子犬を育てるって大変!ノイローゼになりそう

公開日: : 犬育て

先日、富士ハーネスに行ってきました。

お約束はしていなかったのですが、たまたまウェルシーがパピーのときに担当だった訓練士さんにお会いすることができました。

富士ハーネス

犬は愛されるために生まれてきた

ウェルシーについては、まだまだ課題もあるのですが、成長を楽しみながらのんびり暮らしています。

などとお話ししました。

子犬育ては得意なところを伸ばそう

お話の中で、訓練士さんは

パピーウォーカーさんによっては、パピーの苦手なところや問題行動につい目がいって、それを治そうと悩んでしまう人がいますね。

どの仔にも得意なこともあれば苦手なこともあるので、パピーの頃は得意なことを伸ばす方に気持ちを向けて欲しいと思っています。

人にとって困ると思う行動も、パピーが理解できる「時期」というのもあって、その時期が来ていないといくら治そうとしても治らないこともあります。

むしろ、得意なところを伸ばして行くことで、苦手や問題と思われる行動が改善する場合もあるんですよ。

と言いました。

そうは言っても苦手や問題行動は生活していて辛い

子犬を迎えると、夜泣き、排泄の失敗、甘噛み、家具を齧ったり、執拗に吠えたり、飛びつく噛みつくなど、いろいろやってくれて

ノイローゼになりそう~!

と思ったりしますよね。

それは

  • トイレを早く覚えて欲しい。
  • 人の手足や家具を噛まないでほしい。
  • 何が気に入らなくて吠えるのよ~。
  • どこに興奮スイッチがあるのかさっぱりわからん!
  • 吠えたり噛んだり飛びついたりしないでほしい。

などと、人の要望に子犬が合致しないことを大変に感じてしまい、不満に感じるからですよね?

カーテンにじゃれつく子犬

また、ちょっとした音に怖がったり、吠えたり、散歩で歩かなかったり、引っ張ったりすると、それを「問題行動」と捉え、理由を考えもせず叱って人の意向に沿わせようとする人もいます。

確かにちょっとしたことで吠えられるのは不快ですし、思うように育ってくれない子犬にイライラしたくもなりますよね。

犬はロボットではありませんから、人が思うとおりに操作することなどできるわけがないのですが、自分に余裕が無くなってしまうとその「当たり前」のことが見えなくなってしまうんですよね。

全てを受け入れる

子犬がトイレを失敗するのは当たり前なので、根気よく教えていくしかありませんよね。

吠えたり噛んだり飛びついたりするのも、それしか自分の気持ちを表現する方法を知らないだけで「問題行動」ではありませんよね。

子犬は人と同じように性格もそれぞれです。

わが家でお預かりした仔の中で一番神経質だった仔は、人から見ると些細なことでパニックになりました。

パニックになると部屋中を走り回ったり、八つ当たりのように人に飛びついては、手当たり次第に腕や服をガブガブ噛んできました。

また、気に入らないことがあると「飛びつく噛みつく」でした

飛びついたり噛みついたりすることで、さらに興奮してエスカレートしていきますし

  • 何がストレスになるのか?
  • 何が気に入らないのか?

さっぱり分からず本当に辛い時期がありました。

人に攻撃的な態度をとるのは、主従関係ができていないからだ。

と他人に言われ、傷つくこともありましたしね。

その仔を育てたときは、人は飛びつきや噛みつきを回避するようにしたり、子犬を落ち着かせるように工夫もしましたが、生活の中では

  • 歩くときはあまり足音を立てないように
  • 動きもおばあちゃんのようにゆっくりと
  • ドアの開け閉めなどもゆっくり
  • 大きな音をたてないように
  • 話しかけるときも大きな声を出さず穏やかに話しかけるように

しました。

お散歩も、静かな住宅地を歩き「人の横で歩く」などのしつけは後回しにして、とにかく「散歩は楽しい」と思ってもらえるように子犬のペースを大切にしました。

散歩する子犬

そこまで犬に気を使うの?

と周囲の人には言われましたが、ストレスがかかるとパニックになるので、生活の中でなるべく子犬にストレスをかけたくなかったのです。

やがて

安心して甘えられる。

ありのままの自分を大切にしてもらえる。

という実感が子犬に自信を持たせて、イライラすることが少なくなり、生活も落ち着きが出てきて、お散歩も楽しく歩けるようになってきました。

その頃には、人も特に気を使わず普通に歩いたり、ドアの開け閉めをすることができるようになりました(笑)

人と一緒に生活する以上、しつけを全くしないわけにはいきませんが、子犬が

自分はここで安心して暮らしていけるんだな~。

と思ってくれたあたりで、聞き分けが良くなっていきました。

犬が問題行動を起こすときは犬自身が一番辛いと思っているはずなので

こういう犬であって欲しい。

という人の希望はとりあえず脇に置いて、その仔をまるごと受け入れて愛情を注ぐことを最優先にしました。

犬は愛されるためだけに生まれてきたのですから。

まとめのようなもの

私自身もウェルシーに対して

もっとこうだったらいいのになあ。

と思うことはいろいろとあります。

でも、例えばフレンドリー過ぎるのも

それも長所だよね。

と思ったり

雷やサイレンは全く大丈夫なのに些細な音にびっくりしたりするのも

ビビリなのも可愛いよね。

と思えるようになってきたら、ウェルシー自身も優しい仔になってきたように感じます。

人が

なんでこんなことをいちいち怖がるのかしら?

などと思うのは、ウェルシーにネガティブな感情として伝わってしまうのでしょうね。

君は君でいい♪

です。

子犬の時期は短いです。

悩むこともあると思いますが、一瞬しかない可愛い時間をたくさん楽しんでくださいね。

私も、ウェルシーの良いところを見ていこうと思います。

訓練士さん、お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

(写真は、1枚目ウェルシー、2~3枚目シオンです)

【パピーウォーカー実践日記まとめ】子犬の委託から涙のお別れまで

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