犬の足腰が弱くなる原因と足腰の鍛え方

公開日: : 健康管理

この記事を書いている2020年8月は、ウェルシーは3歳4か月です。

散歩する犬

子犬から成犬になりましたが、やがて老化が始まります。

ウェルシーができるだけ長く自分の足で歩けるように、今から心がけられることを考えてみました。

犬の足腰を弱くしてしまう習慣

犬は私たち人間の家で一緒に生活していますが、そこには本来の犬の体に合わない生活も含まれています。

犬の足腰に負担をかける原因になる生活習慣を見ていきます。

階段の昇降

階段の昇降は、犬にとっては体全体の重みが腰にかかるため、人が思う以上に腰に負担がかかります。

特に下りは重い頭が下になるためバランスを取らなければなりません。

犬は元々平面で生活する動物のため、日常的な階段の昇降に適した体の構造をしていません。

歩道橋の前に座る犬

関連記事→犬にとって階段の昇降は負担|階段を怖がるのは当然かも

【対処法】

家の階段や、歩道橋、駅の階段などは犬にとってはちょっと辛い高さになります。

小型犬は抱っこで昇降するようにし、中、大型犬はゆっくり昇降して、足腰への衝撃を少なくするように心がけてあげます。

フローリングの上を走る

フローリングは滑りやすく、犬にとっては歩くだけでも足に少しずつ負荷がかかります。

フローリングの上を思い切り走るような行動が習慣になっていると、より強い負荷がかかり足腰に大きな負担になります。

また、滑って転倒してしまうと骨折したり、関節を痛めることもあります。

【対処法】

フローリングは掃除がしやすいので、犬の安全面と部屋の衛生面を考えると悩ましいですよね。

わが家ではパピーウォーカーになったときに、フローリングの上にクッションフロアを敷くことにしました。

クッションフロアは滑りにくい材質のものを選んではいますが、全く滑らないわけではありません。

座る犬

部屋の一部分にはタイルカーペットも使っています。

これは汚れたところだけ外して洗えるので便利ですが、抜け毛は取り切れませんね。

どちらも一長一短で、場所によって使い分けという感じです。

高い位置で抱っこから降ろす

主に小型犬になると思いますが、抱っこした犬を下ろすとき、そのままの位置からポンッと降ろしてしまうと、犬が着地したときに強い衝撃がかかります。

ソファーやベッドから飛び降りるのも同じで、高い位置から床に着地する行動を習慣にしてしまうと負担が蓄積され、シニアになる頃に影響が出ます。

【対処法】

抱っこから降ろすときはしゃがんであげたり、ソファやベッドにはペット用のステップなどで段差を小さくする工夫をします。

中、大型犬は、車に飛び乗らせたり、飛び降りさせてしまう(私たちもです)人もいるかと思いますが、特に飛び降りは注意が必要ですね。

スロープを使った方がいいかな?

と思いました。

犬の足腰を鍛えるには

「鍛える」というと筋トレのようなハードな運動を連想してしまいますが、日常のお散歩を工夫するだけで足腰を鍛えることができます。

ゆっくり距離を多く歩く

鍛えるのなら早歩きの方がいいのかな?

と思いがちですが、無理なく長距離を歩く方が足腰への負担は少なく、質の良い運動になります。

中、大型犬は、人が普通に歩く速度くらいで大丈夫ですが、小型犬は努めてゆっくり歩かないと犬は小走り状態になります。

大型犬であっても「通勤速度」では、犬にとっては速すぎます。

私たちは、ウェルシーが良いテンポでトコトコ歩ける速度で「歩く」を中心に、たまに「走る」を取り入れていますが、今のところは満足度の高いお散歩になっています。

坂道を歩く

坂道を昇るためには筋肉が必要なので、いい筋トレになります。

毎日ではなくてもいいので、お散歩コースに坂道を取り入れるといいですね。

下りはジグザグに降りてくると関節への負担が少なくなります。

緩やかな長い坂道があればベストです。

いろいろな素材の地面を歩く

足の裏にいろいろな刺激を与えることも大切です。

芝生、土手などはクッション性があり、地面を肉球でぎゅっと握りしめながら歩くので、犬の足に良い刺激を与えます。

砂浜は足が埋もれながら歩くことになるので、しっかり4本の足を使わないと歩けません。

公園などの木の根っこ周りも、デコボコしているのでしっかり4本の足の筋肉を使って歩くので良い筋トレになります。

単調なアスファルトの上を歩くより、脳にも刺激があって良さそうですね。

後ろ足に意識を向けてあげる

犬は4本の足で歩いていますが、実は前足に体重の7割、後ろ足に体重の3割をかけて立っています。

重い頭を支えるために前に重心がかかりやすくなっているのですが、その分後ろ足に意識が行きにくくなり、後ろ足から衰えることが多いそうです。

犬に後ろ足を意識してもらうためには、犬の股関節や膝関節のあたりに締め付けが少ないタオル地のヘアゴムをつけるのがおすすめです。

犬はヘアゴムという異物に違和感を感じ、後ろ足を意識するのでそのままお散歩に行くだけで、後ろ足の筋トレになります。

まとめのようなもの

毎日の生活の中で何気なくやってしまいがちな、犬の足腰に負担をかけてしまう動作があることが分かりました。

毎日のお散歩を少し工夫することで、筋トレになることが分かりました。

私たちはパピーウォーカーだったので、おとなの犬と暮らしていくのは初めての経験になります。

ウェルシーがシニアになっても、なるべく長く元気に歩いてもらえるように、今から心がけられることを考えてみました。

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Comment

  1. ケインママ より:

    ワンコも年を重ねると、段々足腰が弱くなってきますよね。
    元気印のわが家のケインも、以前よりゆっくり歩くようになってきたし、暑い日はお散歩もショートコースで引き返すことも。
    最近は怪我防止のため、車高の高い車から降りる時は、抱っこで降ろしています。(乗り込む時は自ら飛び乗ってますが)
    まだ若いウェルシーちゃんも普段から適度に鍛えて、大切な足腰大事にしようね♪

    • gd.vol より:

      ケインママさん
      ケイン君、元気な仔ですが、暑い日は無理しないようにしたり、やっぱり注意は必要ですよね。
      高いところから飛び降りるのは、衝撃が大きいので関節などを痛めてしまうと嫌ですよね。
      ウェルシーもケイン君を見習って、毎日しっかり歩いて足腰の維持に努めたいです。

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