お散歩中に他犬に吠えてしまうのでおやつで気を引いてすれ違っています
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他犬他動物への対応
先日ウェルシーとお散歩をしていたら、前方から小型犬と飼主さんが来ました。
ウェルシーは、小型犬を見つけると目をそらし、またチラ見して、小型犬が近付くと、地面のにおいを嗅ぎながらチラ見しつつすれ違いました。
小型犬は飼い主さんに注目し、ウェルシーには目もくれません。
すれ違うと、飼い主さんからおやつをもらいました。
他犬に吠える犬への対策
愛犬が他犬を見つけるたびに吠えたしまったり、あるいは遊びたくて突進してしまうと、相手の飼い主さんに嫌がられますし、お散歩が大変で辛くなりますよね。
吠えられる犬も(人も)、吠える犬も(人も)お互いにストレスになります。
私の周囲には、犬は吠える生き物なので、他犬に対してものすごい勢いで吠えても、吠え続けることが愛犬のストレスになっていることに気付いていない人もいます。
他犬に対して思い切り吠えることは、吠える犬にとってストレスになっていることを理解してあげて欲しいです。
吠える経験を積ませない
犬は「吠えること」とその結果「起こったこと」を関連付けて考えます。
他犬が嫌なので吠えた結果、他犬が自分から遠ざかると犬は
自分が吠えたので他犬を追い払うことができた。
と学習し、吠える経験を積むことで、他犬を見ると反射的に吠えるようになります。
なので対処法としては、吠える経験を積ませないために極力他犬を回避するのが正解です。
でも、これだけでは
永遠に他犬を回避し続けなくてはいけないのか?
ということになりますよね。
他犬を意識しない距離から慣れさせる
私のブログでは広い公園などで
同じ空間に他犬もいる。
ことを練習し、慣れてきたら次は
なるべく距離を保てる広い道ですれ違う練習。
をして、その犬のペースで少しずつ他犬との距離を詰めていく方法をご紹介しています。
【叱るのは最悪】
上記の2つ目と3つ目の記事に詳しく書いてありますが、吠える犬を叱ることで吠えをやめさせるのは難しいです。
吠えてしまう場合は、叱るよりも対象から離れて犬を落ち着かせ、吠えるのをやめられたら褒めてあげるようにしていきます。
飼主さんが愛犬に言葉をかけるとしたら
嫌だったね。
(飼い主さんが)一緒だからもう大丈夫だよ。
落ち着いてね。
吠えるのをやめられて偉かったね。
とそんな感じでしょうか。
おやつで気をそらす
日本盲導犬協会では、パピーも訓練犬もしつけや訓練におやつを使わない方針なので、当初は
名前を呼んで自分に注目させ、うまくすれ違えたら(多少他犬を気にしても)褒める。
ということをしていました。
これは人に注目する練習にはなるのですが、相手の犬のボディランゲージを読む練習ができないので、いつまで経ってもいわゆる「犬語」を学べないのが弊害?でした。
今回ウェルシーは
- 相手を見て目をそらす。
- 相手をチラ見して、地面のにおいを嗅ぐ。
といった行動を取りましたが、これはボディーランゲージで、相手に対して敵意や絡むつもりがないことを伝えています。
相手の犬に過剰に反応しない距離で、落ち着いた気持ちで相手の犬を観察することを続けていくと「犬語」を理解(元々本能として持っているものなので)できるようになっていきます。
家庭犬の場合にはご褒美におやつを使ったしつけが可能ですし、犬にとって分かりやすく、犬のモチベーションも上がるので、個人的にはおやつはOKだと思っています。
おやつを使う場合は、他犬を見つけたらおやつを握り、愛犬の顔近くに持っていき、おやつのにおいで気を引きます。
上手にすれ違えたら、褒めておやつを与えます。
飼い主さんではなく「おやつ」を信頼して、おやつのため(だけ)に動くということも有り得ますが、是非はそれぞれの飼い主さんの考え方によると思います。
今回、ウェルシーとすれ違うときに
おやつ♪おやつ♪
になっていた小型犬ちゃんは、他犬のボディランゲージを学ぶ経験を積めないので、永遠におやつが無いと上手に他犬とすれ違えないかもしれません。
しかし、お散歩で他犬とすれ違うたびに吠えるのを防止するアイテムとして、飼い主さんがおやつを上手に使うのは有りだと思います。
まとめのようなもの
愛犬がすれ違いざまに他犬に吠えるのを防ぐために、おやつで気を引く方法もあります。
他犬に吠える傾向がある仔は、吠える経験を積ませないことが大切なので、なるべく他犬を回避します。
吠えてしまった場合には、できるだけ早くその場を離れ、吠えるのをやめたら褒める(おやつ)ようにしていきます。
吠えることも吠えられることも、それぞれの犬にとってストレスになります。
わんこたちが穏やかな気持ちでお散歩ができるといいですね。
(写真は、1枚目ウェルシー、2枚目ツムギです)
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