとイエロー・リボン・プロジェクト

第五回

おでかけやイベントの紹介です。

日本でも犬と一緒に楽しめるイベントなどがありそうですよね。

お出かけするためには、やっぱり犬に人社会でのマナーを教える必要がありますね。

第五回 犬とのお出かけ

最終回

日本でも犬と一緒に入れる施設が増えてきました。

しかし、飼い主さんと犬のマナーが悪いと制限が増えてしまうと思いますし、ひいては

盲導犬だって犬は犬でしょ(迷惑だよね)

ということになり、ユーザーさんが肩身の狭い思いをすることになるかもしれません。

犬を連れて出かけるときは、犬の安全と共に周りの人への配慮も大切にしたいですね。

最終回 犬との旅

まとめのようなもの

あなたのもとで暮らすことを選んだのは、犬でなくあなたです。

愛犬の生涯を「幸せな思い出」でいっぱいにしてあげてください。

犬の喜びは、あなたにとっても十分に「幸せな思い出」になるはずです。

という文章が心に響きました。

o0400030013057941859[1]

犬の寿命は、人に比べれば短いものです。

利己的ではない愛情を持って犬を慈しみ、周りの人への配慮を忘れずに、犬も人も共に幸せな生活を送っていけたらいいなと思います。

<追記>

JUNGLECITY.COM→こちら

スポンサードリンク
PREV
3回目のワクチン接種 耳のトラブルも気を付けてね
NEXT
犬が夏を快適に過ごせるクールベストとアルミプレート

gd.vol へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

  1. サナ父ちゃん より:

    ありゃ、ドッグラン禁止でしたっけ…
    今さらですが、ドッグランはよく入り浸ってました…(笑)。

    お友達がいっぱいでサナも
    「わ~い♪」
    と、他のワンコ達といっぱい遊んでしまいました…

    まぁ、いろいろと結果オーライと言うことで(笑)。

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      ありゃ!
      訓練士さ~ん
      こんなこと言っている人がいますよ~。

      ドッグランはいろいろな犬と飼い主さんがいて、実際、噛傷事故も起きていますからね~。
      マナーがいいところだったのかな?
      事故がなくて良かったです。

関連記事

多和田訓練士が語る「盲導犬の訓練って?」

日本盲導犬協会のホームページに、多和田訓練士が語る盲導犬の訓練についてのコーナーが誕生しました。

記事を読む

とったよ!二級愛玩動物飼養管理士

夫宛てにこんなものが送られてきましたよ。 イズモを見送って抜け殻になっているかと思いきや、全くいつ

記事を読む

犬にサマーカットは逆効果!熱中症の危険も!!

見た目には涼しそうなサマーカットですが、実は犬にとっては逆効果で サマーカットは犬にとっては地獄!

記事を読む

子どもと犬

知らない人に許可なく愛犬を触られるのは有り?無し?

私の周囲にはいろいろなタイプの「犬好きさん」がいます。 犬を連れてお散歩をしていると、いろいろな人

記事を読む

体温計

アラ還夫婦の新型コロナワクチン(ファイザー)接種体験記!え?離婚の危機?

2019年に、中国の武漢市で感染症が確認された新型コロナウィルスですが、その後も感染拡大は収束を見

記事を読む

フレキシブルリードは便利だが危険も理解して

フレキシブルリードってご存知ですか? 巻き取り式の伸縮リードと言ったら分かりやすいかもしれませんね

記事を読む

犬の黄色いリボン「イエロードッグプロジェクト」

ウェルシーだよ♪ みなさんは犬の黄色いリボン「イエロードッグプロジェクト」を知ってる?

記事を読む

抱っこでお散歩

犬は社会の一員!愛されわんこに育てるために心がけていること

近年では、犬はペットではなく家族の一員と考える飼い主さんが増えてきました。 犬を連れて入れる施設も

記事を読む

おもちゃを噛みながら眠そうな子犬

犬の性格診断 6つのタイプの特徴と見分け方・育て方のポイント 

先日、訓練士さんとお話しする機会がありました。 ウェルシーについてご相談している中で、訓練士さんが

記事を読む

膝枕で寝る犬

地震発生!そのとき犬はどうする?

昨日(3月16日)の午後11時36分、福島県沖を震源とする地震がありました。 宮城県、福島県では、

記事を読む

月山富田城駐車場
犬連れ月山富田城跡|中国地方屈指の難攻不落の山城

ウェルシーだよ♪ 島根県安来市にある月山富田城(がっさんとだじょう)

銅像
魚と妖怪の街境港|犬連れ水木しげるロード散策

ウェルシーだよ♪ 鳥取県境港市にある「水木しげるロード」をお散歩して

美保関灯台からの景色
犬連れ美保関散策|美保神社・青石畳通り・美保関灯台

ウェルシーだよ♪ 島根県松江市にある美保関を散策したよ。 江戸時代か

抱っこされる子犬
明日へ命を繋ぐ!盲導犬繁殖引退犬ウェルシーに孫が生まれました

わが家のお預かり繁殖引退犬ウェルシー、この度孫が生まれ、晴れておばあ

覚えているかな?パピーウォーカー育てたパピーと約10年ぶりの再会

日本盲導犬協会では、育てたパピーが盲導犬にならなかった場合、原則とし

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑