犬にも個性がある!性格や行動を理解して仲良く暮らそう
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繁殖犬~引退後のウェルシー, 犬育て
富士ハーネスに遊びに行ってきました。
富士ハーネスは、ウェルシーが生まれて生後約2か月までを過ごし、私たちの元へ委託され、約1歳になるまでパピーレクチャーに通った場所です。
犬育ては子育てと同じ!個性を大切に
この日は特に用事があったわけではなく、遊びに行っただけですが、ウェルシーが生まれてからパピーウォーキングの間、ずっとお世話になった訓練士さんにお会いしたかったので、事前にアポをとっておきました。
訓練士さんは、ウェルシーと遊びながらウェルシーの良いところをや課題を見てくださり、課題についてのご指導もいただきました。
感受性が強いという個性を肯定的に捉えよう
ウェルシーは、人と一緒に何かをするのは大好きなので作業は得意です。
家庭では、遊ぶのが大好きで新しいこともどんどん覚えるので、楽しい犬です。
一方で待機が苦手だったり、人への興奮が高かったりします。
それでもパピーの頃に比べると、心の成長とともにずいぶん進歩しました。
訓練士さんに
おとなしく座って、人に撫でてもらえる犬になって欲しい。
とか
カフェなどで足元に伏せているときに、人が近くを通ったくらいでいちいち気にしない犬になって欲しい。
とか、つい思ってしまうのですが高望みでしょうか?
と聞いてみました。
すると
高望みです!
とキッパリ。
ウェルシーが持って生まれた気質として、感受性が強く刺激に敏感なので、いろいろな刺激につい反応してしまいます。
これを、訓練で鈍感にすることはできません。
元々の気質を変えることはできませんが、今日私が入ってきたときも興奮はしましたが、甘噛みはしませんでした。
伏せているときに立ち上がってしまっても、ウェルシーはコマンドが聞けるので「Down」と言えばまた伏せることができています。
毎日の取り組みで成長しているところですし、年齢と共にウェルシーなりの落ち着きは出てきているので、それで十分です。
訓練士さん
ウェルシーはそういう仔。
ウェルシーのままでいいのですよね。
「刺激に敏感」だからこそ、名前やコマンドへの反応もいいわけですし、褒められることに対しても敏感で、やる気を出してくれるのですものね。
「刺激に敏感」の人にとって都合が悪い部分は、人がフォローしてあげることでウェルシーも過剰な反応はしなくなってきていますものね。
以前、富士ハーネスでお会いしたユーザーさんの盲導犬も、ユーザーさんの足元で伏せているときに、後ろを通った人の気配に反応して体を起こしかけました。
ユーザーさんは盲導犬の背中を手でポンポンとして
伏せていてね。
と伝えていました。
盲導犬はまた穏やかに伏せました。
反応しないことを目指すのではなく、反応しても今やるべきことを思い出させてあげればいいのですね。
これは、ウェルシーではなく私たちの課題になりますね。
人が教えてあげられること
日本盲導犬協会では、出産と子育てを富士ハーネスで行う(ボランティアさんの自宅で行う方もいます)ので、担当スタッフさんが母犬や子犬のお世話をしてくださいます。
なので、訓練士さんに繁殖犬ボランティアに求めていることを聞いてみました。
繁殖犬ボランティアさんには
- Sit、Down、Wait、Comeなどの基本的なコマンドに従えること。
- 犬たちの部屋には、子犬用の毛布や排泄用の人工芝などを置いたりもするので、いたずらをしないこと。
などをおうちで教えてもらえると助かります。
ということでした。
持って生まれた気質は変えられませんが、人が教えてあげられることはきっとたくさんありますね。
まとめのようなもの
久し振りに、ウェルシーがパピーの頃から成長を見守ってくださった訓練士さんにお会いできました。
いろいろとご指導をいただくことができました。
ありがとうございました。
私たちは今までパピーウォーカーだったので、1頭の犬と暮らすのは約1年でした。
お預かりしたパピーに「人と暮らすことは楽しいこと」と教え、人と生活するうえでのマナーを教えることを心掛けていました。
その仔の良いところを伸ばして送り出してあげたい。
と欲を出したり、難しいと感じるところは
入所後に訓練士さんにお願いしてしまおう。
という甘えもありました。
なので、ありのままのその仔をまるごと受け入れて一緒に暮らしていく。
ということは、頭では分かっていても実感に乏しかったのかもしれません。
家庭犬の飼い主のみなさんだったら
いいところも、あらら~と思うところもまるごと全部「うちのこ」の個性。
その全てが愛おしい宝物なんだよ。
というのは当たり前すぎることですよね。
その仔はその仔のままでいいんだよ。
全てが大好きだよ。
それが犬にとっての幸せだということに改めて気づきました。
ウェルシーは、私たちを成長させるために帰ってきてくれたんだね。
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Comment
最近はパピーウォーカーに求められる事、といいますか、役割が厳しくなったというお話しをよく耳にします…
私とかはそもそも、大して躾もせずにそこそこ、おおらかに楽しく育てちゃったので今ならダメなパピーウォーカーなんでしょうね(笑)
盲導犬になるならないはさておき、そのコの事を第一に考えてあげた場合、一番大事な事はそのコの全てを受けとめてあげる事なのかな、と…
そのコがこれから生きていくのに、人に怯えたり、怖がったりしない、かわいいワンコになれるよう、手助けしてあげたいですね…
サナ父ちゃんさん
最近はパピーの頭数も増えていますから、家庭でできることはなるべく家庭で教えてほしい。
という雰囲気は感じますね。
しつけは大切ですが、それ以上に「人と一緒に生活することは楽しい」ということをパピーに伝えるのが大切だと思います。
そこは家庭でなければ教えられないことなので・・・。
しつけは、できていれば訓練士さんは訓練に集中できるので助かるとは思いますが、訓練センターでも教えられますものね。
さすがにSitって何?Downって何?ではまずい気はしますが、人の話を聞く姿勢ができていれば大丈夫かと・・・。
ウェルシーの担当訓練士さんは、パピーウォーカーさんには「夢中づくり」を重要視してほしいとおっしゃっていました。
入所後、おもちゃを使って訓練をしていくので
犬がひとりでおもちゃで遊ぶのが楽しい。
ではなく
おもちゃを使って、人と一緒に遊ぶのが楽しい。
と教えてあげて欲しいということでした。
わんことの暮らしは、やはりその仔の個性を大切にして、その仔の全てを受け止めてあげることが一番大切ですね。
人に撫でられたからって大騒ぎにならなくていいんだけどな。
と思うのは、穏やかな犬が好きな私の都合っていうだけですものね。
口が出るのだけは、人に迷惑をかけてしまうかもなのでやめさせたいです(だいぶ良くなりました。頑張ります)