犬の体にできものを発見!良性?悪性?様子見していい?
公開日:
:
繁殖犬~引退後のウェルシー, 健康管理
先日、ウェルシーの口の下の辺りにできものを発見しました。
犬の皮膚に何かできてしまうと心配になりますね。
犬の皮膚のできものについて調べてみました。
できものの種類
できものにはいろいろな種類があり、色や形状も様々で、良性のものも悪性のものもあります。
良性のできものは体に害は有りませんが、膿んだり出血することもあり、治療が必要になることもあります。
良性
1.脂肪種
触るとブヨブヨした感触で、7歳以上の犬に発生することが多く、基本的に無害です。
見た目が似ている「肥満細胞腫」は悪性です。
素人が判断するのは難しいので、病院で検査を受けましょう。
2.乳頭種
一般に「イボ」と言われるもので、人にもできますね。
パピローマウィルスというウィルスに感染することによってできます。
できる場所や量などによって、切開などの治療が必要になることもあります。
中立
できものの中には、良いとも悪いとも言えないような微妙なものもあります。
1.乳腺腫瘍
良性の場合も悪性の場合もあります。
避妊手術をしていない仔、発情出血が来てから避妊手術をした仔が罹り、発情出血前に避妊手術をした仔には、ほぼ見られません。
メス犬が多いですが、まれにオス犬が罹ることもあります。
発見したらすぐに病院に行きましょう。
2.毛包腫瘍
皮膚に固いこぶのようなものができ、放置していると徐々に大きくなっていきます。
犬自身には痛みやかゆみなどの自覚症状はない場合が多いのですが、まれに腫瘍に炎症が起こることもあります。
悪性
1.肥満細胞腫
皮膚にできる場合と、消化管など内臓にできる場合があり、命に係わります。
見た目は良性の腫瘍と区別がつきにくいので、発見したらすぐに病院へ行きましょう。
2.リンパ腫
体の中のリンパ球という細胞ががん化することで起こります。
抗がん剤での治療になりますが「悪性リンパ腫」は難しい病気になります。
様子見せずすぐに病院へ!
ウェルシーのお口の下にできたのは、丸く赤っぽいできものでした。
直径3~5㎜くらいでしょうか?
病院に行ったら
人で言う「にきび」のようなもの。
毛穴の中に老廃物や分泌物、脂肪が溜まってできている可能性が高い。
と言われ、様子を見ることになりました。
約3週間経った状態が下の写真です。
ボケてしまい見づらいのですが、赤みが無くなり触ると少しふくらみを感じる程度になりました。
このまま治っていくと思われますが、引き続き経過を見ていきます。
体表腫瘤
わが家では、シオンが後ろ足の太ももの部分にしこりができ「体表腫瘤」と診断されました。
体表腫瘤というのは、文字通り体の表面にできるしこりのことですが、その種類は様々で、良性のものも悪性のものもあります。
下の写真が、当時のシオンのものです。
シオンは、切除した組織を病理組織診断し、ほぼ「良性」と言われました。
幸い、特に治療は必要なく自然に治りましたが、良性であっても切除が必要になることもあります。
まとめのようなもの
犬は皮膚にできものができやすい傾向にあり、どんな場所にもできる可能性があるそうです。
できものはイボのようだったり、しこりのようだったり、色も白かったり赤かったり黒かったり様々です。
今回調べた以外にも種類があるかもしれませんが、犬の体に何かできているのを発見したら、基本的にはすぐに病院に行った方が良いです。
ウェルシーのできものも、獣医さんは見た目と触診で「大丈夫、様子見」と判断しましたが、素人では判断がつきませんでした。
シオンの場合は、獣医さんでも見た目では判断がつかず、組織を取って検査をしました。
一般に、赤いものや白いものは良性だとか、若い犬は大丈夫などと言われますが、犬が若くても色が赤くても白くても悪性の場合もあります。
素人の私たちが良性か悪性かを判断するのは難しいです。
様子見をしている間に悪化してしまったら、治るものも治らなくなってしまうかもしれません。
病院に行ってみたら
大丈夫。
ニキビみたいなものだね~。
となるのであれば、診察料がかかっても
良かったね♪
で済みます。
これからも、ブラッシングやスキンシップをしながら、皮膚の状態を気にかけていきます。
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Comment
先代は9歳から脂肪腫が出始めました。
近所のワン友さんに肥満細胞腫で早くに亡くなった子がいたので、最初はシコリに驚き、悪性だったら、、とものすごく心配しましたが、
脂肪腫が増える度に、怪しいものは検査してましたし
晩年は、ああ、また脂肪腫ね。。と感覚がマヒしていきました。
10個以上はありましたから。
でも、最後にできたのは違った。
血腫になる前は普通のシコリみたいな時期が続いていたので
それも脂肪腫かと。。
近所の病院で検査しても、特に大きな不安材料はなく安心したのです。
組織球性肉腫から血管肉腫と、大学病院での診断名も変わり、(大学病院の獣医師もはっきり解らなかったのかも、、病名診断の最終決定者は大学の教授の名前が書かれてました)聞いたことのない病名、内臓の病気と思われる病名と
最悪の道でした。
早くに病名がわかっても、手が無かったということで自分を納得させましたが、
最初に検査をした近所の獣医は、みたことがなかったと言っていました。
本当に納得出来なかったら、早めのセカンドオピニオンも必要です。
何よりも怖いのは、飼主の「慣れ」と肝に銘じてます。
ララのママさん
早めの発見、セカンドオピニオン、そして飼い主の慣れ。
症例の少ない病気は、獣医さんも経験が無いこともあるのですね。
私も含めて、コメントを読んでいただいた皆さんが肝に銘じることでしょう。
辛い体験だったと思いますが、貴重な体験をお話ししてくださりありがとうございます。