警戒心が強い犬の警戒を解く方法

公開日: : 第四話 ウェルシー, 犬育て

ウェルシーの場合は、もともと警戒心がテリトリー意識とセットである仔なのだと思います。

警戒心が強めな気質の子犬

わが家にお客さんが来ることになったので、滅多に使わない座布団を出しました。

ウェルシーは初めて見る座布団に大興奮でした。

においを嗅ぎまくり、ホリホリしたかと思うと、何にびっくりするのか突然走り回り、またにおいを嗅ぎ・・・。

それを数回繰り返し、何事も起こらないと思ったのか落ち着きました。

見慣れないものに興味はありつつも、ちょっと怖かったのでしょうね。

ビビリな一面もあるウェルシーさんです。

以前、クレートの上に置かれたヘルメットを怖がり吠えたこともありました。

関連記事→これって警戒吠え?

ウェルシーは自分の家に不審(とウェルシーが感じる)なものが入ってくるのを好まないようなんですね。

でも人は大好きなので、お客さんは大歓迎でした。

警戒心を感じる犬の行動

  • 怖い思いをしたことによって、その対象が怖くなり警戒するという場合もあります。
  • もともとの気質が、警戒心が強いということもあります。

犬の飼い主さんが「困るなあ」と思うのは

  • お散歩中に人や他犬に吠える
  • 来客に吠える
  • トラックの音などに吠える

等だと思います。

「吠える」と書きましたが、「唸る」「噛みつく」という場合もありますし、実害が少ないので見過ごされがちですが「逃げる」「固まる」などもあります。

警戒心はなくせるの?

ウェルシーの場合は警戒吠えの傾向はありますが、生後6か月の現在、人が困るほど過剰な吠えはしていません。

なので

怖いと思って吠えたけど、何事も起こらなかった。

だから大丈夫。

という経験を積むことでいけそうな気がするんですよね。

しかし、警戒心の強い仔には「経験させる」ということが逆効果になることもあります。

例えば人を怖がる犬を人に慣れさせようと思って、人に接する機会をたくさん作って触ったり撫でたりしてしまうと、さらに人を怖がるようになり噛みつくようになることもあります。

こういう仔の場合は、人にかまわれずそっとしておいてもらう方が「人は自分に危害を加えない」と学び、だんだんと自分から人に近づいて行けるようになったりします。

物や音も、経験によって「怖い」と思ってしまうと「怖くない」と思うことは難しくなるので、時間をかけて少ない刺激から慣れてもらうようにしていきます。

このあたりは微妙なので、犬の様子をよく見て対処していくしかありませんね。

ゆっくり慣れていってもらおうと思っています。

人見知りの犬に接するときは

知らない人を警戒するので

犬の正面に立たず、ななめ横向きに座り(しゃがみ)ます。

座る(しゃがむ)のは自分を大きく威圧的に見せないためです。

自分から犬に近づかず、犬から寄ってくるのを待ちます。

自分の体の近くで手をグーにして、犬の目線の高さにします。

グイっと出さないでくださいね。

犬が近づいてにおいを嗅いでくれたら、そのまま嗅がせてあげます。

興味を持ってくれたら、そっと胸のあたりを撫でてあげます。

頭を撫でようとすると怖がることが多いので、やめておきましょう。

横目でチラ見するくらいで、犬とは視線は合わせないようにします。

急な動きはしないようにします。

どの段階でも犬が怖がったら、そこでやめてあげましょう。

今のその仔にとって、それが限界だからです。

犬が嫌がったり、怖いと思うことをしてしまうと、ますます頑固な人見知り犬になってしまいます。

無理せず少しずつ心の幅を広げてあげましょう。

まとめのようなもの

犬が警戒してたくさん吠えてしまうと「うるさいっ!」などと叱る人を見ますが、これだけはやめておきましょう。

飼い主さんが大声を出すことは、犬は飼い主さんも自分と一緒に吠えてくれたと勘違いする場合があります。

また、怖いから吠えているのに飼い主さんにも叱られ、信頼関係が悪化する場合もあります。

それよりも怖いと感じている犬の気持ちを受け止め、犬が怖いと感じるものをなるべく避けてあげて、少ない刺激からゆっくり慣れてもらえるようにしていきます。

焦りは禁物です。

慣れるのには年単位の時間がかかる仔もいます。

吠えている犬自身が一番辛いのだということを理解してあげましょうね。

私自身は、その仔がもともと怖がりの気質を持っている場合は、本質は変わらないと思っています。

しかし、心の幅が広がることによって、たくさん吠えていたのが少しになったり、実はこれって怖くなかったんだと思えるものが増えたりするはずです。

犬の心の成長を楽しむつもりで、のんびりいきましょうね。

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