甘噛みが激しかった子犬|対策の結果穏やかな犬になりつつあるよ

公開日: : 第三話 シオン, 甘噛み 噛み

子犬は大抵甘噛みをするものですが、人にとっては不快なことなので、やめてもらうように教えなければなりませんね。

シオンは甘噛みがひどく苦労しましたが、最近穏やかになりました。

シオンの甘噛み対策と最近の様子をお話しします。

甘噛みをする子犬の気持ちと甘噛みの治し方

甘噛みの強さやしつこさは個体差がありますが、シオンは人が傷だらけになるほど噛みましたし、しつこさも相当なものでした。

子犬が甘噛みをする気持ち

子犬は口を使っていろいろなものを確認していきますし、子犬同士も噛み合いながら遊んでいます。

なので、人に対しても「噛む」という方法を用いるのは自然のことで、問題行動ではありません。

嫌だという気持ちを噛むことで表現することもありますし、驚いたり怖かったりしたときに転嫁的にそばにいる人を噛むこともあります。

子犬は、感情をコントロールすることができず「噛む」「吠える」しか、自分の気持ちを表現する方法を知らないということになるのだと思います。

甘噛みの治し方

多くの場合、子犬は遊びのつもりで噛んできます。

人の手や足をおもちゃのように思っているので、子犬の前で手をひらひら動かさないように気を付け、おもちゃで遊ぶようにして、人の手を噛んできたら遊びを中断することを続けていると、じゃれ噛みは減っていきます。

感情表現で噛んでくる場合も、噛んだことに反応しないようにします。

私は上記のような方法を取っているので、次第に子犬は私を噛まなくなっていきます。

しかし夫は、私から見ると

痛いってば!

などと反応し、結果的に噛ませています。

子犬にとっては「噛む」ことが「楽しい」ことになり、パパの気を引けると学習してしまいます。

こちら→人が強化してしまう子犬の甘噛み

夫の腕が傷だらけになり、大変なことになってきたので、訓練士さんに相談しました。

訓練士さんは

噛んできたらシオンのカラーを掴んで自分の近くに引き寄せ動かさない。

カラーを持つ手を噛んでくるかもしれないが、それ以上噛めないようにして落ち着くのを待つ。

というご指導をしてくださいました。

こちら→人が強化してしまった子犬の甘噛み|なおすには毅然とした態度と根気が必要

対策の結果

訓練士さんのご指導から1か月とちょっと。

最近のシオンの様子です。

パパの腕はぼくのもの。

CIMG2383

えへへ

パパのお膝

大好き。

DSCF1513

ふぅ~。

眠くなってきたな~。

パパに身体を預けてべったり。

DSCF1515

ようやくパパを噛まなくなってきました。

しかし、まだたまにパパをカミカミしたくなる時があるようです。

そんな時は、一生懸命我慢していてパパに寄っていきません。

そして

ぼく、噛まないもん!

と自信があるとパパにくっついています。

だいぶ自分をコントロールできるようになってきたね。

CIMG2376

穏やかなときも、イライラしちゃうときもあるけれど、シオンが少しずつおとなになってきているのが感じられる生後7か月半ばです。

ゆっくりでいいよ。

シオンのペースで、ゆっくりおとなになろうね。

まとめのようなもの

子犬の甘噛みはほとんどの仔が通る道ですが、噛む強さやしつこさは個体差があります。

幼いうちの対応を誤ると、子犬の甘噛みを長引かせてしまうと思いました。

シオンの場合は、夫に対して

  • 噛むことで気を引ける。
  • 噛むことで自己主張ができる。

と学習してしまったのが、反省点だと思います。

嬉しいとか遊んでの甘噛みは本気噛みになることはありませんが、主張での甘噛みは放っておくと

こうしたいって言っているだろー!

ガブ!

気に入らないんだよー!

ガブ!

というようにエスカレートする場合があります。

そうなると、犬と一緒に暮らしていくのが辛くなってきますね。

犬は悪気があるわけではなく、人の態度から

噛むことで主張が通る、気持ちが伝えられる。

と学習するだけなので、人の対応の仕方に原因があるのだと思います。

対策には根気が必要でしたが、ようやくシオンもパパを噛まず、穏やかに過ごせるようになってきました。

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Comment

  1. すず より:

    ゆったり穏やかな良いお顔~。
    パパさんも、穏やかな優しい笑顔でシオン君を見つめているのだろうな、そんな風に感じるとても良い写真のオンパレードですね^^

    「自分をコントロールできるようになってきた」
    その子その子の気持ちを考えながら見守っているママさんの言葉に、いつも本当に学ばされています。

    人間の都合だけを押し付けて行動を命令するのではなく、ワンちゃん自身が「これはいけないんだな」と理解し、良くない行動を取らないように自分自身で考えて行動できるよう見守ることが大切ですよね。

    シオン君は年配の方に歯を当てなかったし、レクチャーのエスカレーターでも、リードを噛んで我慢し、訓練士さんには歯を当てなかったり、とてもよく頑張っていますね。

    今の子は、以前に少し書きましたがお散歩が苦手です。
    最初の頃は「何で私がこんなに頑張っているのに歩かないの!」と毎日イライラしていましたが、犬も頑張っている事に気付かされ、お散歩時の気持ちを変えたら、少しずつ歩けるように。

    今でもお散歩は好きではないので、メインお散歩は刺激の少ない真夜中です。日中は、お外の空気を吸いに行こう、くらいの気楽な気持ちで、日に数回ちょこちょこと家の近所を歩いています。

    基本的には穏やかな子ですが、ネコちゃんに対してはスイッチが入ってしまいます。吠えて追いかけようとした事もありました。
    今はスイッチの入りが緩やかになるように練習中。
    少しずつ、ネコちゃんを見ても突発的に追いかけようとすることがなくなってきました。

    尻尾が緊張したり、息遣いが変わったりはするのですが、吠えたり追いかけるのは、ぐっと我慢している様です。
    ダメな時もあるのですが、割合としては減ってきているので、スイッチが緩やかに→スイッチが入らなくなるようにを願って(笑)のんびり練習しています^^

    苦手なこと、それに対する行動、みんな様々ですね。
    そして、それに対処し、克服するのに要する時間も様々。
    ワンちゃんも一生懸命理解しようとして、頑張ってくれているのですよね。克服するには、心や体の成長も伴わないと対応できない事も沢山ありますよね。

    シオン君のペースでゆっくり大人になろうね。
    この言葉を噛み締めて、「シオン君」の部分を家の子に置き換えて、私もワンコと歩んでいこうと思います
    いつも本当に学ばされています。
    ありがとうございます。

    • gd.vol より:

      すずさん
      いつも温かいコメントをありがとうございます。

      私は犬を飼育したことが無く、犬については全く何も知りませんでした。
      犬を育ててみて初めて犬にも人間のように、複雑な心があることを知りました。
      そして、その犬にとって短くても大切な土台となる子犬時代を一緒に過ごすので、なるべく幼い心に寄添ってあげたいと思うようになりました。
      うまくいかないこともたくさんあるのですが、犬と一緒に成長していけたらと願っています。

      すずさんのわんちゃんも、猫ちゃんを追いかけたくなるのを頑張って我慢しているのですね。
      だんだん上手にやり過ごせることが多くなり、成長しているのですね。
      訓練士さんが言うには、わんこが頑張ったところを褒めるとやる気につながるそうなので、お互いに良い時をたくさん褒めてあげましょうね。

      すずさんとパートナーさんが、楽しい時間をたくさん共有できますように。

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