犬にジャーキーを与えるのは身体に悪いの?
公開日:
:
健康管理
*記事には広告が含まれていることがあります。
犬用のおやつがいろいろと販売されていますが、ジャーキーは犬が喜びそうですね。
犬友さんから、ジャーキーはあまり与えない方が良いと聞いたのですが、どうなのでしょうか?
ジャーキーは身体に悪いの?
犬にジャーキーを与えるのは危険という説があります。
なぜでしょうか?
中国産ジャーキーは避けた方が良さそう
調べてみると、10年くらい前に中国産のジャーキーを食べたアメリカの犬が大量死したというニュースがあり、それから「ジャーキーは危険」みたいなイメージになったようです。
2013年ですがCNNの記事です。
詳しくは記事をお読みいただければと思いますが、ざっくりまとめると
米食品医薬品局(FDA)は、ペット用おやつのジャーキーを食べた犬や猫が具合が悪くなったり死んだりするケースが続出しているとして、獣医師や飼い主に注意を呼びかけた。
FDAによると、2007年以来、犬3600匹以上と猫10匹について、ジャーキーを食べさせた後に具合が悪くなったという報告が寄せられた。このうち580匹以上が死んだという。
注意を要するのは特定ブランドに限らず、「数多くのブランドのおやつ用ジャーキーで症例が報告されている」とFDAは説明。
「唯一共通しているのは、チキンまたはカモ肉のジャーキーを食べたという点で、大部分は中国から輸入されたものだった」としている。
動物医薬品センターの幹部は「我々が扱った中でもこの問題は特にとらえにくく、謎が多い」と話す。
原因となったジャーキーの大部分は中国産とみられる。ただ、これまで1200以上のサンプルを検査したものの、原因は特定できていないという。
*赤文字は管理人が装飾しました。
注意を要するのは
- 特定ブランドに限らず、数多くのブランドのおやつ用ジャーキーで症例が報告されている。
- 大部分が中国産であったこと。
不安な点は
- 原因は特定できていない。
ということですね。
中国産のジャーキーは、犬には与えない方が無難かもしれませんね。
市販のジャーキーに含まれる添加物
私自身は、食品の添加物を過剰に忌避する必要は無いと思っていますが、あえて身体に取り入れる必要も無く、避けられるのであれば避けたいと思っています。
写真は試供品としていただいたジャーキーです。
納豆菌配合となっていて、身体に良さそうなイメージがあります。
着色料 無添加
と大き目な文字で書いてあります。
しかし、カタカナ表記の柔軟剤や、PH調整剤や、酸化防止剤は安全なのでしょうか?
そもそもジャーキーは「嗜好品」で、犬にとって絶対必要な食べ物ではありません。
必需品ではない食べ物を、不安を感じながら食べさせることも無いかな。
というのが私の考えになります。
ジャーキーは栄養が偏っている
嗜好品なので当然ですが、ジャーキーは栄養バランスに偏りがあります。
こちらの商品は、添加物の表記はありません。
栄養素は、たんぱく質の量が88.1%以上となっていて、たんぱく質が突出して高いことが分かります。
先程の商品でも、たんぱく質は30.4%以上となっています。
一般の総合栄養食のドッグフードのたんぱく質の量は20%~30%が多いので、まあ高めというところでしょうか。
犬にたんぱく質を与えすぎると、腎臓や心臓に問題が出やすくなります。
たんぱく質は、ストルバイト尿石の原因になることもあります。
犬にとってたんぱく質は重要な栄養素ですが、摂り過ぎもまた健康を損ねるということなのですね。
手作りなら安心?
ジャーキーを手作りした場合はどうでしょうか?
添加物は含まれないので、その点は安心ですね。
ただ、お肉をジャーキーにすると「かさ」は減りますが、たんぱく質やカロリーは減りません。
小さくなっているので、ついつい与えすぎてしまうことが日常になってしまうと、やはり栄養バランスが崩れて犬の健康面では悪影響になりますね。
与える目安は?
おやつを与える目安は、重さ(g)ではなく、カロリーで食餌の1割くらいと言われています。
正確な数字が必要なわけではないので、私の場合はササミ1本が約50gで約50Kcalと(実際は49Kcalとか48Kcalとかみたいですが、キリのいい数字で)覚えておき、それを基準にしています。
6歳11か月現在のウェルシーの1日の食餌は1000Kcalくらいなので、おやつは100Kcal、ササミ2本分はOKということになります。
しかし、1割と言えど毎日食べればチリツモで太っていくので、たまに与える分にはフードはそのままでも構いませんが、ほぼ毎日おやつを与える人はフードも1割減らした方が良さそうですね。
まとめのようなもの
ジャーキーは嗜好性が高く、多くの犬が喜んで食べてくれるおやつです。
しかし、市販のジャーキーには添加物が多く含まれている商品もあるので注意が必要です。
無添加の商品や手作りであっても、高たんぱく質な食べ物なので、与えすぎると健康を損なうリスクがあります。
中国製品は避けた方がいいかもしれません。
関連記事
-
犬の死因ワースト3はガン、心臓病、腎不全、健康診断は必要?どんなことをするの?
私たちがパピーウォーカーから繁殖犬ボランティアになって、心掛ける視点が変わったところがあります。
-
狂犬病予防注射は毎年しないといけないの?打たないとどうなる?
春になると狂犬病予防接種のお知らせが自治体から届きます。 狂犬病予防注射の必要性について調べてみま
-
犬が臭い理由は何?対策には独断と偏見あり
犬は動物なので、当然体臭があります。 これが嫌だったらぬいぐるみかロボットと暮らすしかないのですが
-
体表腫瘤が完治しました
10月の上旬ごろ、シオンの左の太ももにポツッとしこりのようなものが出来ているのを発見しました。
-
犬が手足を舐めるのはストレス?寝る前だけや舐め続けなければ心配無し
犬のしぐさを見ていると手や足を舐めていることがありませんか? ウェルシーは前足をペロペロ舐めている
-
犬の肉球は何のためにあるの?役割と構造は?弱点もあるよ
犬の肉球って、ぷにぷにしていて可愛くて、ちょっと香ばしかったりして、ついついツンツンしたくなりませ
-
犬の脂漏症?被毛はパサつきがちなのに皮膚が脂っぽいです
ウェルシーは4月16日に富士ハーネスで3回目の出産をして、6月3日に帰宅しました。 出産の後はホル
-
最後のシャンプー 抜け毛も集めてみました
入所の準備が進んでいます。 ワクチン接種も終わって、次は最後のシャンプーです。 ウェルシ
-
お手入れ苦手を克服できるかな?
ウェルシーはお手入れが全般に苦手です。 唯一得意(?)なのがシャンプーです。 水が好きな
-
手作り犬ごはんに挑戦したい!【7歳からの老犬ごはんの教科書】を読んでみました
*記事には広告が含まれていることがあります。 ウェルシーは昨年(2023年)の夏に繁殖犬を引退しま
Comment