犬は汎化が苦手 同じ用途のものを別物と認識?
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第四話 ウェルシー, ハウストレーニング・留守番
9月24日のレクチャーのときにW‐15胎のパピーたちは、クレートが大きいサイズのものに交換になりました。
ウェルシーが家に来た頃は、大きく見えたクレートも窮屈になっていました。
パピーの成長は本当に早いですね。
同じ用途なのに違う物?
家に大きいサイズのクレートを置いて、ウェルシーを呼んで
House
と言ってみました。
ウェルシーは私の方を見て
これは、ハウスじゃないもん!
と訴えます。
クレートを前にして、やや緊張したお顔のウェルシー。
笑えます。
やっぱり君もか・・・。
これは、今までわが家に来たパピーの全て見られました。
気にしないでいきなり入れる仔もいるのかな?
ウェルシーに、もう一度
House
と言ってみましたが、警戒するのか入ってくれません。
小さいクレートも大きいクレートも、クレートはクレートじゃん!
と人は思うのですが、犬にとっては別の物に感じるのでしょうね。
犬は汎化が苦手といいます。
ごはんにしようか?
なかなか足が進まないウェルシーに
ごはんにしよう。
House
と言ってみました。
え?
ごはん?
私を見て、クレートを見て
ママ、今ごはんって言ったよね?
とでも言うようにもう一度私を見るので、クレートを指差しました。
ウェルシーはぴょん!と入り、座ってごはんを待ちます。
Goodだね、ウェルシー♪
OK
ごはんの威力ってすごいなあ(笑)
クレートで寝てみる
ウェルシーは、ごはんを食べて落ち着いたら眠くなってきたので、クレートで寝かせてみました。
House
と言ったら、今度は入ってくれましたよ。
おやすみ、ウェルシー。
クレートの縦の長さが、ウェルシーの頭からお尻までと同じくらいですね。
横になってくつろいで眠ってくれました。
これで、大きいクレートも
ごはんを食べたり、のんびり眠ったりくつろげる場所なんだなあ。
同じだよね。
と理解してくれたでしょうか?
犬っておもしろいなあ。
しばらく、お部屋で使って慣れてもらってから、車での移動のときに使っていこうと思います。
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Comment
ハウスの前で、お耳くっつけてちょっぴり緊張気味のウェルシーちゃん、可愛いですね^^
でももう、ちゃんと理解した様ですね。リラックスして眠れている♪
犬は汎化が苦手なのですね。
家の子も、お水のボウルを変えた時なかなか飲めなかったり、クッションを変えたら困った顔をするだけで使えず、私が丸くなって寝たり(笑)、クッションの上で抱っこしたりして教えたことがありました。
話は変わりますが、昨日お散歩していたら小型犬を連れている方が「家にもラブがいるんだよ」と声を掛けてくださいました。
盲導犬の引退犬なのだそうです。
とても穏やかで、最初から小型犬と仲良くしてくれて、寄り添って寝たりもして凄く優しくていい子なんだ、と仰っていました。
一年に一度、盲導犬協会へ連れていくそうですが、その時にPWさんもいらっしゃるそうです。
そうするとワンちゃんが、もう大喜びで一目散にPWさんのところへ甘えに行くそうです。
「俺の事なんて、全く眼中になくなっちゃうよー。育ての親っていうのは素晴らしいね。」と、それはそれは優しい表情でお話しされていて。
ずっとずっと優しい人に包まれ続けているワンちゃんなのだなと、私まで嬉しくなってしまいました(*^^*)
すずさん
人から見ると「なんで?」と思うような変化を躊躇することがありますね。
「今を生きる」犬ですが、思い出は心の引き出しに全部入っているので、PWのことを忘れてしまうことはないんですよね。
でも、今の自分の居場所もちゃんと心得ています。
引退後の人(犬)生も幸せな様子で、私も嬉しくなりました。
読んでて、「そうなんだぁ…!」素直に驚きました…
サナが鈍感なのかなぁ…
そんな素振りも見せたこと無かったような…
なるほどですね~♪
サナ父ちゃんさん
素人考えですが、あまり細かいことが気にならない方が、盲導犬には向く気がします。