母犬の出産後のケアと体調管理

公開日: : 繁殖犬ウェルシー

ウェルシーは2019年12月15日に初めての出産をしました。

子犬たちはすくすく成長し、2020年2月8日にみな元気にパピーウォーカーさんに委託されました。

カートで運ばれる子犬たち

出産後の母犬のケア

犬が出産にかかる時間は個体差がありますが、いずれにせよ出産は重労働になります。

ウェルシーは富士ハーネスでの出産育児だったので、スタッフの皆さんが昼夜を問わず母犬と子犬のお世話をしてくださいました。

授乳期

子犬が産まれてから約3週間程度が授乳期になります。

この時期の子犬の栄養は全て母犬のお乳にかかっているので、母犬は栄養価の高いフードを十分に食べる必要があります。

ウェルシーは、最盛期には1日に2㎏のフードを食べていたということでした。

普段が1日に310gだったので、おおよそ7倍!

人に置き換えるとどのくらいの量になるのでしょう。

それでも、みるみる痩せていきます。

授乳する母犬

写真だとわかりにくいですが、触ると皮膚の下はすぐあばら骨という感じでした。

また、たくさん食べさせても下痢をしてしまうと、体にとって負担になるので体調を見ながらフードの量を調整していたようです。

お陰様でウェルシーは、軟便のことはあっても下痢はせず、元気に授乳期を過ごせました。

断乳後

子犬たちは、母乳と犬用ミルクの混合育児の後、断乳して

犬用ミルク

ふやかしフード+犬用ミルク

徐々にフードの量を増やしていく

固形子犬用フード

というように離乳を進めていきますが、ウェルシーのフードの量もそれに合わせて減っていきました。

生後50日でわが家に帰宅したときは200g×3回でした。

それを10日間くらいかけて、200g×2回にしていきました。

出産後2か月の現在

1.フード

フードの量は200g×2回です。

交配時の体重は約28㎏でしたが、まだ26.3㎏なので体重が戻ってくるかどうか様子を見ながら、最終的にフードの量を160g×2回くらいまで落としていくそうです。

体重計に乗る犬

下の写真の画面の上部に写っているのは、しぼんで垂れ下がったお乳です。

切ないです。

元に戻るのでしょうか~!

26.3㎏

2.湿疹と脱毛

出産後はホルモンバランスが変わるなどの理由があるのだと思いますが、湿疹、脱毛などのトラブルが起こります。

ウェルシーも帰宅時に、お腹やわきの下、前足の内側、後ろ足の内側など体の柔らかい部分に湿疹ができていました。

それほどひどいものではなかったので、薬は使わず消毒をして清潔を保ち、経過を見ていくことになりました。

現在はほとんど目立たなくなり、もう一息というところです。

被毛は、全体に薄~くなってしまったり、円形脱毛ができたりする仔もいると聞いていましたが、帰宅当時はそれほどではなく

結構きれいだわ。

と思いました。

しかし時期的に換毛期も重なるためか、抜け毛がものすごくて、撫でるだけでごっそり抜けます。

帰宅時より現在の方が毛が少なくなり、パサパサした感じになっています。

被毛への影響はやや遅れて出るのでしょうか?

獣医さんより、皮膚の健康を保つためのサプリを処方されました。

フードの方は、交配前から食べている今までの成犬用フードでOKということになりました。

状況により、フードも療養食になることもあるようです。

3.産後の出血

子犬を産んで50日目に帰宅しましたが、そのときまだ出産後の出血が少量ながら続いていました。

出血そのものは、出産後に子宮内に残った胎盤や卵膜、血液などを排出し、妊娠中に大きくなった子宮が収縮して妊娠前の状態に戻る過程で、生理的なものなので心配はありません。

しかし、出産が終わって50日経っても続くものなのか?

と心配になりました。

獣医さんは、診察して

大丈夫です。

様子を見ていきましょう。

ということで、現在もまだ少量の出血がありますが、経過観察になっています。

まとめのようなもの

犬は安産と言いますが、出産や子育てはまさに「身を削る」もので、そこは人も犬も同じだと思いました。

出産から2か月経った現在は、いろいろな症状はあるものの快方へ向かっています。

今日の記事は、ウェルシーの1回目の出産後の記録で、2回目はまた違うかもしれませんし、個体差もあると思います。

一般の方が愛犬の子どもを望む場合もあるかと思いますが、犬も出産育児は大変なことなので安易に考えず、獣医さんなど専門家に相談して臨んでほしいなと思いました。

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Comment

  1. そら より:

    別れがさみしい、否定的な意見を聞く等とずっと悩んでいたパピーウォーカー。
    先日、申し込み後のレクチャーに参加しました。レクチャーの内容の濃さにビックリ。凄い任務です。やろうかやらないか、ではなくやりたいけどやれるかな?に変わりました。そんななか、こちらのサイトを見つけ情報量や内容に感動。片っ端から拝見し勉強させていただいてます。イメージがわいて勉強になりとても助かります。
    繁殖犬については、何回くらい平均出産させるのかな?とかも気になりました。
    これからも更新楽しみにしています。

    • gd.vol より:

      そらさん
      コメントありがとうございます。

      パピーウォーカーのお別れについての感じ方は、本当に人それぞれです。
      一度パピーウォーカーを経験して
      お別れがつらいので二度とやらない。
      という人もいます。
      何度もリピートする人もいます。

      パピーレクチャーでは、犬育て自体が初心者だった私には難しいと感じることもありましたが、小さなことでも訓練士さんが丁寧にご指導してくださり、安心して犬育てに臨めました。
      大切な犬をお預かりするという責任は小さなものではありませんが、レクチャーの課題ができるできないは(できる方が良いのでしょうが)それ程重要ではないので、1度しかない子犬の時期をご家族で楽しく過ごし、パピーに楽しい思い出をたくさん持たせて送り出してあげる気持ちで、愛情をもって育てられる人ならば「やれる」と思います。
      日本盲導犬協会では、月に1回程度のパピーレクチャーがありますが、先輩パピーウォーカーさんから学んだり、ボランティア同士の交流も生まれて楽しかったです。

      繁殖犬の生涯出産回数は、日本盲導犬協会では、協会のHPなどでは公表していません。
      多分、その犬によって違ってくるからだと思います。
      昔のことは分かりませんが、私がボランティアを始めてからは様子を見ると、1回で引退した仔もいます。
      多い仔でも4回で、5回出産した仔は見受けられませんでした。
      (正式な情報ではないので、必要であれば直接お問い合わせいただけるといいかと思います)

      • そら より:

        素敵なお人柄がわかる心暖まるお返事ありがとうございます。
        夫婦で読み上げました。
        実は私も犬を飼うのは初めてです。私が中学の時に亡くなったひいおばあちゃんが生涯全盲だったので盲導犬にはずっと関心がありました。引き続き、サイト楽しみにしています。

        • gd.vol より:

          そらさん
          ありがとうございます。

          盲導犬育成ボランティアは「犬を飼い、犬育てから学ぶ」だけではなく、いろいろな立場の人との交流が生まれるので、私にとって大変学びになりました(今も勉強中)。
          そらさんにも、いろいろなご縁がつながり素敵な経験となることをお祈りしています。
          亡くなられたひいおばあさまが応援してくださるかもしれませんね。

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