【委託終了式】繁殖犬飼育ボランティアの気持ちとか

2021年12月に生まれたトーマス×ウェルシー子(M-19胎)は、神奈川訓練センターと仙台訓練センターに分かれての委託になりました。

あれから約1年、パピーたちはパピーウォーカーさんの元を離れ「訓練犬」としての一歩を踏み出していきました。

パピーウォーカーさんから写真をいただきました。

神奈川組5頭。

委託終了式集合写真

コロナ禍のため繁殖犬飼育ボランティアが、お式やパピーレクチャーに参加することは禁止という指令が協会から出ているので、パピーウォーカーさんとお会いできませんでしたが、お子さんのいる家庭が多いですね。

きっと、たくさん遊んでもらったことでしょう。

こちらは最後のレクチャー時の写真ですが、仙台組2頭。

ウェルシー子2頭

パピーウォーカーさんは、姉妹とは思えないほど顔立ちも体格も、性格も違うと言っていました。

個性豊かなトーマス×ウェルシー子です。

ユーザーにとって盲導犬とは

先日、ボランティアや賛助会員に送付される「盲導犬くらぶ」が届きました。

その中にはユーザーさんのいろいろな気持ちが語られています。

以下、あるユーザーさん(仮にNさんとします)の話(要約)です。

***

Nさんは今まで白杖を使って歩いていましたが、線路に落ちて大けがをして、外に出るのがすっかり怖くなってしまいました。

それからは外へ出るときは、ガイドヘルパーさんを頼むようにしたのですが、どうしても自分で自由に歩いているという感覚が持てず、外出には常にしんどさを感じていました。

そんな折、奥さんからの提案で富士ハーネスの「盲導犬歩行体験」に参加しました。

Nさんは、子どもの頃に犬に吠えられた経験から犬が苦手でした。

しかし、歩行体験で人と一緒に共同作業ができる犬に接して、Nさんの犬に対するイメージが一転します。

犬を怖い存在どころか尊い存在と感じました。

実はNさんの奥さんは(旦那さんに勧めておきながら)犬も含めて動物全般が苦手でした。

しかし

盲導犬とだったら、見えていた頃のように歩けるかもしれない!

というNさんの言葉で

その思いを叶えてあげたい!

と覚悟を決めました。

ユーザー初心者のNさんは、盲導犬の排泄など苦労もあるようですが

一歩ずつ成長していきたい。

としています。

また

盲導犬が社会に受け入れられるためには、ユーザーも犬の管理を通じて責任と義務を果たすことが不可欠。

と決意を語っていました。

委託終了式 メイジー

ユーザーさんにとっての盲導犬は、自分の歩行をサポートしてくれる頼もしいパートナーであると同時に、大切な家族の一員ですよね。

犬の愛らしさや優しさに癒されたり、犬からパワーをもらえることもあるでしょう。

盲導犬を使うからには、命に対する覚悟、一般の人への配慮や責任などを心に誓うのは当然ですね。

犬を飼うからには、家庭犬の飼主だって同じですが…。

誰もが社会参加できる社会であってほしい

一口に「視覚障害者」と言っても、全く見えない人もいれば、視界が狭まる、視野が欠けるなど、見えにくいという人もいます。

見えにくさも人それぞれで、不自由を感じることも人それぞれです。

生まれつき全盲の人と、病気などの理由によって途中から視力を失った人では、「見えない」ことは同じだとしても内面は全く違います。

「見えない」ことが自分の中の「当たり前」として成長した人は、視覚以外の感覚が研ぎ澄まされますが、おとなになって視力を失った人は、そこまで研ぎ澄まされた聴力や嗅覚、触覚などは身に着かないそうです。

なので、目が見えない、見えにくい人でも盲導犬を必要としない人もいますし、盲導犬がいてくれたら出かけたいときに自力で出かけられるのになあ…。

と感じる人もいます。

視覚障害者の歩行については

  • 白杖を使って歩く。
  • ガイドヘルパーを使って歩く。
  • 盲導犬を使って歩く。
  • 白杖とガイドヘルパー、白杖と盲導犬のように複数の手段を使って歩く。

など様々な方法があり、その人によって合う合わないがあります。

Nさんは点字図書館の館長を務めているということでしたが、その人に一番合う方法で、障害があっても普通に社会参加や外出ができる社会であって欲しいです。

まとめのようなもの

トーマス×ウェルシー子は、パピーウォーカーさんの元を卒業し「訓練犬」として一歩を踏み出しました。

パピーたちは、それぞれの適正に合わせて道を選んで行くことになりますが、どの仔も飼育放棄されるという最悪のことはありません。

盲導犬はユーザーさんの都合でいつでもお仕事をさせられ、家庭犬のようにのんびりしたり遊んだりできないのではないか?

という人もいます。

ユーザーさんの生活によって時間の長さや頻度は異なりますが、盲導犬もボールやおもちゃで遊んだりしていますし、のんびりくつろぐ時間もあります。

盲導犬でも家庭犬でも、生活の多くの部分は一緒に暮らす「人」によって決まります。

ウェルシーがお腹を痛め10数時間かけて産み、ガリガリに痩せながらお乳を与えた可愛い仔たち。

パピーウォーカーさんが、ありったけの愛情を注いでわが子同然に育てた可愛い仔たち。

この仔たちが、どのステージでも人と共に楽しく、そして心穏やかに暮らせることを願っています。

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Comment

  1. 匿名 より:

    ウェルさん&トーマス君仔たちのご入所、おめでとうございます㊗️ 新たな旅立ちですね。

    パピーウォーカーさんもお疲れ様でした。

    • gd.vol より:

      匿名さん

      ご返信が遅くなり、申し訳ありませんでした。
      ありがとうございます。
      全頭元気に次のステージに進むことができました。
      パピーウォーカーさんのお陰です。

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