犬が今まで出来ていたことが出来なくなる理由と対策

公開日: : 第四話 ウェルシー, しつけ

愛犬が、今までできていたことができなくなる(やらなくなる)ということはありませんか?

子犬の場合は、成長と共にできることが増えてくると思いがちですが、ある日突然できなくなったり、やらなくなったりということが起こります。

成犬でもあるかもしれませんね。

理由や対策を考えてみました。

ハウスに入るのを嫌がるようになりました

ハウスが好きで、眠くなると自らケージに入るので助かるわ♪

と思っていたウェルシーですが、ここのところハウスに入るのを嫌がるようになってしまいました。

嫌なイメージを持つとやらなくなる

特に嫌になるキッカケというものは思い当たらないのですが、気温が下がってきてケージの床がひんやりするようになってきたからだと思います。

日本盲導犬協会では、夜間や留守番時はケージに入れる決まりで、敷物を入れていいのは人の目があるときのみで、夜間や留守番時は誤飲事故防止のため禁止というお約束になっています。

そりゃあ、パパのお膝や

厚みのある綿の入ったマットの方が心地いいよね?

お留守番のときも、ちょっと入るのを抵抗しますが、一番抵抗するのは夜寝るときです。

ウェルシー、ハウスでねんねしよう。

ケージの前まで抱っこで連れて来て、前足も入れられているのに

や~だ~!!

と抵抗します。

やだやだと手に歯を当てたりします。

ずっとパパのお膝や、マットで寝ていたいの!

ウェルシーにしたら、自分は心地いいところで寝ているだけなのに、ハウスに行くように言われるのが納得できないのでしょうね。

だって、それは人の都合ですからね。

嫌なイメージをもう一度良いイメージに

対策を訓練士さんに相談してみました。

人が見ていられるときに、ケージにお気に入りの敷物を入れて、もう一度レベルを下げてハウスの練習をしてみましょう。

というご指導をいただきました。

嫌がるのを無理に入れてもウェルシーは納得できないでしょうし、今は歯を当てるくらいですが、無理強いして

やだよ!!

と強く噛むようになってしまっても、犬も人も辛くなります。

できるだけ納得してハウスに入ってもらいたいので、ケージにウェルシーのマットを入れたうえで

  • 指示で入れたら褒めてすぐに出してあげる。
  • 少しの時間待たせてから出してあげる。
  • ハウスから出たらたくさん遊んであげる。

など、最初の頃に戻って

  • ハウスに入ると褒められて楽しいなあ♪
  • ハウスは安心できて、落ち着けるところだよね♪

と伝えるようにしてみようと思います。

初めてのハウストレーニングの頃にレベルを下げて

だって冷たいんだもん。

と思っているのを

ちょっと冷たいけど、落ち着くしいいところだなあ。

に上書きする作戦です。

1度できるようになったことは、ついつい

やればできるでしょ!

やりなさい!!

と思ってしまいますが、そうではなく、また少しレベルを下げてゆっくりやっていくことが必要ですね。

犬に甘えていたかも?

最近のウェルシーはお留守番ができるようになったので、私もついそれが当たり前のようにウェルシーを留守番させていました。

以前は寂しがって吠えるので、あんなに丁寧に進めていたのに!

です。

ウェルシーは頑張っているのに、当然のように思われてやっぱり寂しいのかもしれませんね。

なので、お膝やマットでぬくぬくできるときは、そこを離れたくないのかもしれません。

気付かないうちに

もう大きいのだからこれくらい平気でしょ。

などと思って

できて当然!

とウェルシーに甘えていたのかもしれません。

お留守番してくれてありがとね♪

と伝えてあげていなかったな。

反省です。

もう一度ウェルシーの気持ちに寄添って、ハウスに自分から気持ちよく入ってもらえるように伝えていこうと思います。

まとめのようなもの

犬が今までできていたことができなくなる場合は「嫌なイメージを」持ってしまったという場合が多いようです。

例えば

呼んでも来なくなってしまった場合は、呼んだときに犬が嫌だと思うことが無かったか?

トイレができるようになったはずなのにできなくなった場合は、失敗したときに叱ってしまって、排泄そのものに嫌なイメージを持ってしまうとか、排泄中に苦手な音など嫌なことが無かったか?

原因は些細なことの場合もあるので、丁寧に振り返って原因を探るしかありません。

変えられるものは変えてしまうのもいいですね。

ウェルシーの場合だったら、ケージは嫌でもクレートなら大丈夫であれば、留守番や夜間はクレートにするのもいいと思います。

今回は、もう一度「ハウスは落ち着けるいいところ」だよね、と伝えているうちに床の冷たさも慣れてきたのか数日で入るようになってきました。

あとは無理強いしなければ大丈夫だと思います。

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Comment

  1. すず より:

    ママさんの仰るとおり、ワンちゃんがコマンドを覚えたり何かをできるようになると、その後は「もうできるから」と安心し、ついついワンちゃんに甘えてしまいますよね。

    でもワンちゃんは「その状況下での」行動を覚えたに過ぎなかったり、我慢しつつも頑張ってやってくれているという事もあるのですよね。
    だからこちらがうっかりしていると、環境が変わるとできなかったり、これ以上はもうできませんという事が出てきて、「あれ?!」という事になってしまうのかな~と感じることがあります。

    だから私も、ワンコにとまどいが出たら、即レベル下げです。

    慎重で、こちらが誘導しないと自分からは行動できないし、余り欲もない性格だし、失敗して嫌な思いをすると多分、自信をなくしてますますできなくなる子なので、
    3歳にもなってまたこんな事を?!と思われそうなところまで~ほぼゼロからのレベルまで~下げて、違う環境でも「できた」「正しい(人間側の都合ですが)」と、褒めたり自信を失わせないように、必死です(笑)。

    このような性格なので、出来ることは少ないし、できるようになるまでに時間もとってもかかるけれど、ママさんの書かれているとおり、「ワンコの気持ちに寄り添って、ワンコに無理なく、そして自ら気持ちよく」できるように見守りながら誘導したいなと思っています。

    • gd.vol より:

      すずさん
      ついつい犬に甘えたり、求めすぎてしまう自分がいるんですよね~。
      「しつけ」と言いつつ、多くの場合、犬を人の都合の方に合せていることになるので、頑張ってくれていることに感謝し、無理させないことが大切ですね。
      勇気を持ってレベルを下げることも必要なんですね。

  2. ツムギ母 より:

    『出来て当然。当たり前。』
    知らず知らずにやっちゃってますよね…。
    ワン・ツー出来たねの『good♪』も心の底からではなく『はいはい、good』みたいな。
    ツムギに甘えてる事に気付かされた内容でした。
    当たり前の事も当たり前ではない。もっともっと『ありがとう』の気持ちを伝えたいと思います。

    • gd.vol より:

      ツムギ母さん
      気付かないうちに、犬に対して押し付けたり甘えたりしてしまいます。
      それを、気付かせてくれるので訓練士さんの言葉はありがたいです。

      犬は人の言葉の文脈は理解できないかもしれませんが、心は伝わると感じています。
      「Good」の意味などは理解していますが、人の言い方やしぐさや表情などで、その言葉の中身まで感じることができるのでしょうね。

  3. サナ父ちゃん より:

    確かに…
    まだ1歳になっていないパピーですからね…
    ムリもないか、と思えば気楽に出来ますよね♪
    ワンコにもきっとそんな余裕がいいように伝わると思いますし♪

    寒くなってきたので、ハウス嫌がるのは仕方ないと思います。
    サナは密着感が良かったのか、寒い季節はゲージではなく、クレートをハウスにしていました。

    こんなのもアリかなぁ、と(笑)。

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      一時期、ケージも嫌!クレートも嫌!
      と言っていたのですが、気温が低いという環境に慣れてきたのか、あまり気は進まなそうですが「House」の指示でどちらにも入るようになってきました。
      褒めてあげて、無理強いしなければ大丈夫かもしれません。
      様子を見ていきますね。

      クレートは壁の部分がわりと多いし、広すぎないのでケージより暖かく過ごせそうですね。
      もう少し寒くなったら、夜間はクレートで寝かせるようにしてみようかな?

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