馬に学びたいおとなの対応|馬のボディランゲージを読み取ってみた

公開日: : 第三話 シオン, 社会化

小さな牧場に行ったときのことです。

周囲をお散歩しました。

柵の向こうに馬がいるので、やたらと気にしているシオンです。

牧場を歩く子犬

馬に学ぶボディランゲージ

すると

なんと、お馬さんがそばにトコトコ歩いてきてくれました。

観光牧場なので、犬連れの人も見慣れているのでしょうか?

フレンドリーな仔で、顔を柵より少し前に出してくれました。

自分を見てくれた~♪

と思って大喜びのシオン。

馬に向かってダッシュします。

馬に向かってダッシュする子犬

わ~~~い!

ぼく、シオンだよ。

君は誰?

馬と対面する子犬

シオンは犬でも猫でも馬でも、みんな友達だと思っています。

気持ちはフレンドリーなのですが、突進してしまって相手を驚かせてしまうんですよね。

もう少し穏やかに、相手に接するということができてくれると助かるんですけどね。

柵の隙間を飛び越えそうな勢いなので、リードを固定します。

目線を下げる馬

キャピキャピのわんこに、全く動じないお馬さん。

パパとゆっくり近付いたら、頭を下げて目線をシオンに合わせてくれました。

子犬と対面する馬

これはおとなが小さい子供と話をするとき、しゃがんで目線を合わせてあげるのと同じで、相手を驚かせないようにしているのだと思います。

興奮気味の子犬に

落ち着いてね。

という気持ちもあるのかもしれませんね。

乗り出すシオンに、程よい距離をとってくれるところもさすがです。

優しい目でシオンを見つめてくれているように見えます。

しばし見つめ合って、二人は何か会話をしたでしょうか?

顔を背ける

突然

馬がすっと顔を横に背けました。

顔を背ける馬

パパちゃん、引き時です。

お馬さんに

じゃあね♪

と言われました。

馬の気持ちを理解しないシオンが

遊ぼうぜ~!

と吠えてしまう前に引き上げましょう。

吠えさせてしまうとシオンも興奮しますし、馬を驚かせてしまうかもしれないので、どちらにとってもいいことはありませんよね。

しかし、よく出来たお馬さんでした。

まさにおとなの対応。

せっかくマナーを教えてもらったのに・・・。

理解できるほどシオンの心はおとなになっていないんだよな~。

でも、少しはいい経験になったかな?

シオンが馬の対応から少しでもマナーを学んでくれたらいいなと思います。

まとめのようなもの

子犬の社会化では、なるべく多くの人や犬(日本盲導犬協会では他犬と遊ばせるのは禁止)、いろいろな動物に触れ合わせることが大切とされています。

どう扱われようと全く動じない仔もいるかもしれませんが、犬の触り方を知らない人に触れ合わせたり、社会化のできていない犬に触れ合わせてしまうと、子犬が他人や他犬は「怖い」と学んでしまうこともあります。

怖がるだけではなく、シオンのようにフレンドリーな気持ちであっても、相手に突進するのもマナー違反です。

そういう相手と常に接していると、例えば、人や犬猫を見たら突進するのが当然というような良くないマナーを学んでしまうこともあります。

盲導犬協会のパピーは、兄弟姉妹の中で育ってきてはいますが、相手へのマナーはその後も学ばなければ身に着きません。

なので子犬の社会化は、今回の馬のように穏やかにボディランゲージを使って交流してくれる相手を選ぶことが大切です。

いくらお願いしても上から手を出したり、犬を興奮させるような声を出したり「人」が一番難しいです(苦笑)

スポンサードリンク
PREV
それな~に?何にでも興味津々の子犬
NEXT
体表腫瘤 愛犬の身体をどこでも触れますか?

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

Comment

  1. miko より:

    お馬さんすごい大人〜な対応ですね。
    シオンくんとお馬さんは何を話したんでしょうね〜。
    優しい気持ちがお馬さんからシオンくんに伝えられたのかもしれませんね〜^^

    • gd.vol より:

      mikoさん
      馬は自分が大きいことをわかっていました。
      シオンは、自分が大きいことをわかっていないので、小型犬に対してもダッシュで突進して、相手を怖がらせてしまいます。
      なので、近付けられません(苦笑)
      優しく近付いて、穏やかに挨拶して、さらっと別れる。
      これが出来たらいいのですけどね。

関連記事

川遊び初体験 子犬の心の動きを観察してみた

梅雨の中休みに晴れると暑くなりますね。 シオンを連れて川に行ってみました。 先日池に飛び

記事を読む

コスモスと犬

人が大好き大興奮!他人様に甘噛みしちゃう犬も少し落ち着きが出てきました

ウェルシーは人が大好きで、人に可愛がってもらうと興奮が上がり、人に飛びついたり嬉しさから甘噛みをして

記事を読む

撫でられる犬

性格が悪い犬なんていない!頑張れ!オレ様だけど繊細な犬

シオンの新しい家族が決まりました。 早かったです。 ほっとしました。 これで生涯ずっと幸せに過

記事を読む

ノーリードの犬に襲われるかと思ったよ

パピーウォーカーのみなさんは、パピーの排泄を済ませてからお散歩に出かけるかと思いますが、家やお庭など

記事を読む

パピーウォーカーをやって良かったことのひとつは褒める経験を積めること

今年のシオン地方は、暖かく穏やかな年末年始になりました。 暖かな時間にお散歩に行ってみました。

記事を読む

大きな枝を拾う子犬

落ちているものを拾う子犬を叱る?お散歩を楽しんでいることを喜ぼう

生後8か月齢、最近のシオンは拾い食いはだいぶ減りました。 しかし、落ちているものを全く拾わなくなっ

記事を読む

ブラッシング中に眠る子犬

犬がブラッシングを嫌がるのなら気持ちいい時間だと思わせよう

わんこのお手入れでブラッシングは大切ですが、ブラッシングが好きな仔も苦手な仔もいますね。 苦手な仔

記事を読む

犬に芸を教えると飼い主が大好きになる|お手くらいできるもん!

昨日の記事にシオンのことを 芸どころかお手すらもできない と書きましたが こちら→雨の日はおう

記事を読む

座卓の下に伏せる子犬

犬と小さな子ども 仲良くできるかな?

来客がありました。 2歳7か月のお子さん連れのご夫婦。 仮にお子さんの名前を「W君」ということに

記事を読む

エレベーターを待つ子犬

犬は鏡に映る自分を自分だと認識できるの?

鏡に映る自分を自分だと認識できることを「鏡像認知」と言います。 人は2歳くらいでこの能力が備わると

記事を読む

備中高松城案内板
犬連れ備中高松城址公園|日本の歴史の転換点の舞台裏の城

ウェルシーだよ♪ 岡山県にある「備中高松城址公園」に連れて行って

本丸
犬連れ備中松山城|天空の山城は雲海だけじゃない魅力がたくさんあるよ

ウェルシーだよ♪ 岡山県にある「備中松山城」に連れて行ったもらったよ

もみじ
犬連れ富士河口湖紅葉まつり|もみじ回廊から大池公園へ散策

ウェルシーだよ♪ 富士河口湖紅葉まつりに連れて行ってもらったよ。 河

月山富田城駐車場
犬連れ月山富田城跡|中国地方屈指の難攻不落の山城

ウェルシーだよ♪ 島根県安来市にある月山富田城(がっさんとだじょう)

銅像
魚と妖怪の街境港|犬連れ水木しげるロード散策

ウェルシーだよ♪ 鳥取県境港市にある「水木しげるロード」をお散歩して

→もっと見る

  • follow us in feedly


    PAGE TOP ↑