盲導犬パピーママ犬に会う!母子はお互いを覚えているのかな?

ウェルシーとワトソン君の子犬たち(D-18胎)は2020年12月15日に1歳の誕生日を迎えました。

子犬たちは現在それぞれのパピーウォーカーさんのおうちで、大切に育てられていますが、いよいよ来月は入所の日を迎えます。

そんな中、ダニエル君のパピーウォーカーさんと一緒に川越(埼玉県)の街を散策することができました。

(時の鐘)

母子はお互いを覚えている?

江戸城から移築された三代将軍徳川家光と、乳母の春日局ゆかりの建物などを所有しているお寺「喜多院」の駐車場で待ち合わせました。

今年のパピーレクチャーは新型コロナウィルスの影響で、開催できない時期もありましたし、感染に配慮して私たちも1度しか見学に行かれませんでした。

私たちが見学に行った日は、ダニエル家はレクチャーをお休みだったので、ウェルシーもダニエル君も、お互いに委託以来会っていません。

わが子とは言っても犬の1歳はほぼ成犬です。

母子はお互いを覚えているのでしょうか?

そして、どんな反応を示すのでしょうか?

母子再会

この日の初対面の様子です。

犬の親子久しぶりの対面

右側のウェルシーは

イケメンの若い男の子わんこがいるわ♪

とでも思ったのでしょうか?

前のめりで

こんにちは~♪

という感じです。

一方左側のダニエル君は

誰?このおばさん。

ぼく、ちょっと嫌なんだけど。

という感じで、耳を後ろに引いて、目を見開き、お口も結んで引き気味ですね。

ちょっと緊張した表情に見えます。

ダニエルママさんが、ダニエル君のネクタイとお揃いで作ってくださった服に着替えて、改めてお互いにくんくん。

お互いのにおいを嗅ぐ母犬と子犬

それから、ダニエルパパさんに遊んでもらいました。

おもちゃを見つめる母犬と子犬

散策

お互いにすっかりリラックスモードになって、街を散策です。

記念写真を撮ったり

薬師神社前

仲良く並んで歩いたりしました。

並んで歩く親子犬

お互いに尻尾が上がり、お散歩を楽しんでいるのが分かります。

ダニエル君はまだ1歳なのに、他犬とこの距離で落ち着いて歩けるなんて、すごいなあと思いました。

ウェルシーは、このくらいの年頃は、他犬でも猫でも人でも

わ~い!遊んで~♪

という感じだったので、この落ち着きは父犬のワトソン君に似たのかもしれませんね。

蔵造の街並みを歩き、川越のシンボル「時の鐘」を見て、菓子屋横丁を散策しました。

菓子屋横丁看板

ダニエル家のお姉ちゃんたち、大喜び!

カフェ

待ち合わせた喜多院の近くまで戻り、和カフェ「夢宇」でランチにしました。

ここはテラス席が犬OKなのですが、屋根もあり、サンルームのようになっているので雨も暑さ寒さもしのぐことができます。

人の食事中は、わんこは足元でくつろぎます。

最初は離れていたふたりでしたが、ダニエル君が匍匐前進してきました。

母犬のそばに来る子犬

そして、くんくん。

母犬と子犬

ダニエル君はウェルシーにくっつき、ウェルシーも優しく接していました。

お互いにちょっかいかけたりということは無く、まるでずっと一緒に暮らしていたかのように、仲良く落ち着いた時間を過ごせました。

HP→夢宇

きっと母子は覚えている!

母犬と子犬が別れて、会うことが無いとお互いに忘れてしまう。

というのが定説だそうです。

覚えていたとしても、人のような「母子」という感情は無く、お互いに「知っている他犬」と認識するのだそうです。

この日のダニエル君とウェルシーの様子を見ていると、人間でいう「母子の愛着」は無いとしても、お互いに「初めて会うわんこ」という感じではなく

最初は、知らないわんこと思って対面したけれど、次第に思い出したんだね。

と感じました。

母子として暮らした時間の記憶が心のどこかに残っていたのか?

それともお互いに気が合うと感じただけなのか?

ダニエル君とウェルシーに聞いてみないと分かりませんが、ダニエル君のパピーウォーカーさんも

他の犬への態度と違う。

と言っていましたし、私も同じように感じました。

それは人の願望が感じさせる幻想なのかもしれませんが、ダニエル君もウェルシーも、穏やかな優しい時間を一緒に過ごし、私たちにとっても最高の思い出になりました。

ダニエルパピーウォーカーさん、ありがとうございました。

まとめのようなもの

埼玉県は夏の暑さが有名ですが、冬も雪こそ少ないもののなかなかの寒さです。

この日は、新潟や群馬で大雪になっていて、通称「山颪(やまおろし)」と言われる、冷え冷えの乾いた風が肌を突き刺して痛いくらいでした。

冬晴れのピンと張りつめた空気で、冷たい風の日でしたが心はポカポカでした。

犬の足形

入所も近付き、パピーウォーカーさんは寂しさと共に、自分たちの手を離れた後、この仔は幸せになれるのだろうかという不安でいっぱいだと思います。

私たちボランティアは、たくさんの時間とありったけの愛情をかけて盲導犬育成のお手伝いをしています。

協会は新型コロナへの対応もあり「平時」ではないことは理解していますが、どの犬も雑に扱われることの無いように、ボランティアの愛情のバトンを受け取っていただけるよう願っています。

犬も人も幸せでありますように。

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Comment

  1. ケインママ より:

    ダニエルくんとの楽しい川越の街歩き♪
    並んで歩いている姿がよく似ています。
    息子くんの成長ぶりは、母犬ボラとしても、嬉しい限りですよね。
    優しいふたりのやりとりを見ると、やっぱり親子、どこが通じるものがあるのでしょうね。
    二つ並んだ肉球スタンプが可愛いです♡♡

    • gd.vol より:

      ケインママさん
      パピーがご家族に可愛がられて、立派に成長しているのを見ることができて嬉しかったです。
      肉球スタンプ、可愛いですよね。
      パピーウォーカーさんのアイディアで、素敵なプレゼントになりました。
      宝物ですね。

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