10月10日(月祝)は盲導犬に会いに行こう

公開日: : 盲導犬ボランティア

先日、シオンを連れて地域のイベント祭りに行ってみました。

フリーマーケットがあったり、子供向けのイベントやゲームを開催していました。

人も多く路上に並べられた出店の品物や、風船を持って歩き回る子供など、ふだんあまり見ることのないものもあり、シオンの社会化のお勉強にはちょうどいいと思いました。

チラシに

盲導犬もくるよ

と書いてあったので、どこにいるんだろう?

と思いましたが見つからず、だいたい見て回ったので帰ろうかと思いましたが、シオンがまだ歩きたそうだったので、もうひとまわりしてみることにしました。

すると

屋外に設置されたマイクから、盲導犬の説明のようなお話が聞こえてきました。

そばにいたスタッフの方にシオンを指して

この仔は盲導犬の候補パピーなのですが、会場に連れて入れますか?

と聞いたら

どうぞ

と言っていただけました。

CIMG2854

舞台上に盲導犬ロンド号とユーザーの井出さんがいました。

盲導犬の候補犬が生まれてから盲導犬になるまでの道筋。

ロンド号を使って盲導犬のお仕事の実演と説明。

などのお話をしているところでした。

ロンド号の頭の上に手を出したり、頭をポンポンと軽く叩いて

この仔は今までに叩かれたことがありません。

と言うと、会場から

えぇ~!

と驚きの声が上がりました。

えぇ~!(私の驚きの声)

みんな日常的に犬を叩いているのか?

それとも盲導犬は叩いたりして訓練をしていると思っているのか?

井出さんは

盲導犬の訓練は犬が嫌だなと思うような方法は用いていません。

犬が楽しいと思える方法で訓練していきます。

この仔は叩かれたことがないので、誰が手を出しても怖がることはなく

なあに?

という顔で見ているんですよ。

と話すと会場に集まった人たちはニコニコして聞いていました。

そんなお話を聞きながら感じたのは、一般の人たちの補助犬に対する理解は、まだまだ不十分なこと。

偉そうに言っていますが、私達もパピーウォーカーをやるまでは「なんとなく」しか知りませんでした。

まだまだ知らないこともたくさんあり、勉強中です。

やはり

家を出て街を歩けば1回くらいは補助犬に出会うよね。

という社会でもないので、多くの人がなかなか身近に感じられないのでしょうね。

身体障害者補助犬法について知っている人はほとんどいませんでしたし、お仕事中の盲導犬に触ったり声をかけてはいけないことを知らない人も大勢いました。

もっともっと、多くの方に知っていただく必要がありますね。

せっかく盲導犬などの補助犬を得ても、周囲の理解が無いとユーザーさんは快適な外出ができませんよね。

私はこんなボランティアをしていながら、もし自分が盲導犬を使いたいかと聞かれたら、ちょっとためらいます。

現在、私が生活をしている市内には盲導犬は1頭もいません。

スーパーやいろいろなお店には、補助犬が入れることを明記しているステッカーなどが貼ってありますが、スッタフに教育がされているとは思えず、不快な思いをしそうな気がします。

歩けば

あ!盲導犬だ!!

という視線に晒されるのも鬱陶しいかもしれません。

エスカレーターなどでは盲導犬と一緒に乗ると、横をすり抜けていく人の進路をふさいでしまうので、聞こえよがしに舌うちをされてしまうかも?

などなど、いろいろなことを思ってしまいそうです。

今の社会では、盲導犬を使うことさえ勇気のいることなんですね。

ユーザーの側にも社会への配慮が必要ですし、社会も補助犬への理解が必要だと思います。

でも、知る機会ってなかなかありませんよね。

そこで

盲導犬に会いに行こう

です。

10月10日

西武所沢にて「盲導犬ふれあいキャンペーン」が行われます。

■『盲導犬ふれあいキャンペーン』
日程:10月10日(月祝)
時間:12:00~16:00
場所:西武所沢
内容:実演、募金活動、盲導犬PR犬とのふれあい
雨天時:雨天決行

午後1時から

午後3時から

の2回、30分のデモンストレーションが行われます。

同日はそごう大宮でも「盲導犬ふれあいキャンペーン」が行われるのですが、井出さんとロンド号は西武所沢の方に出席されるとのことです。

ふれあいをしながら募金活動もしているので、首都圏にお住まいの方、お時間のある方、ぜひ遊びに行ってみてくださいね。

盲導犬協会のPR活動もお話は分かりやすいのですが、やはり実際に盲導犬ユーザーの方のお話は実感が違います!

シオン家も西武所沢に遊びに行きます。

シオンはまだお子ちゃまなので、みなさんに飛びついてしまうかもしれませんが、良かったらなでなでしてあげてくださいね。

ロンド号もハーネスを外している時は、なでなでOKですよ♪

井出さんはこういった活動の他にも、学校で講演をしたり企業を回ったりしていらっしゃいます。

私達が補助犬への理解が少ないのは、教育を受ける機会が無かったからというのは大きいですよね。

悪意はないのだけど、知らないからどう接していいのかわからなかった。

知らなかったからお仕事中の盲導犬に触ってしまった。

そういう人は案外多いかもしれませんね。

多くの方に盲導犬などの補助犬への理解を深めていただけたら嬉しいです。

IMG_1498

実は、ロンド号とシオンは父親が同じで異母兄弟なんです。

シオン

立派なお兄ちゃんの爪の垢、しっかり舐めた?

(この記事は井出さんの了解を得てUPしています)

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Comment

  1. くるみ より:

    盲導犬についても(私もなでてはいけない、とかぐらいしか知りませんが…)

    殺処分についても、まだまだ知らないこと、知らない方がいっぱいいらっしゃいますよね。だいたい飼い方もノーリードだったり、ウンチそのままだったり、とマナーもきちんとしてない方も。

    協会の方や保護団体さんの努力が、1日も早く報われる日がくるといいですよね

    • gd.vol より:

      くるみさん
      盲導犬は一生の間に何度もお別れを経験することになるのですが、その分多くの人に可愛がられ、手厚くお世話をしてもらえます。
      盲導犬にならない仔も、しっかりした家庭に譲渡され家庭犬としての幸せを得ることができます。

      しかし、一般の家庭犬の中には幸せになれない仔もいて、最悪殺処分されてしまう仔もいるんですよね。
      私のブログを読んでくださっている方の中にも、くるみさんをはじめ保護犬を家族に迎えている方もいますが、一つの家庭で迎えられる仔の数は限度があります。
      全ての仔を救ってあげることはできないですよね。

      結局人のモラルなのでしょうが、現実を知る努力、また知らせる努力も必要だと思っています。

      盲導犬ボランティアをやっている私は、微力ではありますが盲導犬について正しく知る、周囲の方に知っていただく努力をしていきたいと思っています。
      保護団体でも啓蒙活動をしていらっしゃると思いますが、多くの人の心に届くといいですね。

      それにしても、マナーの悪い飼い主。
      どうにかなんないのかねぇ~。

  2. サナ父ちゃん より:

    ロンド君とユーザーさん、本当に頭が下がります。

    私ももっと、伝えていかないと…
    出来ることをやらないと…

    読ませて頂いて、そう思いました。

    S12胎のレクチャーでたまに一緒になったロンド君。
    サナ達よりチョイお兄さんでしたが、なかなかパピーらしいかわいい仔でした。
    他にもV12胎のビジョン君も一緒にレクチャーしてたなぁ…

    今ではどちらも立派な盲導犬。
    S12胎も5兄妹のうち3姉妹が盲導犬になったので、7頭のうち5頭が盲導犬になったのか…

    誇らしく思うと同時に、あの仔達に負けないように、出来ることをやらないと…!

    本当にそう思いました。

    今は募金活動で声を枯らすしか出来ませんが、いつかまたワンコのお世話が出来ればなぁ、と思ってます。

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      ご縁があった仔が元気に生活しているのを知ると嬉しいですよね。

      それぞれの人が出来ることをしてあげられればいいですよね。
      来月は日盲のカレンダーも販売になると思いますが、そういう寄付のついた品物を買うとか、お財布の小銭を寄付するとか。
      何もできないという人でも、温かく見守ることは出来ると思いますしね。

      うちがパピーウォーカーを続けているうちに、ぜひ復帰してください♪

  3. ロンド より:

    ブログの記事拝見しました!
    私はロンドのパピーウォーカーをしていたので久しぶりにロンドの盲導犬としての活躍を見る事ができ、家族みんなで喜んでいます!

    • gd.vol より:

      ロンドのPWさん
      ブログを見つけてくださり、ありがとうございます。

      現在、わが家に居候中の3頭目パピーも、幸せな家庭犬になった1頭目パピーも、ロンド号とは異母兄弟になるので、ロンド号にとても親しみを感じています。

      ユーザーさんは
      この仔はお仕事がよく出来る仔なので、安心して出かけられます。
      とおっしゃっていました。
      ロンド号とユーザーさんとは、またお会いできるかもしれないので、またロンド号の活躍をご紹介できたらと思っています。

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