愛犬との別れを考えてみた!元パピーウォーカーの私が家庭犬の飼い主さんに思うこと

公開日: : 犬育て

私たちは2013年にパピーウォーカーになりました。

そして4頭のパピーを育て、4頭目パピーのウェルシーが繁殖犬になり、再び家族の一員になりました。

散歩する犬

2019年12月に初出産もして、甲斐甲斐しく子育てをする様子を見ることもできました。

孝行娘♪

盲導犬パピーウォーカーとは

盲導犬の候補犬として生まれた子犬を、生後2か月頃から1歳の誕生日前後まで、家族の一員として育てるボランティアです。

当然ですが、可愛い盛りの犬とお別れになるのが定めです。

おまけに日本盲導犬協会の場合は、育てたパピーが盲導犬にならない場合、原則としてパピーウォーカーが引き取ることはできない決まりになっています。

パピーを入所させたら、もう二度と一緒に暮らすことは無いのだ。

という覚悟が必要です。

そんなパピーウォーカーの何が楽しいの?

という疑問は

こちら→1歳前後でお別れと初めから分かっているのになぜパピーウォーカーをやるの?

にまとめています。

私たちは4頭のパピーを育てましたが、どの仔もオンリーワンですし、1頭のパピーと過ごすのはどの季節も1回きりです。

駆け抜けていく時間を疾走するような生活を、最大限の力でパピーと過ごしていきました。

終わりが見えているからこそ、毎日を大切にしたいと思うのかもしれませんね。

家庭犬の飼い主さんに思うこと

ウェルシーは今年(2021年)の4月に4歳になりました。

入所してから再び家族の一員になるまで、数か月の空白期間はありますが、パピーウォーカーの頃を考えたら4倍もの時間を、既に過ごしたことになります。

短距離走は全力疾走できますが、マラソンはペース配分を考えていかなくてはなりません。

ずっと全力で走れるわけないですよね。

自分だって生身なのですから、体調が悪くて犬と向き合えないときもあります。

それは当然なのですが、最近、愛犬を大切にしていないように見える飼い主さんを見る機会が何度かあり

ヒジョーに勿体ない!

と思ってしまいました。

パピーウォーカーは、どんなに望んでも1年くらいしか一緒に暮らせないんだよ。

あなたには時間があるでしょ。

でも、その時間は「多い」だけで「永遠」ではないんだよ。

時間を「ずっと」って勘違いして無駄にしていていいの?

家庭犬の飼い主さんは、全ての季節を1度しか一緒に過ごせないパピーウォーカーに比べると

来年も再来年もあるしぃ。

というのは幸せかもしれませんが、雑に時間を消費することも多いかもしれませんね。

「お別れ」が来てしまえば、満足感も幸福感も後悔の度合いも、実は長くても短くても変わらないのかもしれません。

どんな物事にも「終わり」はいつか来ますよね。

時間は「有限」です。

中身がスカスカにならないようにしたいものです。

まとめのようなもの

愛犬とのお別れは、誰にでもやって来ます。

家庭犬の飼い主さんは、パピーウォーカーの10倍以上の時間を愛犬と過ごすことができます。

それは、本当はとても幸せなことのはずなのに、愛犬を大切にしてないように感じられる飼い主さんを見てしまいました。

本当に勿体ないことだと思います。

ずっと一緒にいられるよね。

はただの油断です(笑)

お別れは突然かもしれません。

犬との暮らしは、楽しいことばかりではありませんよね。

それでも愛犬の生涯を通して一緒に暮らせるということは、ものすごく幸せなことです。

今ウェルシーは、私にお尻を向けて爆睡中です。

寝ている犬

どんな夢を見ているのでしょう?

ウェルシーがいてくれる幸せを抱きしめて、毎日を大切に過ごしていきたいです。

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Comment

  1. サナ父ちゃん より:

    お久しぶりです♪

    確かに…
    楽しそうに散歩をしていない方、多過ぎな感じがします…
    健気に飼い主さんにわんちゃん、視線を送ってるのに飼い主さんほぼ無視…

    ホンマ、残念ですよね…
    自分も一緒におれる時間を大切に、精一杯楽しく過ごそうと思います♪

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      お久し振りです♪

      愛犬に愛情をたくさん注いで、愛犬との生活を楽しんでいる人が多いと思うのですが
      この人、なんで犬なんか飼ったのだろう。
      と思う人もいて、悲しくなりました。
      人には家族や友達もいて、自由もありますが、わんこには飼主さんしかいないので・・・。

  2. ケインママ より:

    ワンコの一生は十数年。人間に比べたら、本当に短い時間です。
    パピーから預かったケインは繁殖犬になったので、パピーウォーカーとしての別れを実際に経験したとは言い難いのですが、PWを経験すると時間の大切さを実感できますよね。
    ケインの子犬の中にはPWさんに委託される前に夭折した子犬もいました。そんな経験を経て、子犬時代を愛情いっぱいにご家庭で育ててもらえるのは本当にありがたいこと。委託期間を無事に終えて、元気に協会に戻れることは幸せなことなんだな、と心から思えるようになりました。
    ワンコとの生活も長くなればなるほど、別れの日が近づくことでもあるので、毎日をより一層大切に過ごしたいと思う今日この頃です。

    • gd.vol より:

      ケインママさん
      犬は安産と言いますが、なかなかどうして・・・。
      生まれてくるだけでも大変なことですし、無事に離乳して人の家族になるまでも大変なことですね。
      パピーウォーカーのお別れが、寂しくても悲しくないのは
      この仔には未来がある。
      という思いと
      無事に育て上げて元気な心と体でお返しできる。
      という安堵感と達成感なのかもしれませんね。

      ケイン家はケイン君との生活を最大限楽しんで、日々を大切に過ごしていらっしゃるので、いつも学びになります。
      ケイン君の優しいお顔に幸せが滲み出ていますね。

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