氏か育ちか?犬の性格は遺伝と育ちのどちらで決まるの?
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繁殖犬~引退後のウェルシー
子育て中の皆さん、お子さんは両親のどちらに似ていますか?
なぜか似て欲しくないところばかり似てしまう、なんて思ったりしませんか?
人も遺伝の影響は大きいですよね。
遺伝子が同じ一卵性の双子が別々の親に育てられた場合の方が、同じ両親に育てられた二卵性の双子よりも、双子同士の性格が似ているという研究もあるそうです。
一方で、遺伝子の配列が同じでも、環境によって働き方が変わってくるという研究もあるそうです。
環境の影響も大きそうですね。
同じ親から生まれた兄弟姉妹犬も、生まれ持った気質はそれぞれですね。
犬の性格は氏か育ちか?
「氏か育ちか」という言葉がありますが、性格は「遺伝と環境」どちらによって決まるのでしょう?
「氏」なんて古い言葉を使っているくらいですから、相当昔から論争があったのかもしれませんね。
最近の生物学では
全ての形質(形態も行動も)は遺伝的要因と環境要因の相互依存的な共同作業によって決まる。
とされています。
遺伝か環境か
ではなく
遺伝×環境
ということですね。
持って生まれた資質がそのまま?
この記事を書いている2020年7月は、ウェルシーは3歳3か月です。
3歳を過ぎてだいぶ落ち着きが出てきました。
ラブラドールレトリバーは3歳くらいで落ち着く、とよく言われますが、ウェルシーの場合はだいたい当てはまりましたね。
パピーウォーカーとして家に迎えたばかり(生後2か月)頃は、母犬や兄弟姉妹、スタッフさんとの係わり中で学習していることはありますが、人の教育があまり入っていないので生まれ持った気質が見えやすいと思います。
家に迎えた頃のウェルシーに対して
- 頭が良さそう。
- 日常の小さなことでも楽しいと感じる仔(明るく前向き)。
- 心が安定している。
- 神経質ではない。
などと感じたようです。
気難しさが少なく、気立てが良く、育てやすそうと思っていたみたいですね。
こちら→生後2か月のウェルシーへ
「神経質ではない」と感じたのは、今までの仔と比較して、人が気を使う場面が少なくて済むと思っただけです。
確かに「おおらかな仔」とは書いてありませんね。
その他の記事には「お転婆」「慎重なのか怖がりなのか?」といった記述が見られます。
その後、成長と共に
- 興奮するとテンションが上がりすぎて大暴走だわ。
と思ったり
- 自己主張が強いんじゃね?
- 自分が仕切りたい番長的性格なのか?
と思ったりしています。
今思うと、テンションが上がりすぎるのは
世の中にはこんな楽しいものがあったのか!
わ~い!わ~~い!
だったり
これは思ったより怖かった~!
など、学習によって身に着けたものだと思います。
興奮をコントロールすることを、なかなかうまく教えられませんでしたね~。
自己主張は、成長と共に
- 自分の要求がどこまで通るのか計ったり
- 強気に出たら人はどのくらい自分の思うように動いてくれるのか計ったり
ということだったと思います。
こういったところは、人の接し方(環境)によって性格が変わっていきそうですね。
ウェルシーは、私たちの元へ迎えられてからずっと
どう振る舞ったらここで楽しく暮らせるのか?
考えていたと思いますが、おとなの犬として落ち着いてみると、成長と共に心の幅が広がっていたり、表現が変わってきたりというのはありますが、根本は家に来た頃に感じた性格のままで、おとなの余裕が出てきたなあ。
というのが率直な感想です。
みなさんのわんこは、いかがでしょうか?
まとめのようなもの
個々の犬の性格は生まれ持ったものがあり、それを無視して育てることはできないと思います。
しかし、育て方で変わってくるところもたくさんあるので、やっぱり育て方は大切だと感じます。
例えは悪いかもしれませんが、強引に料理に例えると
- 素材(持って生まれたもの)があって、それは変えられない。
- 魚は肉にはならないし、トマトはジャガイモにはならない。
- 元々その仔が持たない素材を持っていることにはできないし、持っている素材を無かったことにはできない。
- 同じ素材でも、違う料理が何種類も作れるよね♪
- そこにある素材をどう生かせば、どんな料理ができるのか?
- 魚を使って焼き魚はできても、焼き肉はできないけどね♪
という感じでしょうか?(やっぱり、かなり強引な例えだな)
訓練士さんが「その仔に合った方法で訓練をする」というのは、お預かり犬が成長してきた今、実感として理解できます。
どうして日本の学校教育は画一的なのでしょうか?(余談)
おとなになり、落ち着きを見せてきたウェルシーが、これからどんな犬になっていくのか楽しみです。
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