100%間違っていた子犬の甘噛み対策

公開日: : 第一話 イズモ, 甘噛み 噛み

犬を飼ったことがなかった私は、仔犬が甘噛みをするという知識はありましたが、実際にどんなものなのか全く解っていませんでした。

やってはいけない子犬の甘噛みの対処法

来たばかりの頃のイズモは、人の姿が少しでも見えないときゃんきゃん大騒ぎなくせに、ちょっと手を出すと威嚇してくるし、ガブッと噛んできたりしました。

え~~!!か・・噛んだ!!しかも痛いじゃないの!!

「甘噛み」なんていうから、カジカジくらいのものかと思っていたのに、ガブッですよ。

ガブ噛みって言いたい!

反射的に手を引く・大きな声を出す・叱る・全てダメ

子犬の歯は細くて尖っているので当たると痛いし、想定外の痛さによせばいいのについ反射的に手を引いてしまって流血とか。。。

甘噛み防止スプレーは、手に塗ってもまるで効果が無かったし・・・。

さらによせばいいのに、つい「痛い!!」と大きな声を出してしまったり、痛い=怖いとなってしまって犬にもこちらの恐怖感が伝わり、犬も興奮してくる。

さらにさらによせばいいのに、ここで負けるわけにはいかない、最初が肝心などと思ってしまって、噛んだら強い語調で「NO!!」と言っていました。

叱ると、叱られたということに逆切れして飛びかかってきたり、吠えたり、部屋中をすごい勢いで走り回ったりしました。

何なのこの仔。

なんて気が強いんだ!

子犬ってこんなもん?

自分が想像していた子犬のイメージと全く違っていて、噛んでいいおもちゃを与えていても、すぐ人の手を噛んでくるし、最初の4~5日はどうしていいかわからず「NO!!」ばっかり言ってしまっていました。

家具を噛むのはすぐやめられたのに、なんで?と思ってしまい、ムキになっていました。

叱られてシュン!となるのならまだしも、挑発的な目をして攻撃的になるんですよね。

世間でよく言う「噛まれたらさらに手を突っ込むと苦しいのでやめる」というのも効果はありませんでした。

確かに苦しくて「ゲェ」とか言って離すのですが、次の瞬間またガブッ!でした。

今思えば、これは全部やってはいけないことでした。

床に座ると、何気なく動かす人の手は、ちょうど犬の目の高さになり魅力的なおもちゃに見えるんですよね。

しかも噛んでみると「痛い」とか声を出して反応してくれるし、犬からしたら「なんか、すっごい楽し~!」になってしまうんですよね。

自分は楽しいことをしているだけなのに、相手は攻撃してくるし「なにすんだよ!!」って思ってしまうんですよね。

「NO」は封印「Good」で「良いこと」を教えていく

おもちゃを噛んでいる時に「Good」と褒めて、なにも噛んでいないときも「Good」と褒めるようにしていました。

しかしこの時期のイズモはまだ「Good」の意味も解っていませんでしたし「NO」は語調が強いせいか、自分が理不尽に攻撃されていると思ってしまっていました。

そうです。

気が強いから反撃してくるのではなく、言葉で攻撃されて怖いから自分を守ろうとして反撃していたのです。

今思うと、本当に可哀想なことをしたものです。

兄弟姉妹から離されてたった一人で知らない場所に来て、知らない人と一緒に暮らすことになりました。

もちろん、自分の意思でそうなったわけではありません。

その知らない人達は、ごはんをくれて敵ではなさそうだけど、いきなり「No」という音で攻撃してくる。

なんで~?なんで~?

と、とっても不安だったし不快だったと思うんです。

小さな体と心で精いっぱい対応していたんですよね。

たった一人で・・・自分を守るために。。。

眠る子犬

寝ている時のイズモは天使のように可愛いのに

ガブガブ噛んでくる時は、まるで小さな猛獣でした。

部屋の隅に眠る子犬

この頃はまだ私を信頼してくれていないので、部屋の隅で寝ていることが多かったです。

甘えたい子犬

「NO」を止めていったら(つい言ってしまう事もあり、ゼロにはなりませんでしたが)だんだんそばに来るようになり

安心して眠る子犬

やがて安心しきって眠るようになりました。

膝の上に乗るのは犬が自分の方が上だと思っているから

と人に言われたので、訓練士さんに相談したら

イズモの方から来るのであれば、乗せてあげてください。

子犬なので、たくさん甘えさせてあげてください。

ということでした。

身体を密着させることは、犬も心が落ち着くようでした。

叱らず噛ませないように気を付ける

甘噛みは叱るのをやめてイズモの目線で手を動かさないように気をつけたり、噛んで来たらポケットに手をしまうなどして、気長に対応していきました。

しかし、夫婦で足並みが揃わず、夫の手を噛むのがなかなかやめられませんでした。

これが次の事件へと発展することになります・・・。

こちら→分離不安症~ビターアップル事件~

まとめのようなもの

子犬の甘噛みは、ほとんどの仔が通る道です。

月齢が低い子犬は「噛む」ことがいけないことだとは知りません。

知らないことを叱っても意味がわからず、人に嫌なイメージを持つか、遊んでもらっていると感じてしまい、甘噛みを強化してしまうことがあります。

噛まれたら手や足を隠したり、噛まれないように気を付けながら、噛んでいないときやおもちゃを噛んでいるときを褒めていきましょう。

スポンサードリンク
PREV
盲導犬パピー入所から1か月|パピーウォーかーって寂しいだけ?
NEXT
室内遊びでしつけ上手|犬が人の指示に従うのが楽しくなる!

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

関連記事

2回目のレクチャー

2013年10月20日 2回目のレクチャーでした。 残念ながらまた写真がありません。 わんこた

記事を読む

顔をマッサージされる子犬

寝ぐずり噛み対策 お顔マッサージ

委託から6日目の6月8日、家庭訪問でした。 訓練士さんにウェルシーの様子を見ていただいて、現在の様

記事を読む

クレイジー7か月~思春期がはじまるよ~

イズモのお気に入りのおもちゃ。 ホースを適当な長さに切って、両端を結んだだけのもの。 結

記事を読む

ボールを咥えて座り込む子犬

反抗期かな?コマンドを無視する子犬

生後6か月を過ぎた頃からでしょうか? ふと気づくと、イズモはコマンドを無視することがありました。

記事を読む

ぬいぐるみと犬

最後のレクチャー

2014年6月15日 最後のレクチャーでした。 7家族7頭、全員集合で最後のレクチャーを迎えられ

記事を読む

CC犬イズモ

CCボランティアさんからのお便り~つながる心~

東京でソメイヨシノの開花が伝えられた頃、わが家にも嬉しいお便りが届きました。 それは、イズモを迎え

記事を読む

お散歩は引っ張らないで歩こう!引っ張り改善の対策

イズモは、生後5か月頃からお散歩の引っ張りが目立つようになりました。 この記事は2014年1月(生

記事を読む

8回目のレクチャー

2014年4月20日 8回目のレクチャーでした。 今回はイズモ達の母犬アリスちゃん一家も参加してく

記事を読む

あおむけ抱っこ

訓練センターからは「あおむけ抱っこ」をたくさんしてくださいね。 とお願いされています。 あおむけ

記事を読む

お花見

2014年4月6日 近くの公園にお花見に行きました。 桜は満開になり、花びらがひらひらと風に舞い

記事を読む

月山富田城駐車場
犬連れ月山富田城跡|中国地方屈指の難攻不落の山城

ウェルシーだよ♪ 島根県安来市にある月山富田城(がっさんとだじょう)

銅像
魚と妖怪の街境港|犬連れ水木しげるロード散策

ウェルシーだよ♪ 鳥取県境港市にある「水木しげるロード」をお散歩して

美保関灯台からの景色
犬連れ美保関散策|美保神社・青石畳通り・美保関灯台

ウェルシーだよ♪ 島根県松江市にある美保関を散策したよ。 江戸時代か

抱っこされる子犬
明日へ命を繋ぐ!盲導犬繁殖引退犬ウェルシーに孫が生まれました

わが家のお預かり繁殖引退犬ウェルシー、この度孫が生まれ、晴れておばあ

覚えているかな?パピーウォーカー育てたパピーと約10年ぶりの再会

日本盲導犬協会では、育てたパピーが盲導犬にならなかった場合、原則とし

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑