吠えをなんとかしたいその2 警戒吠え
ウェルシーは小さい頃から吠える傾向があります。
最近のウェルシーの吠えは主に「興奮」と「警戒」です。
今回は警戒吠えについて考えてみます。
警戒吠えについては、困るというほどではないのですが、できれば直って欲しいと思う気持ちがあり、何度か記事に書いていますね。
生後5か月頃→テリトリー意識からの警戒吠え
生後7か月頃→吠える~!寝ぼけながらの警戒吠えって何それ?
どんなときに吠える?
寝ているときが多いです。
家の中に怪しいものが入ってくるかも?
とウェルシーが勝手に感じたときに「わん!」と一声吠えます。
音の大きさはあまり関係なく、同じような音でも吠えるときと吠えないときがあります。
まさにウェルシーの気分次第なので、予測は難しいです。
どんなときは吠えない?
ケージにいるときに警戒吠えをしたことはありません。
外では音に驚くことはありますが、吠えたことはありません。
今まではどんな対策をしてきた?
最初の頃は、吠えてしまったら「大丈夫だよ」と声をかけたり「怖くないよ」と撫でたりしていました。
吠えはひどくもなりませんが、直りもしません。
なので、無視作戦を採ってみました。
ウェルシーが吠えても、人は反応せず何事も無かったようにやりすごす。
吠えてみたけど、誰も反応してくれないし、何も起こらなかった。
という学習になり
吠える必要はないんだな。
と思うかもしれないと考えました。
しかし、今まで一声しか吠えなかったのに二声吠えることも出てきたり、吠える回数も心なしか増えたような気がしました。
無視作戦は、ウェルシーには合わなかったかな?
そう言えば近所にも、宅配のトラックが通るだけでたくさん吠える仔がいるけれど、何回経験しても吠えなくはならないものな~。
トラックが通る→吠える→何も起こらない→吠える必要はない
にはならず、むしろ
トラックの音=「吠えろ」っていうことだ!!
みたいな感じになっています。
う~~~ん。
犬って難しい。
そこで、作戦変更です。
吠える前に対策を
何度も登場しますが、ウェルシーをお預かりしたときにいただいた、パピーの性格の特徴が書かれたプリントです。
ここに書いてある
人と一緒ならクリアしていけるよ♪
これがウェルシーのキーワードで、最初のうちは「人と一緒なら」のアプローチの方法が分かりませんでした。
ウェルシーと付き合っているうちに
- 新しい環境や音などの刺激に対して敏感で、気持ちが不安定になったり興奮する。
- しかし、人がかかわることで気持ちを安定させてあげれば落ち着くことができる。
と思いました。
訓練士さんにも相談し、ご指導をいただきましたが、具体的なアプローチは
- 撫でる。
- 声をかける。
- 座らせる。
などです。
ポイントは早めです。
吠えもそうですが、何事も行動が終わってから叱ったり褒めたりしても犬にとっては
何のこと?
なので、吠えもできれば
吠えよう
と犬が思った瞬間に、人が「叱る」「気を逸らす」などの対応を取るのが望ましいということになります。
興奮吠えについても、訓練士さんのご指導は
吠えが予測されるときは、極力吠える前に座らせるように
でした。
関連記事→吠えをなんとかしたいその1 興奮吠え
実際に行うのはとても難しいですが、やっているうちにタイミングが分かることもあるので、経験を積むのみなのでしょうね。
ウェルシーの警戒吠えも、よく観察していると吠える前に耳をピクッと動かしたり、頭にシワを寄せたり、眠りが浅い時は頭を起こしたり
なんだ、この音?
怪しいのか?
みたいな反応があることが多いということが分かってきました。
それらの反応があっても、吠えるか吠えないかは分からないんですけどね。
吠えるか吠えないかは分かりませんが、ウェルシーの耳がピクピクっと動いたら
ウェルシー?
と声をかけ
何か来た?
ママ、見て来るね。
と音のする方へ見に行ってあげます。
ウェルシーもついて来ることもあります。
何か来た?
と言うと自分で見に行くこともあります。
今のところ、声をかけた場面で吠えたことはありません。
元々吠えるつもりも無かったのか、声をかけていることによって吠えないのか、その辺りは検証できていません。
こちらが音やウェルシーのサインに気付かず(一日中犬ばかり見てもいられませんしね)一声吠えがでてしまうことはあります。
- 声をかけてもらっているうちに、徐々に吠える必要はないと思えるようになるのか?
- 声をかけられれば吠えないけど、声をかけてもらわなければやっぱり吠えるのか?
どうなるのか分からないのですが、声をかけてあげるとウェルシーも安心するみたいなので
吠えるかも?
と思ったら吠える前に声をかける。
という作戦でしばらくやってみようと思っています。
<2018年10月9日追記>
入所後、繁殖犬になって再びわが家の家族になったウェルシーですが「あること」をきっかけに、警戒吠えが激減しました。
こちら→警戒吠え改善の兆し?
この記事を書いた時点では、経過観察です。
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Comment
吠える、とかカミカミなんかは仰るとおり、
「前もって」「直ちに」
そして、出来たら
「褒める」
なんでしょうね…
普段から注意して見ていなかったらどのポイントで動いたらいいのか…
難しいですよね…
でも、ここが乗り越えられたら私もなかなかなパピーウォーカーになれるかも知れませんね(笑)
ありがとうございました。
サナ父ちゃんさん
難しいですよね。
これができたら私も訓練士になれるわ(笑)
「噛まなかったら、吠えなかったら褒める」はできそうですよね。
当たり前だと思わず、褒めてあげようと思います。
外では吠えずに、家でだけ吠えるということから考えると、その警戒吠えは縄張り意識からくるものではないでしょうか。少なくとも怖がっているのではなく、縄張りを主張しているように思えます。
であれば、早めとか気持ちを落ち着かせるとかでは、本質的には治るものではないと思いますよ。
(要求吠えではないので、無視でももちろん治らないです。)
縄張りの主張は、PWさんとの関係性、リーダーシップからくるものですので、犬が「自分がこの家を(縄張りを)守る役割ではない(リーダーではない)」と理解しない限り治すのは難しいかもしれませんね。
他のことから見てもかなり自己主張が強いようですし、このあたりもPWさんとの関係性に鍵がありそうに思えます。
もう1歳(人間なら中〜高校生くらい)を超えているわけですから、今の性格は協会からプリントを貰った当初(人間なら1、2歳)のままではなく、多くはその後作り上げたものですので、その中にヒントが有るのではないでしょうか。
つちのこさん
ウェルシーは音に敏感な仔なので、外でも聞き慣れない音は怖がります。
しかし、吠えることは無いので、家でだけ吠えるのは過去記事で書いていますが、縄張り意識と関連があると思います。
縄張り意識から吠えるのだとは思うのですが、家に来た来客や宅配の人などに吠えることはありません。
ケージにいるときは吠えないというのは、ケージが安心できる場所になっているのでしょうか?
吠えるほとんどが寝ている時というのも、音に敏感な気質な上に寝ている無防備な状態なので、本能的に怖いと思ってしまうのではないかと思うんですよね。
吠えるのは月に数回で、一声のみで、つい声が出ちゃったという感じで、吠えたてて追い払ってやろうとか、威嚇してやろうといった意図的な感じはありません。
なので、生活をしていて人が苦痛に感じるほどのものではないんですけどね。
つちのこさんがおっしゃるリーダーシップですが、試行錯誤しながら今採っている方法は
ウェルシーが吠えようとする前(耳ピクの時点)に人が
声をかけて気を逸らす。
見に行くなど、対応する。
などの行動を起こして
人が対応するからあなたは心配しなくていいよ。
と伝えられないかな?
と思っています。
今のところ、人が対応できている時は吠えません。
しかし、同じような音でも必ず吠えるわけはないので、対応し損なった時も吠えるときもあれば吠えない時もあります。
自己主張の強さ(訓練士さんは自分に正直と言っていました)は委託当初からありましたし、気質的にそうなのだと思います。
最近は、聞きわけの良さも出てきているので、良い方向に伸ばしてあげられるように頑張っていきますね。
また何かアドバイスがありましたら、よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございました。
細かいところまでは実際に見ていないので分かりませんが、少なくとも代わりに見に行くなどは下々の役割ですよ。曲者が入ってきた時に家来の代わりに様子を見に行くお殿様はいませんよね? 流石に犬は「私の代わりに見に行ってくれたのね。信頼できる」とはならないです。そこで(家来が対応して)満足して吠えなくても、違うところで必ず問題が出てきます。犬に確認させ、納得させないと。ましてや、気をそらすというのはなんの解決にもならないです。
音に敏感とか、足の感触が変わると興奮するとかからみても、かなり社会化が足りていないようですし、細かい対処療法に出るのではなく、もう少し根本を見直されたほうが良いように思います。
とはいえもう1歳超えてますし、もうすぐセンターに帰るんでしたね・・・
つちのこさん
確かにお殿様は曲者を自分で確かめに行きませんよね。
様子を見に行って、対処するのは家来の役割です。
ということは
人と犬が殿様と家来の関係だとすると
怪しい音!よし、殿を煩わすまでもない!
自分が見に行って、場合によっては吼え立てて追い払ってやる!
と犬が考えるのはOKという気がしますが・・・?
自分で見に行って納得して吠えない。
になればいいのでしょうか?
ウェルシーは、音は気になるタイプで耳を上げたりしますが、吠えるのは月に数回、一声のみ。
ほとんどが寝ている時で
わん!
と言ったので見ると、また寝てるという感じが多いです。
吠えるということは少し、神経がピリッとするんだろうなあ。
と思うので、もし直してあげらるのであれば、犬自身がもっと気楽に過ごせるだろうなあとは思いますが、たまに音に反応して一声吠えるくらいで、また何事も無かったように寝ていたりするので、人にとって「問題行動」とまでは感じていません。
性格は、持って生まれた気質と環境で作られていきますが、持って生まれた気質を変えることはできないそうです。
「稟性は生涯変わらない」
ので、敏感な仔を鈍感に変えることはできません。
それを社会化によって、受け入れられる幅を広げていくわけですが、これも訓練士さんが言うには時間のかかるタイプとのことです(私もそう思います。キャパが狭いです)
元々なんでもさらっと受け入れられる仔に比べれば時間はかかっていますが、進歩はしているのでそこを評価したいと思っています。
人も高いところが怖いとか虫が苦手とか、それぞれに苦手なことがあると思いますが、苦手でも慣れていける人となかなか慣れていけない人がいると思うんですよね。
時間がかかっても苦手を克服できる人もいますが、嫌なものは嫌、怖い物は怖いという人もいます。
それを「かなり社会化が足りない」って言われるのは厳しいような気がします。
根本を見直すというのは、人と犬の関係を殿様と家来のような関係に構築していくということでしょうか?
もしそうだとすると、盲導犬協会の方針と少しずれて来るので、自分の犬ではない以上難しいということになります。
(でも、対処療法ではなく根本が大切というのは理解出来ますし、賛同します)
ウェルシーの強みの部分も苦手の部分も訓練士さんには申し伝えてあります。
入所は13日なので、あとは訓練士さんに委ねることになりますね。
殿様と家来というのはあくまでも、代わりに様子を見に行くと犬がどう捉えるかの、ということの例えですよ(笑)そのような関係を作れということではありません。
ましてや、「怪しい音!よし、殿を煩わすまでもない!自分が見に行って、場合によっては吼え立てて追い払ってやる!」なんてこと、一言も言ってないじゃないですか(笑)
稟性とはもともともった性質をいうので、変わらないのは当たり前です(変わる性質を稟性とはいわないですから)。
ただ、ここに書かれていることの大抵は社会化や適切なリーダーシップで解決できるものが大半です。「人も高いところが怖いとか虫が苦手とか」は、大人になって治すのはかなり難しいと思いますが、子どものうちであれば慣れるのと同じことです。ましてやラブであれば普通にクリアできるはずです。
訓練士が時間がかかるといったとのことですが、どれくらい時間を掛けるおつもりだったのでしょうか。残念ながらウェルシーちゃんの社会化期は終わってしまっています。訓練士が時間がかかるというのであれば、「社会化期内に」徹底的に社会化すべきであり、そういう意味で時間を掛けるべきだったのだと思います。(1年、2年かけるとかいう意味ではないです。)そういった意味で「社会化が足りない」と申し上げたのです。
幼稚園生〜小学生(パピー)でできることと、高校生〜大人でできることは違うのと同じですので、訓練士さんにできるのは、あくまえパピーの間に作られた性格の上で、我慢させたり耐えさせたりということです。本質的に「怖い」などという感覚をなくしてあげることは、やはりパピー時代にどういう経験をしたかで決まってきます。
今後、オーナーが変われば関係性もその人と1から築くことになります。ウェルシーちゃんは頭のいい子のようなので、リーダーシップに関わる部分は激変する可能性もありますよね。今後の変化に期待しています。
殿様と家来の件、納得できました。
曲者の話が出て、ちょっと混乱して失礼なことを書いてしまいました。
申し訳ありませんでした。
刺激に敏感(得意なことに対しても苦手なことに対しても)なのは、ウェルシーの稟性の部分だと思います。
その中で、得意な分野はよく伸びてきていますし、苦手に関しても進歩が見られます。
例えば、爪切りなどお手入れ系はとても苦手(体感受性が強い)でしたが、この2~3か月の間に大丈夫になりました。
多分、好きになったわけではないのでしょうが、受け入れることができるようになってきたのだと思います。
足場が変わるとびっくりするのも、かなりの進歩を見せています。
フカフカした感触(砂場など)がまだ苦手ですが、落ち着くのは早くなりました。
多分、フカっと感じたときにキャッと思うのは変わらないと思いますが、気持ちをフラットにもっていくことはできるようになってくると思っています。
つちのこさんから見れば、社会化は足りないということになるのかもしれませんが、私達としてはかなり重点を置いてきました。
1回2回経験すれば慣れるというタイプではないし、怖い思いをさせてしまうと
怖いから絶対やだ!
になりかねないタイプですが、人が係わる(声をかけたり、励ますなど)ことで頑張ってくれるタイプでもあります。
ここが委託当初にいただいたプリントに書いてあった
「人と一緒ならクリアして行けるよ♪」
の部分だと思っています。
人が係わりながら、経験を積み重ねていくように努力はしたつもりです(それでも足りないのかもしれませんが)
社会化は本当に大切で、子どもの頃にいろいろな経験をさせなければならないということは絶対に正しいですし、絶対にさせるべきです。
それは大前提としても、社会化さえすればなんでも解決とならないところもあるのが難しいですね。
やはり、その個体が持って生まれた気質に左右されるところもあり、受け入れられる限界も個体差があり、無限と言う訳にもいかないでしょう。
人でも、子どもの頃に経験していても怖い物は怖いという人もいるわけですしね。
(うちの母は農家の生まれで、子どもの頃に養蚕を経験していますが、芋虫毛虫は見るだけで身震いします 笑)
知っている仔で、パピーの頃に物を怖がる仔がいました。
風に揺れるブルーシート、お店の旗、猫避け?に置いてあるペットボトル、車やガラスに映る自分の姿などなど・・・。
PWさんは、根気よく怖がるものの前で座らせて観察させて「怖くないよ、大丈夫だよ」と伝えるようにしたそうです。
それでも入所までには直らなかったそうです。
しかし、訓練に入ってから劇的に変化したそうです(盲導犬になりました)
パピー時代に積み重ねてきた社会化が、成犬になってから花開いたという感じでしょうかね?
いろんな仔がいます。
ウェルシーの限界がどこにあるかはわかりませんが、進歩を感じるところがいろいろとあるので、今後を楽しみにしています。
いろいろとご意見をありがとうございました。
また次の仔で役立てることができたらと思います。
家庭犬のトレーナーとして多少なりとも犬と係っております。
社会化というのはその犬によって違いがあります。
すべての事をこの期間にマスターさせる事は不可能です。
犬によってはこれは絶対だめという子もいます。
いかにストレスを感じずに治す又は減らすということです。
犬と一緒にさんのブログを読んでいると社会化が不足しているとは思えません。
後からああだこうだいうことは簡単ですよね。
今、どうすればいいのかですよね。
これまで同様に信頼できる方(訓練士さん)に相談して対処されてください。
犬も見ていない方の意見など無視でよいのではないでしょうか。
言葉で伝えるのは難しいです。
実際に犬を観察しなければ対処方法は決まりません。
私も犬と一緒にさんにこのように対処したらとは言えません。
ブログだけで社会化が足りないとか方法が間違っているとかは言えません。
(虐待等ならば間違っているとかも言えますが。)
十頭いれば十通りのトレーニング方法があるからです。
又、犬は人間をリーダーとはみなしません。別の生き物なのです。
今は主従関係ではなくパートナーという考え方でトレーニングをします。
書き込みの中に気になるコメントがあったのでコメントさせていただきました。
パピーを見ているのは犬と一緒にさんです。
訓練士さんとも相談しながら犬と向き合っているのですから、自信を持って犬育てをしてください。
乱文になってしまいましたが応援しています。
犬好きおやじさん
トレーナーさんなんですね。
家庭犬ですと、小型犬から大型犬までいろいろな犬と接していらっしゃると思います。
社会化期(一般には生後4週~13週頃と言われていますね 16週という説も?)は恐怖心や警戒心より好奇心が勝つので、いろいろな場所に連れて行き、老若男女さまざまな人に会わせて、他犬や他の動物にも会わせることが大切、ということですが、家に迎えるのは8週くらい(ウェルシーは7週でしたが)ですし、残り1~2か月なります。
抱っこで出かけ、いろいろな人に会ったりいろいろなものを見せたり、私たちなりには経験をさせてきたつもりです。
ただ、犬も新しい環境(家)に慣れるのや、トイレやハウスなどの人との暮らしのルールを学ぶだけでもいっぱいいっぱいになりがちだったり、ワクチンも終わらないと、連れて行ける場所も限られてしまうので、限界はありますね。
この時期を過ぎると、見知らぬ場所や生き物などに恐怖心や警戒心を抱くようになると言われていますが、私達が犬を本格的なお散歩に連れて行けるのはこのくらいの時期からになります。
行動範囲を広げていきますが、受け入れていく早さやキャパの広さ、そしてその仔に合う社会化の方法は、本当にその仔によってそれぞれですね。
協会の訓練士さんと相談しながら、苦手なものをクリアしていくようにしてきました。
他の仔がなんてことも無いような階段の昇降なんかも本当に大変で、訓練士さんもウェルシーに噛まれながら(笑)見てくださり、ウェルシーに合う方法を考えてくださいました。
今ではいい思い出ですが(笑)
以前(もう亡くなりましたが)他犬が苦手で他犬を見つけると吠える仔がいました。
当時2歳くらいだったと思います。
飼い主さんは丁寧にその仔と向き合っていました。
やがて、その仔は他犬を見つけると自ら距離を取ってすれ違ったり、飼い主さんの向こう側へ回り込んですれ違ったりできるようになり、ゼロではありませんでしたが、滅多に吠えなくなりました。
そこまでになるのに年単位の時間がかかったと記憶しています。
子犬の頃よりは手間も時間もかかるのでしょうが、社会化を諦めてはいけないなと思うできごとでした。
犬は人と上下関係を作らない。
という考え方も、今は主流になっていますね。
しつけ本などを見ても
上下関係はつくらない。
リーダーシップが大切。
いやいや
主従関係だ。
など、いろいろな考え方があって戸惑います。
それだけ、犬は個性的で十頭十色で、その仔に合う方法はそれぞれなのかもしれませんね。
日本盲導犬協会では、犬は家族の一員(中心ではありません)とか、パートナーと考える方針なので、犬を服従させるような方式は取っていません。
犬が言うことを聞かない時は、犬の言い分にも耳を傾けてあげて、どうしたらいいか対処法を考える(伝わりますか?)ような感じで、その犬の個性を尊重した指導をしています。
訓練士さんは、犬自身が自らの意思で人が望む態度をとっていけるように犬と話(?)をつけていきますね。
犬好きおやじトレーナーさんも、そんな感じですか?
ブログを読んでご意見をいただけるということは、大変にありがたいことなので、私はいろいろな方のご意見やお話を伺って役に立てていきたいと思っています。
なので、いただいたご意見は無視なんてしませんよ(笑)
ウェルシーと過ごす時間は少なくなりましたが、育ての親としてできることを精一杯やっていきますね。
応援ありがとうございます。