これもシニアの兆し?それとも病気?突然の尿漏れ!ラブラドールレトリバー7歳半

公開日: : 健康管理

*記事には広告が含まれていることがあります。

ある日、床に伏せてくつろいでいるウェルシーのお尻の辺りに、小さな水たまりがありました。

えっ?えっ?

もしやこれはおしっこ?

眠る犬

本人(犬)は全く気付いておらず、意図せずの尿失禁のようでした。

犬の尿失禁とは

犬の尿失禁とは、犬が意図せず尿を漏らしてしまう状態を言います。

寝ている間に漏らしてしまう場合や、歩いている途中で少量の尿が漏れてしまう場合など様々です。

尿失禁は、高齢犬や避妊去勢後の犬に多く見られますが、病気が隠れている場合もあります。

動物病院を受診し、獣医さんにお話を聞いてきたので記事にまとめました。

実は私たちは、パピーで一度犬の尿失禁の経験があります。

こちら→分離不安症~ビターアップル事件~

に当時の様子が書いてありますが、子犬の甘噛みの激しさに悩んだ私たちが、甘噛み防止スプレー(ビターアップル)を使ったところ、心にショックを受けた子犬が立ったまま失禁してしまったということがありました。

今回のウェルシーの尿失禁は、恐怖やストレスによるものではなく部屋でくつろいでいるときに起こりました。

尿失禁の主な原因・治療法

朝一番の尿を採取し、動物病院を受診して、獣医さんに原因や治療についてのお話を聞きました。

原因(心因性以外)

1.膀胱括約筋の弱化

高齢犬や、避妊手術後のメス犬に多く見られます。

ホルモンの変化や老化によって、膀胱を開いたり閉じたりする筋肉が弱くなり、尿を保持する能力が低下します。

2.尿路感染症

膀胱や尿路に感染が起こると、炎症によって尿意をコントロールすることが難しくなる場合があります。

3.脊髄の障害

脊髄に問題がある場合、神経に信号がうまく伝わらず、尿を保持する機能が損なわれることがあります。

4.尿石症

尿道や膀胱に結石ができると、尿の流れが阻害されることがあります。

5.ホルモンバランスの異常

避妊手術後のメス犬に見られるエストロゲンの低下が、尿失禁の原因になることがあります。

オス犬は前立腺肥大や前立腺の病気が、尿失禁の原因になることがあります。

6.腎不全、クッシング症候群などの病気

多飲多尿が見られ、トイレに間に合わず漏らしてしまうことがあります。

治療

1.薬物治療

尿路感染症には抗生物質、ホルモンバランスの異常にはホルモン充填など、症状に合ったお薬を使います。

2.食餌療法

尿石症の場合は、療法食で結石の形成を防ぎます。

3.外科手術

泌尿器に問題がある場合など、手術が必要なことがあります。

4.サプリメント

尿漏れの原因が、老化現象やホルモンバランスの異常によるものの場合、サプリメントを使う場合もあります。

診断

診断は、尿検査、血液検査、画像診断などを行います。

ウェルシーは、尿検査の結果に問題が無く、画像検査(膀胱エコー検査)も問題はありませんでした。

歩き方を見て、脊髄の問題は考えられないとのことです。

なので、年齢によるものか(まだ7歳ですが、もうそんな年齢?ちょっとショック)、または避妊手術後のエストロゲンの低下の可能性が高いだろうという診断になりました。

エストロゲンの低下による尿失禁は、避妊手術後1~3年くらいで起こることが多いのだそうです。

ウェルシーさん、避妊手術からちょうど1年経ちました…。

座る犬

今回は1度だけの単発だったことと、病気による尿失禁ではないことが判明したので、様子を見ていくことになりました。

受診した日から数日たちましたが、今のところその後の尿失禁はありません。

もし、度々とか、週に何回も尿失禁が起こるということがあれば再受診します。

まとめのようなもの

犬の尿漏れは、ある日突然来るのだと思いました。

シニア期に入ってくると

仕方ないかな。

と思ってしまうかもしれませんが、病気が隠れている場合もあるので動物病院を受診することをお勧めします。

ウェルシーの尿失禁も、このまま単発で終わればいいですが、年齢と共に増えていくと思っていた方が良さそうです。

その時はまた獣医さんと相談しながら対処していこうと思います。

今回は、病気が原因ではないことが分かって、とりあえず良かったです。

これから年齢と共に色々なことが起こるのでしょうね。

未知の世界…。

ウェルシーの小さな変化も見逃さないように、心を配っていきたいです。

スポンサードリンク
PREV
愛情いっぱいに育った犬はどうなる?
NEXT
散歩中に愛犬が他人様に吠えたら謝る?謝らない?

たるたる へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

  1. たるたる より:

    7歳って盲導犬ならまだ現役の年齢だけどもう失禁とかする危険あるんですね。飲食店とかでシニアっぽい盲導犬見かけたらちょっと身構えてしまうかも…笑

    • gd.vol より:

      たるたるさん
      コメントありがとうございます。
      返信遅くなりすみませんでした。

      びっくりしますよね。
      盲導犬もロボットではなく生身の犬である以上、身体的なリスクはゼロではありませんよね。
      そのため健康面のチェックは厳しく、家庭犬なら問題にならない程度であっても、身体面で不調が見られると早期引退になることがあります。

      万一、どこかで尿漏れをしてしまった盲導犬を見かけたとしたら、ぜひユーザーさんにお声をかけていただけたらいいなと思います。
      目の見えない人は、気付くことができないと思うので周囲の人の力が必要なことがあります。
      早めに気付くことができれば、その盲導犬を受診させることもできますし、引退させる必要があるかどうかなどの判断もできます。
      人は皆、周囲の人の助けが必要な時があると思うので、できることをできる範囲で助け合える社会だといいですね。

      ウェルシーも今のところその後は尿漏れはありません。
      あれは何だったのか?
      という感じですが、生き物である以上リスクをゼロにできないのは犬も人も同じですね。
      引き続き体調管理に気を付けていきます。

関連記事

困り顔の犬

犬が人の言葉を話せたらいいのにと思った日|トイレに行きたいと言えなくて…

*記事には広告が含まれていることがあります。 読者様は 犬が人の言葉を話せたらいいのに。 と思った

記事を読む

振り向く犬

犬の死因ワースト3はガン、心臓病、腎不全、健康診断は必要?どんなことをするの?

私たちがパピーウォーカーから繁殖犬ボランティアになって、心掛ける視点が変わったところがあります。

記事を読む

フードを食べる母犬

犬のフリーズドライフードはメリットだらけ?危険性も理解して与えよう

フリーズドライの技術を使ったドッグフードやおやつが人気があるそうですね。 日本盲導犬協会のボランテ

記事を読む

警戒しながら氷のにおいを嗅ぐ子犬

犬に氷をあげても大丈夫だよ!氷の与え方と注意点 

暑い夏は、人もかき氷など冷たいものを食べたくなりますね。 犬も暑い時期は冷たいもので内側から体を冷

記事を読む

ぬいぐるみと犬

愛犬のかかりつけ動物病院の選び方|見るべきポイントは?

獣医さんは、犬の健康面でのアドバイス、診療、治療などを行ってくれる頼れる存在です。 愛犬が健康で幸

記事を読む

7歳からの老犬ごはんの教科書本

手作り犬ごはんに挑戦したい!【7歳からの老犬ごはんの教科書】を読んでみました

*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーは昨年(2023年)の夏に繁殖犬を引退しま

記事を読む

子犬に目薬を入れる

ツムギは瞼に小さいブツブツが出来ていて、目やにが出るので訓練センターの獣医さんから目薬を処方されてい

記事を読む

子犬の歯の生え変わりの時期は血生臭い

子犬の乳歯って可愛いですが、尖っていて噛まれると痛いですよね。 そんな可愛い乳歯は、いつ頃どのよう

記事を読む

シーズンパンツをはいた子犬

メス犬あるある?陰部からの出血は発情出血ではなく膀胱炎でした

メス犬は、生後6か月を過ぎると初めてのシーズンを迎える可能性があります。 小型犬より大型犬の方が遅

記事を読む

朝散歩

ツムギの咳は、悪化もしない代わりに抜けきりません。 治りそうで治らない日々が続き、嫌な感じです

記事を読む

美保関灯台からの景色
犬連れ美保関散策|美保神社・青石畳通り・美保関灯台

ウェルシーだよ♪ 島根県松江市にある美保関を散策したよ。 江戸時代か

抱っこされる子犬
明日へ命を繋ぐ!盲導犬繁殖引退犬ウェルシーに孫が生まれました

わが家のお預かり繁殖引退犬ウェルシー、この度孫が生まれ、晴れておばあ

覚えているかな?パピーウォーカー育てたパピーと約10年ぶりの再会

日本盲導犬協会では、育てたパピーが盲導犬にならなかった場合、原則とし

散歩する犬
犬の急性胃腸炎は早急に動物病院へ!原因・症状・治療・完治まで

9月も終盤になりましたが、まだ、日中は30℃近くなる日もあるウェルシ

麦茶を飲む犬
犬に麦茶は大丈夫?ダイエット中の犬の水分補給にベストかも

9月も中旬になりましたが、まだまだ暑いウェルシー地方です。 夏バテや

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑