犬がトイレを失敗する原因と対策
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犬育て, 盲導犬式トイレトレーニング
子犬を迎えたときから始まるトイレトレーニングですが、なかなかうまくいかないことも、できていたのに最近失敗するなあ、ということもありますね。
トイレを失敗する理由と対策
犬がトイレを失敗してしまう原因と対策を考えてみました。
子犬の場合はしつけが大切ですし、しつけは完了しているのになぜか失敗してしまうこともあります。
しつけがうまくいっていない
子犬のトイレのしつけが未完了。
うまくしつけられていないために失敗が多いということもありますね。
トイレのしつけは、犬に「ここがトイレ」と認識してもらって
- 排泄はトイレでする。
- トイレ以外の場所では排泄をしない。
ができるようになれば、家庭犬の場合は完了です。
教え方は、ほとんど人間の赤ちゃんのおむつ外しと同じで、寝起き、ごはんを食べた後、水を飲んだ後、遊んだ後など、排泄をしたくなるタイミングを見計らって子犬をトイレに連れて行きます。
子犬がトイレの場所を覚えるのにかかる時間は個体差があります。
焦らず、叱らず、根気よく教えてあげます。
具体的な教え方は、別記事にまとめてあるので興味のある方はご覧になってくださいね。
しつけはできているが失敗する
しつけはできているはずなのに失敗が続くこともありますね。
理由としては
- 病気や怪我
- 失敗した場所ににおいが残っている
- 恐怖や不快感
- 興奮して
- かまって欲しい
- 分離不安
- 高齢のため
などがあります。
対策としては
1.病気やケガ・におい
病気や怪我は体調を整えることが必要ですし、失敗した場所はきれいに掃除して消臭する必要があります。
わが家ではこちらを使っています。
洗面台やキッチンにマットを使っていると「そこもトイレ」と認識してしまう場合もあるので、その場合は失敗が無くなるまでマットを片付けておきます。
2.恐怖や不快感
外の音が怖いとか気になって落ち着かない、ペットシーツの感触が嫌い。
など、原因をみつけて改善してあげます。
3.興奮して
興奮しすぎる仔は、人が穏やかに落ち着いて接してあげるようにして、クールダウンさせる必要があります。
お留守番をしていて、人が帰ってくると嬉しくておもらしをしてしまう仔は、日頃からなるべく興奮させずに穏やかにコミュニケーションを取る時間を増やしていくことで、徐々に改善する場合もあります。
ごはんが出てくると嬉しくておもらしをしてしまう場合は、ごはんの回数を増やすと改善する場合もあります。
行動の根底には、愛されたい、かまって欲しいという気持ちがあるので、犬の気持ちを満たしてあげます。
4.かまって欲しい
コミュニケーションは足りていますか?
犬が「かまって」と言う前に、人の方からコミュニケーションを取ってあげて、しっかり愛情を伝えてあげましょう。
盲導犬パピーは勝手に排泄をするのはNGなので、子犬がトイレの場所を覚えたらサークルは常時閉めてあります。
わが家ではどの仔も、トイレサークルの前に立つと人が自分に注意を向けてくれるので、排泄をしたいわけでもないのにトイレサークルの前に立って
かまってよ。
とアピールしました。(写真はシオンです)
大きくなってもコミュニケーションは大切ですね。
反省!!
5.分離不安
飼い主さんと離れることが不安になり、不安からトイレを失敗してしまうので、コミュニケーションをたくさんとり、しっかり愛情を伝えるようにします。
その上で、少しずつ離れる時間をつくり
大丈夫。
と思えるようにしていきます。
一進一退の時期が続くことも多いので焦らないことが大切です。
わが家では、ビターアップルで子犬の心を傷つけ分離不安に陥ってしまった仔がいました。
関連記事→分離不安症~ビターアップル事件~
丁寧に根気よく子犬と向かい合う中で改善しましたが、極度の分離不安症の場合は、専門家にご相談されることをお薦めします。
6.高齢のため
シニアになると、自力でトイレに行けなかったり、排泄のコントロールができなくなって失敗することもありますね。
その仔が毎日を心地よく過ごすことが優先です。
おむつなどを利用し、片付けをしやすいように工夫し、人の負担を減らす方向で対処します。
まとめのようなもの
犬がトイレを失敗するのには理由があります。
- 失敗しても叱らないこと。
- 犬の心を満たしてあげること。
犬はみんな家族が大好き。
叱らず、犬の気持ちを満たし、愛情いっぱいに接してあげましょうね。
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