出産後の母犬のケアと母犬の様子

ウェルシーは富士ハーネスにて、2021年12月6日に2回目の出産をしました。

子犬を産んだ日から48日目にわが家に帰宅しました。

子犬たちは、もうしばらく子犬たちだけで富士ハーネスで過ごした後、1頭ずつそれぞれのパピーウォーカーさんに委託になります。

子犬たち

可愛い「7つの子」

みんな仲良しです♪

パピーウォーカーさん、楽しみにしていてね。

出産後の母犬のケア

私たちは、出産予定日の1週間くらい前にウェルシーを富士ハーネスに送り届け、母犬の出産と育児中のお世話は富士ハーネスのスタッフさんにお任せになります。

なので、母犬の様子はスタッフさんに聞いたお話になります。

1.落ち着いた環境を

今回のウェルシーの出産は、富士ハーネスでは久しぶりの出産ラッシュになり、同じ時期に生活をする親子が5組になりました。

出産前と出産したばかりの頃の母犬は、子育て中の母犬とは別の建物で落ち着いて過ごせるように配慮されていました。

出産にかかる時間や、出産の重軽には個体差があります。

しかし、母犬にとって重労働であることには変わりなく、出産後の母犬は疲れています。

出産前後の母犬は物音や人の動きに敏感になる仔もいます。

子犬がしっかりお乳を飲めているか、確認しつつも母子から適度な距離を取り、母犬がリラックスして子育てができるように配慮しています。

母犬にとってはお散歩も大切なため、母犬の状態を見ながらお散歩もしています。

2.子犬は人とのかかわりを

子犬が生まれて3週間くらいから、少しずつ母乳から子犬用ミルクに切替を行い断乳に向けて準備をしていきます。

子犬たちは皆、人の家庭の家族の一員として生活をしていくようになるので、人とのかかわりを大切にしていきます。

例えば、ミルクの後子犬のお顔を綺麗に拭いてあげたり

子犬の口の周りを拭く

小さい頃からマッサージをしてあげて、子犬が人に触られることに慣れていけるようにします。

マッサージされる子犬

とろ~んとして寝てしまいそうですね。

3.断乳

乳歯が生え揃ってくる生後1か月くらいになると、母犬は子犬にお乳を与えなくなっていき、やがて断乳となります。

スタッフさんのお話では、今回、ウェルシーは断乳に厳しかったそうです。

子犬たちがお乳に吸い付いて来ると唸ったり噛んだりして、子犬にビシっと

ダメ!

を伝えていたそうです。

そう言えばお迎えの日、ウェルシー母子を幼犬運動場で遊ばせていましたが、子犬同士で遊ぶ場面が多かったです。

1回目の出産の子犬たちは、委託の日になっても

ママ~、ママ~。

とウェルシーを追い回し、お乳を吸われないように服を着せているにもかかわらず、お乳に吸い付こうとしていました。

その経験から、ウェルシーは

しっかり親離れさせなくちゃ!

と思ったのでしょうか?

ウェルシーに聞いてみないと分かりませんが

犬って面白いな~。

と思いました。

子犬と母犬

取れるものなら取ってみろ~♪

子犬に絶対におもちゃを譲らない、大人げ無いウェルシー!

違うよ。

欲しいものは簡単に手に入らないんだよって、これも教育だよ。

ほんとかなあ?

帰宅後の様子

見ていて悲しくなるくらい、しぼんだお腹がたるんたるんです(泣笑)

産後の母犬のお腹

わが家は寒いのでしょうね。

手足を縮めて丸まって寝るので、ブランケットをかけてあげたら一度立ち上がってくるっと回り、器用に体に巻き付けて寝ていました。

ブランケットにくるまる犬

日の当たる時間は、窓辺で日向ぼっこをしていますが、明け方は冷えるので5時くらいからエアコンで暖房をしています。

晴れていれば室内は13℃~15℃になるので暖房は切っています。

富士ハーネスでは20℃くらいに保たれていましたが、同じような環境を整えることは不可能なので、マットや服も使用しながらわが家の環境に慣れていってもらいます。

産後のトラブル

産後はホルモンの変化や免疫力の低下で、トラブルが起こります。

ウェルシーの場合、主なトラブルは、抜け毛、湿疹、出血、で前回と同じです。

今回は獣医さんによる産後検診がまだなので、検診前の状態です。

1.抜け毛

今回は帰宅前から大量の抜け毛です。

フケも結構出ているので、肌の状態があまり良くないのだと思います。

2.湿疹

胸の辺りにいくつかできていて、リンデロンVGという抗生剤の入ったお薬を協会からいただきました。

肌の状態を良くするためのサプリも協会からいただいています。

フケも湿疹も肌の状態が弱っているということだと思うので、投与しながら清潔を保ち、経過を見ていきます。

3.出血

産後の出血は生理的なもので心配はありませんが、出血が無くなる時期は個体差があります。

前回同様、今回も帰宅時にはまだ出血していますが、色やにおいに気をつけながら経過を見ていきます。

4.その他

出産後の母犬は、授乳のためどうしても痩せてしまいます。

交配時28㎏弱だったウェルシーの体重は、お迎えの時点で25.5㎏でした。

BCSで言うと「2」ということです。

ボディコンディションスコア表

目標は「3」なのですが、指導いただいたフードの量がすごいです。

朝200g、昼200g、夜200g、夜食100g

(平常時は150g×2回です)

なんと、夜食まであるとは!

数日後の産後検診までこの量ということで、夜食は21時頃ですが寝てしまっているのを起こして食べさせたり、ツーがやや緩めになったりとちょっとした苦労がありますね。

本日(帰宅から3日目)の体重は25.9㎏でした。

体重測定

25.9㎏

しぼんで垂れ下がったお乳が切ないですね。

だんだん回復して張りは出てきますが、1回目の出産後も出産前の姿には戻りませんでした。

母の勲章!

と思うしかありませんね。

まとめのようなもの

ウェルシーは2回目の出産育児を終えて、子犬を産んで48日目に帰宅しました。

今回は2回目の出産ということで、スタッフさんに遊んでもらったりのんびりしたり、息抜きをしながら子育てができました。

出産ラッシュのため他の母犬もいました。

出産前後は他犬に吠えたり唸ったりしましたが、子犬用ミルクが始まる頃からは他の母犬とも仲良く過ごせました。

3頭の母犬

ここから先は、わが家でケアしていきます。

スタッフの皆さん、ありがとうございました。

ウェルシーと一緒に、子犬たちの成長を応援していきます。

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Comment

  1. ケインママ より:

    ウェルシーちゃん、お帰りなさい♪
    富士ハーネスでの7パピーの出産、育児の大仕事、本当にお疲れ様でした。
    母犬さんは産後痩せてしまうのが、見ていて切なくなってしまいますよね。。。
    体重戻すために、普段の倍以上のフードを食べるとは驚きです!
    ウェルシーちゃん、おうちでゆっくりして、パパさん、ママさんにいっぱい甘えようね!
    ママさんも体調管理がんばってくださいね♪

    • gd.vol より:

      ケインママさん
      ただいま~。
      訓練センターでは、スタッフさんに遊んでもらったり、お散歩に連れて行ってもらったり、ママ友と遊んだり、富士ハーネスライフを満喫していたそうです。
      子犬たちも、今回は日齢の近い仔が何頭かいたので、兄弟姉妹以外の仔たちとも遊んでいました。

      ごはんの量、びっくりしますね。
      前回は夜食はありませんでした。
      授乳中は1日に1㎏以上食べていたそうです。
      帰宅後もとても元気なのですが、身体の機能が回復するまではのんびり過ごそうと思っています。

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