犬が理解できる正しい叱り方は「NO」と「Good」を効果的に使う

公開日: : 犬育て

やって良いことと、いけないことを教えるのを通常「しつけ」といいます。

犬の場合も同様に、人の社会の中で暮らす上でやって良いこと(やって欲しいこと)と、やってはいけないことを教えるということになるかと思います。

人の言葉で会話ができない犬に、どう伝えたらいいのでしょうか?

犬を叱るのは難しい

やって良いことを伝えるのは、好ましい行動をしようとしたときや、した直後にご褒美(褒める、撫でる、おやつなど)を出せばいいので、タイミングの難しさや、褒め忘れるなどはありますが比較的簡単です。

やって欲しくないことを伝えるのは難しくないですか?

間違った叱り方をしてしまうと、犬に伝わらず場合によっては関係を悪くしてしまいます。

良いことは褒め、悪いことは叱り、メリハリをつけて接するといいでしょうか?

私はいつも悩みます。

わが家には繊細な仔ばかり来ていたので、叱るのはすごくリスキーでした。

犬の目を見て叱る

犬を叱るときは、犬の目を見て低い声でハッキリNO(イケナイ)と言う。

よくしつけ本に書いてありますよね。

1頭目のイズモでこれをやった結果、最悪でした。

目を合わせて「NO」と言われたことで、攻撃されたと思ってしまい、パニックになったり反撃したりしました。

「NO」や「イケナイ」という言葉は、どうしても感情が入りやすく、犬に人の側のネガティブな感情が伝わってしまうのも良くないのかもしれません。

その仔によっては、叱られるのが怖いから人の言うことを聞く、ということもあるのかもしれませんが、それもちょっと違う気がします。

パワハラ上司と部下みたいですよね。

叱っているのに伝わらない

甘噛みをしたら「NO」と言いながら手をヒラヒラさせていたり、飛びついてくる犬を正面で受け止め

NO!

と言いながらも手を出したりすると犬は遊んでくれると思ってしまい、叱っているつもりが、して欲しくない行動を強化する結果になったりします。

人や他犬を威嚇するように吠える犬に対して、犬に負けないような大きな声で

ダメ!うるさいっ!!

などと叱っても、犬にとっては援護射撃にしかなりません。

犬を叱る大きな声は、犬にとっては

飼い主さんも一緒に吠えてくれた、心強いぜ!

です。

ますます吠えるようになるでしょう。

叱っているはずが、犬はその行動が正しいことと思ってしまうのですね。

叱らずに正しい方向を示して褒める

そんなわけで、叱ることで「してはいけない」をうまく伝えられない私たちは「NO」を封印しました。

イズモの後半、ツムギ、シオンは「NO」を使わず、して欲しくない行動には妥協せず、して欲しい行動を褒めるような感じで育てました。

ウェルシーは、堪えないところもあったので、ビシっと叱ったことが2回ありましたけどね。

甘噛みには応じない。

手をグーにして胸の辺りで小さくまとめフリーズ。

飛びつきも背中を向けフリーズ。

やめたら褒めて遊んであげる。

テーブルや柵に手をかけたら「Sit」など犬ができそうな指示を出し、できたら褒める。

家具を齧ったらおもちゃへ誘導。

おもちゃを齧っているときを褒める。

人や他犬に吠えるのであれば、対象から離れてあげる。

吠えない距離ですれ違うことができたら褒める(たとえ30m離れていても 笑)

リードを引っ張るのであれば、固定して止まる。

緩んだら歩き、引っ張らずに歩けているときを褒める。

好ましくない行動を叱るのではなく、好ましい行動に誘導して褒めるようにしました。

日本盲導犬協会では

「NO」は「Good」を輝かせる言葉。

という位置づけで

犬がしてほしくない行動(飛びつくなど)をした瞬間に「NO」(それ違うよね)と言い、「Sit」などの指示を出し犬が座れたら「Good」と褒める。

犬を叱りっぱなしにせず、その犬が出来そうな指示を与え、犬が指示に従ったら褒める。

必ず褒めて終わるようにしましょう。

というご指導です。

叱るだけではなく

正しい行動はこれだよね。

と犬に示すことで、犬もどうすればいいのかを理解していけるのですね。

まとめのようなもの

手を噛んできたら、グーにして押し込んだら甘噛みが一発で治った。

とか

飛びついてきた犬に足払いをかけて転ばせたら二度と飛びつかなくなった。

という話も聞くので、ビシッと叱った方がうまくいく場合もあるのだろうとは思います。

その仔に合った方法を考えなくてはうまくいかないので

あかんやろ~!

を犬に伝えるのは、難しいです。

叱り方は、それぞれの犬の性格に合わせて考えていけばいいかと思いますが

叱りっぱなしにせず、最後は褒めて終われるように持っていき、褒めて終わる。

「NO」と「Good」を効果的に使うことが、犬に好ましい行動を理解させていくうえで、正しい叱り方だと思います。

犬が自ら好ましい行動を選んで行けるように、持っていきたいです。

【パピーウォーカー実践日記まとめ】子犬の委託から涙のお別れまで

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Comment

  1. サナ父ちゃん より:

    近所の本屋さんで壁掛けも卓上も売っていたので早速購入しました♪
    少しでも盲導犬育成に役立ってもらえたら、と思います。

    叱る、のは難しいですね…
    そのコによってベストだった(!)対応は違いますからね…

    ある意味、一発勝負?!みたいな…

    サナには「NO」のような「音」ではなく、「目」に気持ちを伝える事が一番、効果かあったとカミさん、言ってました。

    特に、やって欲しくない事を伝える時には、効果デカかった、との事でした。
    ご参考に…なりませんよね(笑)

    • gd.vol より:

      サナ父ちゃんさん
      うちの周り、本屋がないんですよ~。
      文化的とは言えない街に住んでいる私たちです。
      みんなができることを少しだけする。
      それがいいですね。

      サナちゃんは、目で叱る(教える)が効果あったのですね。
      犬は目も含めて人の表情をよく観察していますから、効果がある仔は多いかもしれませんね。
      作り笑いもバレてしまいますし、叱っていても本気じゃないと目や表情でバレますね。
      犬ってすごいなあ。

  2. すず より:

    本当に、NOを伝えるのは難しいですよね。

    先代は結局は「バシッと一発」(叩くという意味ではありません)、という事が多かったです。
    今となれば、気持ちを無視しての「NO」なので胸にひっかかるものがありますが。。。

    自爆的な物も多く(真冬の海にワーッと行ってしまい、波を頭からバシャンと被り「もう海には突撃しません」とか、近づいてほしくないところへ柵を置いておいたら構わず突撃して、ガシャンと倒れて「もう近づきません」的な^^;;)また、それ以外でも「してはいけない」事を理解したら、きちんと自分の中のルールに組み込んでいたので、「一発叱る」という事が、心のしこりになっていない子であっただろうなと願うばかりです。

    今の子は「叱る」という行為 ~~大きな音や声、こちらの雰囲気~~ に怯えて固まり、情報をシャットアウトしようとする子なので
    「NO」ではない方法で地道に伝えています。
    理解するのに時間もかかるし、最近になって勇気がでたのか(^^;;入ってはいけないと理解させたつもりの場所に、数歩入ってみたりという事もありましたが(^^;、「そちらでなくて、こちらへおいで」という事を伝えながら、ぽわぽわと生活させています。

    パワハラや理不尽な校則のように
    頭ごなしに行動を制限させるのでなく
    お互いに理解納得しながら、穏やかに過ごせたらいいなと思っています。

    • gd.vol より:

      すずさん
      先代さんと、今の黒ラブちゃんと、キャラが違うので伝え方もそれぞれですね。
      どちらの仔にも、その仔が理解して納得できるように伝えていらっしゃるのが、素晴らしいなと思います。
      私も根気よく頑張っていきますね。

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